B_Otaku のクルマ日記

ご注意:
この日記は個人の趣味によって、思った事を隠さずに書いています。
これを読んで不快に思う方は即刻退場願います。
この日記の内容を無断でリンクや貼り付けをした場合、悪霊が乗り移る危険があります。
もしも、真夜中の枕元に血だらけの武士が現れた場合は憑依される可能性があります。
この場合は速やかに盗用部分の削除をお勧めします。また除霊等が必要な際には専門家に相談してください。
          

   

2008年12月
2008/12/31(Wed) BMW320i vs 国産2Lカー その3


インテリア編 の続編として、毎日乗る度にお世話になるATセレクター付近とパワーウィンドウの操作スイッチを比較してみる。





更には走行中でも年中お世話になるオーディオ&エアコンの操作パネルはといえば



しかし、こんな事をやっているうちに、今年も残り僅かとなってしまった。来年は経験もしなかったような大不況の嵐に飲み込まれそうだ。そんな時代だからこそ、趣味のクルマ、それも普通より贅沢気味のクルマの事を考えていれば、少しは明るい希望が持てるんじゃないかということで新春第一弾はBMW320i試乗記をお送りする予定だ。

では、良いお年を!
 

 

2008/12/30(Tue) BMW320i vs 国産2Lカー その2


前回に引き続き、320iと国産ライバル(?)の比較としてインテリア編をお届けしよう。

これはもう言葉で説明するよりも、各自が写真を見て判断してもらうのが手っ取り早い。まあ、写真だから実物とは違いがあるので、これだけで結論を 出すのは早いとも言えるが、こうして比べて見ると、やっぱり雰囲気の違いが判るだろう。これが、欧州プレミアムカーの味というものなのだが、否定するのも各自の自由。

もっと拡大した写真で見たい場合は下のエンブレムをクリック↓




















下の写真で、左側の速度計は国産同士でもメーカーのセンスが出ている。
右側のシート表皮は320iがハイラインパッケージということもあり、レザーのために国産車と直接比較するのはアンフェアかもしれないが、これも欧州車の味と思えば納得が出来る。国産車のファブリックも最近は結構欧州車っぽくなっているし、座り心地も大分改善されてはいる。



と、いう訳で、しつこく次回につづく。
 

2008/12/29(Mon) BMW320i vs 国産2Lカー


このタイトルを見れば、何やらBBSチックな題名だが、相変わらず世間ではこのネタで盛り上がっているようだ。実は、先日MCされたBMW320iに試乗したので、新春初ネタは320i試乗記とする予定だが、それに先立って国産2ℓ級セダンとの比較という奴をやってみよう。
 
    BMW Toyota Nissan
      320i PREMIO 2.0G  BLUEBIRD SYLPHY
寸法重量乗車定員
全長(m) 4.540 4.600 4.610
全幅(m)   1.800 1.695 1.695
全高(m)   1.440 1.475 1.510
ホイールベース(m) 2.760 2,700 2.700
駆動方式 RWD FWD FWD
車両重量(kg)   1,470 1,270 1,230
乗車定員(   5 5 5
エンジン・トランスミッション
エンジン種類   I4 DOHC I4 DOHC I4 DOHC
総排気量(cm3)   1,995 1,986 1,997
最高出力(ps/rpm) 156/6,400 158/6,200 133/5,200
最大トルク(kg・m/rpm) 20.4/3,600 20.0/4,400 19.2/4,400
トランスミッション   6AT CVT CVT
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式 ストラット ストラット ストラット
5リンク トーションビーム トーションビーム
タイヤ寸法 前/後 205/55R16 195/55R16 195/60R16
ブレーキ方式 前/後 Vディスク/ディスク Vディスク/ドラム Vディスク/ドラム
価格
車両価格(万円) 477.0 242.6 236.3
備考 ハイラインパッケージ EXパッケージ 20G

外形寸法からすると、輸入車である320iは1800mmと他車に比べて100mm以上も広いが、これは国産勢が国内専用車として5ナンバーサイズに留めていることは言うまでもない。従って全長と全高はほぼ同じ寸法となっているから、なるほど見方によっては一体何処が違うんだ、と思うのも無理は無い。
そして、エンジンはといえばどれも直4の2ℓでパワーやトルクも似たような数値で、特にプレミオのパワーとトルクは数値上では320iと殆ど同じだ。ホイールベースも320iが60mm長いが、この程度の差ならば同一クラスといってもおかしくは無い。
最も違うのは駆動方式が国産2社のFWD(FF)に対して320iはRWD(FR)であることと、トランスミッションが国産のCVTに対して320iは6ATであることと、リアサスペンションが国産勢はトーションビームでリアブレーキがドラムである点だろうか。
と、簡単に言うが、この駆動方式や懸架方式など走るために最重要な機構はハッキリ言ってマルで違う。左の写真では見方によってはどれも同じうようだが、その中身はスペック上でも大いに違うが、いや、それがどうした?普通の走る分には関係ないだろう、というユーザーもいるわけで、これまた人それぞれか。

