B_Otaku のクルマ日記

放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク)


2014年12月16〜23日
2014/12/23(Tue)
B-Seg. Hot Hach<5>

今回の4車は何れもマニュアルミッションを装着しているという特徴があるが、これらは今や少数派になってしまった基調な存在でもある。

  

シフトレバーの位置はフロアーコンソールで、レバーの根本にはレザーブーツを被しているのも共通だ。最近のクルマはコンソール上に各種のスイッチ類が並ぶ場合も多いが、4車の中では唯一デミオがコマンドダイヤルを装着しているのみで、他車は極めてシンプルで何もない。

そしてその手前にはこれまた4車ともパーキングブレーキのレバーを配している。パーキングブレーキといえば最近は電気式が増えてきたとか、以前からの足踏み式とか、そんなタイプも多いが今回の4車が採用しているレバー式というのは、走行中に作動させるには都合が良い。というよりも、この方法でないと走行中の操作は事実上不可能となる。

ところで、走行中にパーキングブレーキレバーを引くのはスピンターンのためだが、これをカタログなどで謳ったら、スピンターン=暴走族という単純な図式で例によって左翼ババアの攻撃を食らうから、普通はカタログなどでもそんなことには一切触れない。それならと競技出場時に役に立つという説明をすれば返ってボロを出しそうだが、レーシング用パッドの販売広告のように「本品はサーキット用にて、公道では決して使用しないで下さい」なんて白々しい注意書きを書く手もある。

  

MT車の場合、シフトレバーは走行中に常に操作するし、取り分け頭部にあるシフトノブは常に手に触れるから一番興味のある部分だが、これは取替が比較的簡単だし価格も決して高くないから気に入らなければ取り替えればいい。といっては話の筋道がおかしくなるので、4車に標準で付いてくるシフトノブを写真で比較してみる。

  

MT車の操作ではシフトノブ以上に重要なのはペダルの操作性、特に配置である。小型FWD車は全幅が狭い割にタイヤハウスの張り出しが大きく、3つのベダルを配置するにはフロアーのスペースが不足気味となる。ただし、これは右ハンドル (RHD) の場合で、左ハンドル (LHD) ではタイヤハウスをフートレスととして使用できるというメリットが有るために、それ程気になることはない。マニアが LHD を好むのは見栄やハッタリではなく、ペダル配置の問題であり、さらに言えば利き手の右手でのシフト操作は理にかなっている。

それで4車の左足スペースを比べてみると、デミオは設計が上手いのかスペースが十分にあってフートレストも完備している。マーチとスイフトも一応フートレストはあるがチョイと狭くて、特にマーチはそのまま左足を上げるとクラッチペダルに足を引っ掛けることになる。そしてフィットはといえば、これはもう左側に足を置くスペースがないのでペダルの手前にフートレスとのような処理をした部分があり、ここが左足の置き場となるから、足を突っ張って体を支えるということが出来ないとは言わないが、極めてやりづらい。

以上色々見てきたが、今回はこれで終了とする。それにしても4車種の一気比較というのは結構大変だし、試乗しているのはデミオとスイフトのみだから、むしろこの2車を特別編として比較したら結構面白そうだ。まあ、ベンツ・ビーエムなどのファン (オーナー) が大勢を占めるこのサイトの読者からは、国産Bセグハッチなんてどうでもよいと言われそうだが、いやいやこういうクルマの知識を持ってもらえば、我々庶民の暮らしが理解できるというものですよ。な〜んて、判ったようなことを言いつつ終了する。




2014/12/22(Mon)
B-Seg. Hot Hach<4>

今回はインパネの比較を行うということで最初は全景から比べると、常々述べているようにインパネというのは車の部品の中でも最も大きな部品であり、しかも樹脂製品だから大型の射出成形型が必要だし、更にはウレタンやら弾性樹脂やらを使ってパッド機能を持たさせれば多層構造にするために射出型も特種なモノが必要となる。これではとてもではないが単なるラインナップ上の 1モデルのために特別な型を起こすことは不可能であり、結局今回の4車も基本は百万円代前半のベースグレードと共用となるから高級感みなぎるワケもなく、それなりとなる。

エアコンの操作パネルについては今回の4車は上級モデルであることからどれもがオートエアコンを装備していた。このユニットは別部品となっているから、インパネの型を変えること無く下級グレードのマニュアルエアコンとの差別化が可能となる。そしてデザインはといえばまさに4車4様であり、どれが良いかは個人の好みの問題だろう。

  

エンジンの始動は4車ともインテリジェントキーとスタートボタンによる方法で、そりゃぁ最近は軽自動車でも余程の廉価モデル以外はこの方式だから、当然といえば当然だが‥‥。