そこで、次回は3車のインリアを比べてみる。
 

2008/12/28(Sun)) 純正ミニカー


メルセデスやBMWなどの定番ブランド輸入車では、以前からミニカーを純正扱いで売っていた。そして、最近では国産車でもミニカーを純正化する傾向がある。
下の写真は見てのとおり新型フェアレディZで、ミニカーメーカーからは未だ発売されていないが、ニッサンの純正品としては既にカタログにも載っている。価格は ¥3,300と良心的だし、パッケージも市販のミニカーより凝っている。



ところで、これらの純正ミニカーをディーラーに注文することに、一部の無知な連中はディーラーからすれば良い迷惑と思っているようだが、そこが脳内オーナーの発想まる 出しで、実はディーラーにとっては有りがたい客だったりする。なぜなら、3,300円ではマージンは殆ど無いが、そんなことよりもメーカーが企画して売っている商品を売ったという実績は、協力的なディーラーという良い評価になる訳で、特に輸入車ディーラーの場合は輸入元の戦略としても、このような商品を売ることは重要なようだ。
これらのミニカーは純正のウィンドウォッシャー液などと同じでサービス部門が扱うから、サービスフロントで注文すれば喜んで取り寄せてくれると思う。逆にセールスからすれば管轄外だから、本音としては余り嬉しくないという事もあり有る。



ところで上の2台は、こうしてみると、当然ながら似ている。
 

2008/12/26(Fri)) 米国のトヨタって? その2


前回の日記で約束したとおり、今回はトヨタの北米専用大型ピックアップについて紹介しよう。 まずはスペックから。TacomaよりTundraのほうがより大きく高価だが、それぞれに1列シートで3人乗りのレギュラーキャブと2列シートで5人乗りのダブルキャブ、更にそれぞれにRWDの4×2とAWDの4×4がある。
 
    Toyota Tacoma Toyota Tacoma Toyota Tundra Toyota Tundra
      4X2 RegularCab 4X4 Double Cab 4X2 RegularCab 4X4 Double Cab
寸法重量乗車定員
全長(m) 4.836 5.621 5.329 5.809
全幅(m)   1.834 1.895 1.925 2.007
全高(m)   1.669 1.781 1.875 1.941
ホイールベース(m) 2.779 3,579 3.221 3.701
駆動方式 RWD AWD RWD AWD
車両重量(kg)   1,442 1,876 2,094 2,513
乗車定員(   3 5 3 5
エンジン・トランスミッション
エンジン種類   I4 DOHC V6 DOHC V6 DOHC V8 DOHC
総排気量(cm3)   2,694 3,956 3,956 5,663
最高出力(HP/rpm) 159/5,200 236/5,200 236/5,200 381/5,600
最大トルク(kg・m/rpm) 24.9/3,800 36.8/4,000 36.8/4,000 55.5/3,600
トランスミッション   5MT 5AT 5AT 6AT
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式 独立 独立 独立 独立
リジット リジット リジット リジット
タイヤ寸法 前/後 215/70R15 245/750R16 255/70R18 275/65R18
ブレーキ方式 前/後 ディスク/ドラム Vディスク/ドラム ディスク/ディスク ディスク/ディスク
価格
車両価格(USD) 0.1383 27,075 22,390 38,870
備考 2.7L I4-4.0L V6
$15,170-27,075
2WD/4WD Regular/Double cab
4.0L V6, 4.7-5.7L V8 $27,785-38,870
2WD/4WD Regular/Double cab


   

スペックを見て判るように、これらはビッグ3のドル箱であった大型ピックアップのライバルで、先日紹介したGMの Silverado などとガチンコ勝負となる。 しかし突然の金融危機により直撃を受けた大型ピックアップの減産は新聞でも話題のテキサス工場の生産停止という、トヨタの足を大きく引っ張る原因となってしまっている。本来、トヨタの生産ラインというのはフレキシブルで、同じラインで多く車種を生産できるのだが、この大型ピックアップのラインは転用がきかないために、操業停止=大赤字となる。
トヨタは世界一が見え始めた3年程前から、どうも本来の道を踏み外していったのではないか。ビッグ3の牙城に食い込むなどというのは本来やるべきではなかったのではないのか。餅は餅屋に任せておけば良い。そういえば、ドイツのプレミアムブランドの分野にも手を出したレクサスブランドは、北米ではソコソコ成功したのに気を良くして、日本国内展開をしたものの、世の中それ程甘くはなかったし、欧州では全く相手にされず。米国の大型ピックアップにしても、高級ブランドのレクサスの世界展開にしても、美味しそうな他人の分野を分捕って、自分も甘い汁を吸おうとしたのが、この急激な景気の落ち込みで一気に裏目に出たようだ。

 
 

2008/12/24(Wed) 米国のトヨタって?


自動車販売台数世界一の座をGMから奪い、年間の利益が2兆円を超えるという、向かうところ敵無しと思われていたトヨタ自動車が、なんと今年度下期は赤字の見込みとなった。 GMの状況を対岸の火事とは言っていられなくなったわけだが、そこで米国に於けるトヨタの販売状況を調べてみよう。
下の表の左が07年の11月、右が同じく07年の1〜11月の販売台数で、07年といえばホンの一年前だが米国経済絶好調で、トヨタも2兆円の利益をだそうとしている真っ最中だった。なんと、たったの1年でどん底に落ちてしまったことになる。
 
    '0711月販売 '071〜11月販売
    台数
(千台)
TOYOTA
比率
全米比率 台数
(千台)
TOYOTA
比率
全米比率
  レクサス乗用車(輸入) 14.9 7.6% 1.3% 180.5 7.5% 1.5%
  レクサストラック (米国製) 5.4 2.8% 0.5% 65.9 2.8% 0.5%
  レクサストラック (輸入) 4.5 2.3% 0.4% 48.2 2.0% 0.4%
  レクサストラック合計 10.0 5.0% 0.8% 114.1 4.8% 0.9%
  レクサス合計 (米国製) 5.4 2.8% 0.5% 65.9 2.8% 0.5%
  レクサス合計 (輸入) 19.4 9.8% 1.6% 228.7 9.5% 1.9%
  レクサス合計 24.8 12.6% 2.1% 294.6 12.3% 2.4%
  サイオン合計 (輸入) 9.6 4.9% 0.8% 121.2 5.1% 1.0%
  トヨタ乗用車米国製 66.0 33.5% 5.6% 767.7 32.0% 6.2%
  トヨタ乗用車輸入 23.1 11.7% 2.0% 323.0 13.5% 2.6%
  トヨタ乗用車合計 89.1 45.2% 7.6% 1,090.7 45.5% 8.8%
  トヨタトラック(米国製 38.5 19.5% 3.3% 483.8 20.2% 3.9%
  トヨタトラック(輸入 35.1 17.8% 3.0% 406.1 16.9% 3.3%
  トヨタトラック合計 73.6 37.3% 6.2% 889.9 37.1% 7.2%
  トヨタ合計米国製 104.5 53.0% 8.9% 1,251.5 52.2% 10.1%
  トヨタ合計輸入 58.2 29.5% 4.9% 729.1 30.4% 5.9%
  トヨタ合計 162.7 82.5% 13.8% 1,980.6 82.6% 16.0%
  米国トヨタ 乗用車合計 113.6 57.6% 9.6% 1,392.4 58.1% 11.3%
  米国トヨタ トラック合計 83.5 42.4% 7.1% 1,004.0 41.9% 8.1%
  米国トヨタ 米国製  110.0 55.8% 9.3% 1,317.4 55.0% 10.7%
  米国トヨタ 輸入  87.2 44.2% 7.4% 1,079.0 45.0% 8.7%
  米国トヨタ 合計  197.2 100.0% 16.7% 2,396.4 100.0% 19.4%
  米国小型輸入車合計 286.3   24.3% 3,430.6   27.8%
  米国小型自動車販売合計 1,180.3   100.0% 12,352.5   100.0%