そして、メーターはといえばMT車であることと、デミオ以外はスポーツモデルを謳っているだけあって全て回転計が装備されている。更にスポーツモデルとは言っていないデミオが中央の大径メーターに回転計を配していて、やっぱりデミオ XD は隠れスポーツモデルだったようだ。マーチとフィットは中央の大径メーターが残念ながら速度計となっているが、マーチは速度計の目盛りが220q/hまで目盛られている。スイフトのメーターは左右対称の大径メーターとその両端にそれぞれ小径メーターを配置するというBMWなどでもお馴染みの方式で、速度計は何と240q/hまで目盛られている。

日本国内で販売する国産車はご存知のように180q/hでリミッターが作動するようになっているから、それ以上の目盛りは不要だという意見もあるが、マニアからすればそんなに簡単ではない。そういえば 0~100q/h を3秒代で加速し、スタートから400m走行するのに10秒台のニッサンGT-Rにいくら規定だからといって速度計が180q/hまでという、もうお笑いも良いところだったが、さて最新のGT-Rはどうなっているのだろうか?

  

そのGT-Rのメーターだが、やはり気になったのでニッサンのサイトで調べてみたらば、どこを捜してもメーターの写真が写っていない。これは意識的に避けているのだろうかと思った時、そう言えば昨年くらいに横浜のグローバル本社に展示してあったGT-Rを撮影したような覚えがあり、調べてみたらばあった、あった。目盛りはしっかりと340q/hまで付いていた。そしてこれは 2013年4月28日の日記 で紹介していたのだった。なる程、うっかりサイトに写真を出したりすると、左翼ババアが危険のヘチマのとイチャモンを付けないように表には出さない、ということだろうか。

次回は最終回として今回の4車の目玉でもある MT のシフトレバーとペダル配置について比較してみる。

つづく。




2014/12/21(Sun)
B-Seg. Hot Hach<3>

今回からはインテリア比較に進むとして、先ずは何時ものようにドアを開けたところから始める。

今回の4車は DEMIO 以外はスポーツモデルであることをアピールするような車名でもあり、キャビンの雰囲気はコクピットを連想させるような‥‥という程でもないが、一様にブラックのインテリアカラーに赤いワンポイントやステッチを使っている。シート表皮は何れもファブリックで MARCH NISMO のみが一見アルカンターラ風の座面となっているが実は織物だったりする。

シートの形状は DEMIO については普通のコンフォートシートだが、それ以外の3車はサイドサポートが張り出したいわゆるスポーツシートを採用していて、その中でもNISMO というだけあってマーチが一番過激な形をしている。なお、MARCHI の場合は今回の写真は厳密に言えば NISMO S というエンジン排気量も大きくミッションも MT を装着したモデルで、これはシート形状なども "素の NISMO" とは形状が異なっている。

  

ドアのインナートリムも4車ともにインテリアカラーと同様のブラックだが、ベースとしたモデルが B セグメントという軽を除けば、というよりもグレードによっては軽自動車よりも安いという、国産乗用車ではボトムに位置する事もあり、スポーツグレードといってもインテリア成形用の型は共有する必要があるから、どうしてもチャチになる。それでも各社それぞれ色々と差別化考えているようで、アームレストにステッチを入れたり、パワーウィンドウのスイッチパネルを木目調にしたり、肘が当たる部分にはクロスを貼ったりなどの努力の甲斐もあって、一見すると特別に安っぽさは感じない。

  

次に運転席からの視界などを比較してみるが、その前に一言断る必要がある。それはMARCH NISMO とFIT RS については未だ試乗をしていないので、コクピットからの写真がないために、それぞれベースモデルとなる MARCH S と FIT HIBRID で代用した。

それで結論としては、4車とも平凡な実用車をベースにしているだけあって、誰が乗っても運転し易いように着座位置は高めだし視界もよく、今では少数派となった5ナンバーサイズの全幅、すなわち1,700o 未満だから狭い道での取り回しもすこぶる良い。しかし、言い換えれば特別のクルマという感じは無い事になるが、まあ車両価格が100万円代ということを考えれば文句も言えない。

つづく。




2014/12/19(Fri)
韓国が600km/h級高速列車の開発?!

表題のように韓国が時速600q/h級の高速列車の開発を目指しているという。このネタは当然ながら特別編でしょう。

いつものとおり内容は偏向していたり毒舌や嫌韓があったりするために、当サイトの方針を理解できて、この手の話を笑って受け流せる読者専用とします。

方針を理解して特別編に進む




2014/12/18(Thu)
B-Seg. Hot Hach<2>

スポーツタイプのクルマというのはユーザーの満足感を満たすためにもコンフォートモデルとは違う雰囲気にするのが普通だが、さて今回の4車はどうだろうか? 元来これらのクルマのベースとなっているのは低価格の小型車であり、言ってみればダサい、貧乏臭いという印象は拭えないわけで、そういうベースモデルを元にいかにカッコ良くスポーティにするかが腕の見せどころだ。