トヨタの販売チャンネルは大きく分けると高級車ブランドの御存知レクサス、若者向けの廉価ブランドであるサイオン、そしてトヨタの3つから成っている。米国の統計でトラックというのは主にSUVのことで、勿論ピックアップトラックも含まれる。
米国のトヨタ社は米国内での生産が55.8%と、上手い具合に過半数となっている。逆に言えば、44.2%ものクルマを主に日本から輸入している事になる。 では米国トヨタの売れ筋はというと、まずレクサスではES(日本名ウィンダムと言っていたっけ)が6千台(07年11月 、以下同様)、RX(ハリアー)が8千台、一部の日本人が欧米ではBMW3シリーズよりも評価が高いと主張しているISは4千台で、ISに負けている筈の3シリーズは12千台。
トヨタブランドではカムリの35千台、カローラの25千台、プリウスが17千台だから、この3車でトヨタブランドの半数を稼いでいる。トラック(SUV)ではSiena、Tacoma、Tundraという日本では馴染みのない大型SUV&ピックアップで37千台も稼いでいる。この3車については、次回に詳しく紹介してみよう。
 

2008/12/23(Tue) フェアレディZ vs ケイマンS その3


今回はインテリアの比較といってみよう。



まずはメーターから。
正面に大径の回転計を配した3連であることは同じだが、Zは右が速度計に対してケイマンは左が速度計。回転計はケイマンの方がより大きい(大径)。Zは水温と燃料の各メーターがLEDのドット表示に対して、ケイマンは精密そうなアナログメーターを 使用している。
Zの速度計はフルスケールが180km/hというのがシラケる。ハッタリでも300km/h程度は欲しい。



Zのカタログには「大型メーターの視認性を高めため、リム形状の一部を微妙に膨らませたステアリング」とあるが、この手は昔からカレラSに標準、その他にはオプションとなっていたが、何の意味があるのか判らなかった。視認性ねえ?



ペダルもアルミ製で滑り止め?が黒い艶消しで、デザインも似ている。
Zは足元の寸法に余裕があるが、アクセルとブレーキのべダル間隔が広くて、迅速な移動にはイマイチ・・・・とうのは、単なる個人的な見解だが。



リング状のヘンテコリンなドアオープナーは最近のポルシェの特徴だが、Zもシッカリとパクっている。

そして、実際にドライバーズシートに座ってみれば、先代よりは圧倒的に進歩したとはいっても、やはりポルシェ一族の雰囲気には敵わないものがある。まあ、米国でさえボクスターのベースグレードでもZの最上級グレードより2万ドル近く高く、同等グレードなら軽く3万ドル、いや Z並みの装備をオプション装着すれば4万ドルもの価格差があるのだから、当然といえば当然で、むしろZの圧倒的なコストパフォーマンス を褒めるべきだ。

そういえば、度重なる問題発言で有名な某女優は「チンケな国産車なんて乗れない」といったそうだが、彼女の愛車であるZ4クーペは米国価格が$40,700。対して、350Zの上級バージョンは$38,680だから、あんまり変わらないじゃないか。う〜ん、そういう発言するなら、せめてMクーペにでも乗って からにしてもらいたいものだなぁ。
 

2008/12/21(Sun) フェアレディZ vs ケイマンS その2


今回はエスクテリアを見てみよう。
既に前回の最後にフロントから見た比較写真はアップしてあるが、やはりZのウエストラインは高い位置にある。とはいっても、フロントに背の高いエンジンを載せたZと、ミッドシップエンジンの為にフロントフードの下はトランクスペースのケイマンでは比較するのが無意味でもあるが・・・・・。





そしてZに比べてケイマンのキャビンはリアに行くに従って大きく絞られているから、リアフェンダーの幅広さが強調されて独特の迫力を出している。Zも新型はリアフェンダーのふくらみを強調しているが、ケイマンと比較するとまだまだ。





どちらもハッチバック方式だが、真下にエンジンを積むケイマンのラッゲージスペースは浅くて当然だが、Zだって良いとこ勝負の浅さだ。ケイマンはフロントに大きなスペースを持つから、スペースとしては圧倒的にZより勝っている。こうしてみると2車のハッチゲートの幅が随分違う。





ブレーキキャリパーはフェアレディの場合はSとSTというスポーツ(上級)グレードのみではあるが、アルミの対向ピストンキャリパー(オポーズドもしくはOPZ)が標準装備される。ポルシェはボクスターのベースグレードを含めた全車種にOPZキャリパーが標準で、しかも穴あき(ドリルド)ローター使用に対して、Zのローターは穴がない。そして、ポルシェはリアも4ピストンだがZのリアは2ピストン。ただし、この理由はポルシェはエンジンがリア(もしくはリアミッドシップ)に搭載されているので重量配分がリア寄りなために、リアブレーキ負荷がZより大きいことが理由で、Zのリアに4ポットを付けても無意味どろこがリア先行ロックにより危険極まりないクルマとなってしまう。
なお、どちらのキャリパーにもそれぞれのメーカー名のロゴが付いているが、ポルシェはイタリーの Brembo、ニッサンは 国産の akebono よりのOEM供給である。
 

2008/12/20(Sat)) フェアレディZ vs ケイマンS


先日発表したフェアレディZの試乗記は少しでも早く内容を伝えたいとの思いから速報版としてために、スペックや他車とに比較には触れていなかった。 そこで、(ニッサンが)Zの最大ライバルとしているポルシェケイマンSを中心としてZと比較比較してみよう。
 
    FAIRLADY Z PORSCHE BMW Mersedes Benz
      VersionST CAYMAN S Z4 M Coupe CLK 350
寸法重量乗車定員
全長(m) 4.250 4.347 4.113 4.110
全幅(m)   1,845 1.801 1.781 1.810
全高(m)   1.315 1.306 1.287 1.300
ホイールベース(m) 2.550 2,415 4.497 2.430
駆動方式 RWD Mid Eng RWD RWD
車両重量(kg)   1,530 1,360* 1,495 1,500
乗車定員(   2 2 2 2
エンジン・トランスミッション
エンジン種類   V6DOHC F6 DOHC I6 DOHC V6 DOHC
総排気量(cm3)   3,696 3,400* 3,245 3,497
最高出力(ps/rpm) 336/7,000 320/7,200 343/7,900 305/6,500
最大トルク(kg・m/rpm) 37.2/5,200 37.8/4,750 37.2/4,900 36.7/4,900
トランスミッション   7AT(6MT) 7PDK/(6MT) 6MT 7AT
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式 ダブルウィシュボーン ストラット ストラット 3リンク
トーションビーム ストラット セントラルアーム マルチリンク
タイヤ寸法 245/40R19 235/40ZR18 245/45R18 225/45R17
  275/35R19 265/40ZR18 255/40R18 225/45R17
価格
車両価格(¥) 4,462,500
MT 4,150,000
8,770,000
MT 8,300,000
8,300,000 7,540,000
備考 米国価格($) 28,510-38,680
350Z(08MODEL)
59,100
(08MODEL)
50,400-52,400
(08MODEL)
50,950
 

こうしてみると、スペックだけで比較した時のZの買い得感は抜群だ。それでは米国ではどうかといえば、今現在は時期的に未だ09モデル発表直前のために08モデルでの比較となり、Zも旧型の350となってしまうし、ケイマンのPDK&直墳エンジンではないが、08モデル同士で比較 しても、やはりZは買い得なことが一目瞭然だった。何しろZのベースもモデルなら2万8千ドルとケイマンSに比べて3万ドル以上も安い。
それでは他に3万ドルクラスのスポーツカーといえば何が買えるか、と調べてみたらBMW128iクーペが28,600ドルとZのベースグレードと同等だ。ちなみに、この128iクーペは日本では未発売だから、国内でどうしても1シリーズクーペが欲しければ135iクーペ(米国価格34,900ドル、国内価格549万円、何れもMT)を買うしかない。

さて、次回はZとケイマンを写真で比較してみようと思う。




 

2008/12/17(Wed) GMのクルマって?


前回調べたGMの売れ筋車種について、一覧表によるスペックと写真による外観を見てみよう。
 
    Chevrolet Chevrolet Chevrolet Chevrolet
      Cobalt Impala Silverado Tahoe
寸法重量乗車定員
全長(m) 4.572 5.090 5.847 5.131
全幅(m)   1.725 1.852 2.032 2.007
全高(m)   1.450 1.491 1.875 1.953
ホイールベース(m) 2.624 2,807 3.645 2.620
駆動方式 FWD FWD RWD RWD
車両重量(kg)   1,459 1,613 2,371 2,388
乗車定員(   5 5/(6) 6 9
エンジン・トランスミッション
エンジン種類   I4 DOHC V6 OHV V8 OHV V8 OHV
総排気量(cm3)   2,201 3,500 4,800 4,800
最高出力(HP/rpm) 155/6,100 211/5,800 295/5,600 295/5,600
最大トルク(kg・m/rpm) 20.8/4,900 29.6/4,000 42.2/4,600 42.2/4,600
トランスミッション   5MT/4AT 4AT 4AT 4AT
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式 ストラット ストラット コイルスプリング 独立
トーションビーム トレーリングアーム リーフスプリング
タイヤ寸法 前/後 195/60R15 225/60R16 245/70R17 265/70R17
ブレーキ方式 前/後 Vディスク/ドラム Vディスク/ディスク ディスク/ドラム ディスク/ディスク
価格
車両価格(USD) 15,660-23,425 23,790-31,135 28,255-37,405 36,465-50,900
備考   3.9L V6〜5.5L V8あり 5.3L V8あり 5.3L V8   4WDあり