それではフロントから比較すると、DEMIO の場合はスポーツモデルと銘打ったものはなく、ただ性能的にスポーツモデルと扱っても良さそうだということでの比較だから、フロントビューは1.3L のベースモデルと比較しても大きな相違はない。しかし、元々DEMIO はアグレッシブなフロントデザインだから、他社のスポーツグレードと比べても十分に対抗できる。

MARCH はそのグレード名のとおりに NISMO のスポーツキットを装着しているので、当然ながらベース車の大衆車丸出しとは大いに異なる印象を持っている。

FIT は RS の場合一般モデルに比べてグリルが異なるが、バンパーは両端に補助ライトを付けて雰囲気を出しているものの、下端のエアインテイクの形状自体は変わらない。それでも一見すると結構違って見えるのは処理が上手いからだろうか。

SWIFT は他のモデルに比べてグリルがバンパーのエアインテイクと一体になった、以前のアウティのシングルフレームグリルのような形状で差別化をしているから、一見するとベースグレードとは全く違う雰囲気がある。

  

次にリアビューを比較するが、一般にスポーツモデルと言ってもリアはそれ程大きな差はなく、それでも多くの場合はルーフ後端にエアスポイラーを付けていて、今回の4車も "お約束" という感じでスポイラーが付いている。そしてもう一つは排気管で、一般モデルに比べて太かったり本数が多かったりメッキ処理の豪華なものだったりするが、今回の4車では MARCH が一本出しとはいえ太くてメッキされた排気管が見える。スイフトの場合はスポーツ専用の太い左右両出しの2本マフラーで、この4車の中では最もそれらしい。そして残る2車はといえば、特別に形状がスポーティーということは感じられなかった。

エンジンルーム内の眺めは当然ながら4車4様で、先ずは DEMIO XD の場合は4車中唯一のディーゼルエンジンだが、他車と比べて特に嵩張っているという印象はない。旧世代のディーゼルエンジンは大きく、重いのが常識だったが、新世代のクリーンディーゼルはガソリンエンジンと変らない大きさや重さを実現しているから最近のディーゼル乗用車は注意していないとガソリンとの区別がつかないくらいだ。尤も中には旧世代のディーゼルエンジンで何とかしのいている某SUV、というか旧世代のクロスカントリー車の部類だがそのくせ走破性はイマイチという、まあそんな車もあって、あれでは売れなくて当然だ。

なお、DEMIO とSWIFT は最近流行りの樹脂製エンジンカバーに覆われているタイプで、その他はメカが見える状態で、見かけから言えばカバーがある方が見栄えはするが、殆どのユーザーがボンネットカバーを開けることが無い状況では、まあどうでも良いともいえる。

  

ブレーキはフロントについては何れも鋳物製の片押しシングルピストンキャリパーだが、リアは DEMIO と MARCH がドラムブレーキを装着している。DEMIO の場合は実用本位の車だからわかるとしても、MARCH は NISMO なんていう大層な名前の割にはリアドラムかぁ? なんて言いたくなる。

FIT と SWIFT はリアにもディスクブレーキを使用しているが、何れもフロントがフィンの付いた (ベンチレーデッドタイプで) ディスクローターであるのに対して、リアは単に円形の板であるソリッドディスクとなっている。また、SWIFT のリア ブレーキ キャリパーは取り付けが世間の常識とは異なりほぼ天部に付いている。

ということで次回からはインテリアの比較を行う。

つづく。




2014/12/16(Tue)
B-Seg. Hot Hach

マツダ デミオ XD の試乗記ではMT のスポーツテイストに感心したと共に、同価格にはスイフトスポーツ (スイスポ) もあり、こちらはガソリン NA の良さもある点で、寧ろデミオ XD より有利になるかもしれない旨の結論となったわけだが、その時にスペックを比べた他の3車種とともに、もう少し内容的に突っ込んでみようかという気持ちになって、それならと先ずは例によって写真での内外装比較を試みてみた。

先ずはスペックの再掲から。

今回は上記の4車種を一気に比較するために写真の量が随分増えそうだが、トライを兼ねてエクステリアの比較をしてみた。

 

まあ、こうして来ればてみれば同じBセグメントのハッチバックとはいえ、其々に個性があることが判るが、ハッキリ言ってこのクラスの場合はサイズ的な制約もあり見るからにカッコ良いというものは無さそうだ。

これは何も国産車に限ったことではなく、フィアット 500もアルファ ミトも、そしてプレミアムブランドのアウディA1 も、どれも皆寸詰まりのダルマみたいでカッコ悪~う、なんて悪態をつきたくなるのもまた事実だ。えっ? そんことは無い、って? 勿論、デザインなんて言うのは個人の感性の問題だから、ミトが超格好良いと思う人がいても当然ではあるが、まあそういう人の確立は決して高くは無いだろう。

なお、上記の4車を比べてみれば、デミオが一番洗練されているような気がする。あっ、勿論、個人的感想で‥‥。

つづく。




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