 

まずはCobalt。これは日本車等に対抗した小型FFセダンというところだろうが、その外観はまるで韓国車を髣髴させるし、スペックも大したことはない。実際に乗って みた訳ではないのでなんとも言えないが、どうみてもマトモに日本車と勝負するのは無理がありそうだ。
次に Impalaは大きなドンガラのセダンでV6エンジンはOHVだし、ATは4速。日本車で3.5ℓだったら今や300HP時代なのに、これは211HPと相当に控えめ。というか、基本設計が ラフなアメ車なのだ。
確かに、これらと比較すれば日本車は緻密で高性能、しかも故障も少ないという事になるわけだ。ただし、日本車は価格は高いが、それも当然という気になってきた。米国でHyndai車が結構売れているというのは、成る程納得できるものがあるし、日本で乗ればボロクソのカムリなんかも、このInpalaと比較すれば実に高性能なセダンということになるのはよ〜く理解できる。

 

そして、これがGMのドル箱。バカでかくて、重くて、リアサスなんて板バネのリジットだし、巨大なV8エンジンは未だにOHV、パワーは排気量で稼ぐという半世紀前と変わらない基本構成だ。要するにこんなクルマに頼っていたから技術の革新についていけずに、ドンドンと後発になってしまい、このままでは絶対にヤバイぞと言われながらも、今まで何とか誤魔化してきたのが、リーマンショックを引き金に一気に崩壊してしまっただけのこと。
そして、米国式成果主義の報酬体系は長い目で見て将来の為の仕事をしても、全く評価されないから、結局目先の利益を出すような真に会社や世の中の将来を考える事をしない、言ってみれば金の亡者が良い思いをする世の中だった。これは、最近の日本でも同じで、目先の評価ばかりを気にするサラリーマンが増えて、本来の日本的な良さが失われているのはご承知のとおり。このままだと、日本だって米国と同じ結果になってしま うのは目に見えている。
 

2008/12/15(Mon) GMが破綻、なぜ?


言うまでもなく今世間で大騒ぎになっている米国発の世界恐慌の嵐は、最初と発端はサブプライムローンの破綻だったが、更にリーマンブラザースの破綻で追い討ちをかけられて留めは世界一の自動車メーカーであるGMの危機にまで発展してしまった。
しかし、GMの業績悪化は今に始まった事ではないのも周知の事実。それではGMのクルマって一体どんな構成になっているのだろうか。

そこで下の表を参照願いたい。

表1 GMの米国内販売台数

  11月販売台数千台 1〜11月販売台数(千台
  2008 2007 前年同月比 2008 2007 前年比
ビック 7.5 13.2 -43.3% 128.3 171.4 -25.1%
キャデラック 8.8 17.0 -48.3% 147.9 193.3 -23.5%
シボレー 95.1 150.4 -36.8% 1,653.8 2,066.3 -20.0%
GMCトラック 19.4 33.4 -42.0% 333.0 441.5 -24.6%
ハマー 1.5 4.0 -63.9% 25.3 50.7 -50.0%
ポンティアック 12.1 26.0 -53.4% 250.9 327.8 -23.5%
サターン 8.1 15.1 -46.2% 175.4 221.9 -20.9%
サーブ 0.9 2.0 -57.5% 20.2 30.0 -32.6%
GM合計 153.4 261.3 -41.3% 2,734.8 3,502.8 -21.9%
国小型車合計 747.5 1,180.3 -36.7% 12,352.5 14,764.3 -16.3%

GMの売り上げの大部分はシボレーで稼いでいる。そのシボレーの内訳はといえば

表2 シボレーの販売台数内訳
  11月販売台数 1月〜11月販売台数
  2008 2007 2008 構成比率 2007 構成比率
Aveo (I)        3,321            5,185         53,103 3.2%          60,705 2.9%
Cavalier             -                 -                 -   0.0%                57 0.0%
Classic             -                 -                 -   0.0%                17 0.0%
Cobalt        6,319          13,629         175,259 10.6%        183,029 8.9%
Corvette        1,093            2,438           25,647 1.6%          30,771 1.5%
HHR        3,421            7,179           89,184 5.4%          95,525 4.6%
Impala       12,851          22,824         244,692 14.8%        293,328 14.2%
Malibu        9,469            7,210         160,898 9.7%        116,140 5.6%
Monte Carlo               2            498               710 0.0%          15,380 0.7%
Chevrolet car (D)       33,155          53,778         696,390 42.1%        734,247 35.5%
Chevrolet car (I)        3,321            5,185         53,103 3.2%          60,705 2.9%
Total Chevrolet car       36,476          58,963         749,493 45.3%        794,952 38.5%
Astro             -                 -                 -   0.0%                25 0.0%
Avalanche        1,996            4,144         31,806 1.9%          50,449 2.4%
Blazer             -                 -                 -   0.0%                  7 0.0%
Colorado        2,503            5,428           49,899 3.0%          70,306 3.4%
Equinox        2,570            5,261           61,700 3.7%          81,848 4.0%
Express/G van        7,909            9,734           80,731 4.9%        103,663 5.0%
Silverado       29,534          38,122         431,725 26.1%        564,697 27.3%
SSR             -                  1                 13 0.0%               241 0.0%
Suburban        3,882            6,033           48,003 2.9%          76,900 3.7%
Tahoe        4,149            9,195           85,161 5.1%        134,905 6.5%
TrailBlazer        2,556  

         7,794  

        70,791 4.3%        122,554 5.9%
Traverse        2,936                 -            4,521 0.3%                 -   0.0%
Uplander           584            5,689         39,943 2.4%          65,708 3.2%
Venture             -                 -                 -   0.0%                25 0.0%
Total Chevrolet truck       58,619          91,401         904,293 54.7%      1,271,328 61.5%
Chevrolet (D)       91,774        145,179      1,600,683 96.8%      2,005,575 97.1%
Chevrolet (I)        3,321            5,185           53,103 3.2%          60,705 2.9%
Total Chevrolet        95,095        150,364      1,653,786 100.0%      2,066,280 100.0%

こうして見ると、シボレーの売り上げの60%程度はSUVを含む小型トラックとなっている。
しかし、売れ筋車種は我々日本人としては馴染みの薄いものばかりで、名称を聞いてもピンとこないだろう。
そこで次回は、これらの車種を調べてみる事にする。
 

2008/12/14(Sun) New Boxster and Cayman


Boxster と Cayman の09モデルの受注が既に開始されている。 未だ日本向けの本カタログは発行されていないので、下の写真の簡易カタログを先行予約ユーザー向けに配布しているようだ。





新型はベースモデルが2.7から2.9ℓへとアップされ、Sはカレラと同様に直噴エンジンとなった。詳しくは下の写真をクリックしてパンフレットを参照願いたい。











それにしても、100年に一度の大恐慌とか、天下のGMが倒産の危機に瀕していて、国内でも大企業が大量のリストラを発表している、この時期にノー天気に新型ポルシェの話題なんかで盛り上がっているなんて、何という時代錯誤のサイトなんだ!なんて言う批判も聞こえてきそうだが、こんな時こそ楽しい話題で気を紛らわすのが正解と思うが・・・・・・・。

2008/12/8(Mon) New Fairlady Z


昨日の日曜日、新型Zを見ようと思い馴染みのディーラーとは違うところへ行ってみた。 グレードは最上級のVersion STで、しかもMT!さらには既にナンバープレートが付いている。
というわけで、早速試乗をしてきた。まあ、馴染みの店ではないので、ホンのチョイ乗り程度だが、インプレッションは近いうちに速報版としてアップできればと思っている。


 

2008/12/6(Sat) HONDA の F1撤退


ホンダがF1から撤退するようだ。
ホンダといえば日本がやっと敗戦から復興したとはいえ、世界の水準には遠く及ばない1960年代に、カーレースの最高峰であるF1に出場したという事実は、当時の(一部の)日本人にとっては何と嬉しいことだったか。
そのホンダの初期のF1マシンは1964年から参戦した1.5ℓ時代のRA271から始まった。そして65年の最終戦メキシコグランプリでRA272が初優勝を遂げたが、日本のマシンがF1で優勝するというのは、当時の日本人にとってドンナに凄いことか。ところが、当時の一般的な日本人はF1どころが、クルマ自体が無縁の存在だったから、F1での優勝を大喜びしたのは一部のマニアくらいだった。
それどころか、一部のマスコミからはホンダが暴走族を支援する企業であるかのように言われたという。レース=暴走とは、何とも後進国丸出しの時代だったもので、今考えれば大笑いだが・・・いや、まてよ、未だにクルマは悪の根源だと思っているような大新聞の記者なんて、まさかいないよね。


RA272 1965
1.5ℓ時代の最終モデルであるRA273は当時タミヤ模型よりビッグスケール(1/12)の超精密プラモデルが発売されたので、年季の入った読者ならばこの話を思い出してニンマリとするに違いない。勿論 B_Otaku もなけなしの小遣いをかき集めて買ったのを覚えている。それで完成したモデルを眺めた時の感動なんてもう・・・・・勉強どころじゃぁなかったなぁ。

1966年からはレギュレーションの大幅な変更によりマシンは3ℓ(RA300型)を開発して参戦し、1967年にはイタリアGPでの優勝を含めてコストラーズランキングの第4位となった。翌1968年は改良型のRA301型に進化するが、同時に投入した空冷エンジンのRA302型の事故によるドライバーの死亡や、自動車の大気汚染問題の解決などから68年シーズンをもって活動停止を停止してしまった。


RA301 1968

この1968年までがホンダF1の第1期で、その後はエンジンサプライヤーの時代を経て、2006年からは再びフルコンストラクターとなっての活動をしていたが、これも当分は休止となるだろう。まあ、ホンダのことだから、何年かの後には必ず復帰すると期待している。

という訳で、第1期時代の代表的なマシンの写真を紹介したが、要望があれば第2期以降の話題も取り上げようかと思っている。どんな、モノでしょうかねぇ?
ご意見はメールにて。
 

2008/12/4(Thu) 燃料計


以前から気が付いていたのだが、一般にBMWやメルセデスと国産車の燃料計を比べて見ると、国産車の燃料計は目盛がリニアでないものが多いようだ。
更には満タンではフルの位置を大きく振り切れたり、おまけに目盛りには誤差があって最初は幾ら走っても針が下がらないのに、あるところで急激に下がりだして、あっという間に1/2を指したり、まったくイイカゲンなものが多い。一つには満タン付近からの動きを悪くして感覚的に燃費が良いように見せかけているというセコいテクニックもあるようだ。そしてリニアでないのはタンクの液量センサーをケチっているので、液面と検出量が変なカーブを描いていることもあるだろう。 左の写真を見れば一目瞭然で、日本が誇る最高級セダン、海外ではメルセデスSやBMW7よりも評価が高い世界一のセダン(と、一部の日本人が信じている)の燃料計はFの次の3/4の太いメモリはFと1/2の中間より遥かにF寄りにある。だから、満タンから1/4を使っても視覚的には1/6程度使ったように感じてユーザーは燃費が良いと勘違いする。 これに比べて真ん中のBMW116iはといえば、ちゃあんと均等配分のメモリで、しかも1/4の中間にも細かい目盛りがついている。 116iと言えばすっぱい葡萄の代表みたいなくるまだが、やっぱり食べてみれば葡萄は甘かった。そして、一番下のは 例によって比べるのが反則ぎみだが、これは残りが1/4で目盛りが赤く光って警告する。1/4とゼロの間隔が多少広いのは、ゼロは本当にゼロで空っケツという意味だろう。 しかも満タンにした時の針の位置はピッタリ4/4を指すという、まるで精密計器のようなものが付いている。
 

2008/12/2(Tue) BMW New 3シリーズ インテリア


今回から3シリーズは全てiDRIVEが標準装備された・・・・・が当然ながら価格もアップしている。





そのiDRIVEのダイヤル近辺にはスイッチが追加されている。あれっ、iDRIVEのコンセプトは走行中に視線を逸らすことなく、安全に各種の切り替え操作ができる、という筈だったのに。あの思想はどうしたのか?



エアコンユニットには大きな相違は無かった。もっともE90の初期モデルとは異なるから、途中の年改で既に変更されていたようだ。



展示車両はベースモデルだったのでファブリックシートが装着されている。とはいっても、写真のようにパワーシートとなっている。iDRIVEも要らないしシートだっ て手動で充分というユーザーだっているだろうに。

今回のiDRIVE標準装着化によりベースモデルの320i(AT)が445万円也!しっかし、Dセグで4気筒のベースモデルが445万円ねぇ。これで売り上げに響かないのだろうか?まあ、クラウンだってチョット良いグレードは500万円を軽く超える時代だから、320のMスポなら500万円級でも納得という考えも出来る。しかし、ねぇ、500万円といえば、 数年前だったらセルシオが買えたんじゃなかったかな。
 

2009年1月←   →2008年11月