B_Otaku のクルマ日記


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2022/7/10 (Sun)  EV/PHEV全世界販売台数

世界的な環境保全詐欺に乗っかって、日本政府も「2035年までに乗用車の新車販売で電動車100%を実現する」何て言っているが、さて今現在、世界中で EV の販売状況はどうなっているのだろうか?

下の表は昨年の PHEV(プラグインハイブリッド車)を含んだ EV のモデル別売り上げ上位20車種だが、今や中国でも PHEV も結構あるようだが、さてエンジンはどうしているのだろうか?

ここで、トップ 10 を見ると、6モデルが中国車と判る。更に2モデルは主力工場が中国にあり、中国内の販売の割合も多いテスラだ。加えて残る2モデルはフォルクスワーゲン(VW)であり、これまた今や中国重視で、ラインナップ全体が欧米向きから離れつつあるようなメーカーだ。

という事は、世界で最も EV が普及しているのは恐らく中国であろう、と推定出来る。

それではトップ 10 の中から日本や欧米では知られていない、中国メーカー製 EV について調べて見る。第2位の Wuling HongGuang Mini EV は、約 46万円という中国製 EV としても大いに話題になっている車種だ。
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2020/11/23 (Mon)  HongguangMINI EV

となると、第4位の VW ID.4 に続く第5~9位が中国製 EV である。しかも、3車種が BYD 製だ。BYD(比亜迪)は中国陝西省西安に本社を置く多国籍企業、BYD Company の自動車部門子会社で EV 用バッテリーも自社生産しており、この分野でも大手だ。EV メーカーとしては世界最大であり、BEV のみならず PHEV も生産している。

そして第10位は VW ID.3 で、VW の EV は 10位以内に2車種が入っている。

第5位 BYD Qin Plus PHEV
BYD Autoが開発したセダンで PHEV の他、EV およびガソリン車もラインナップされている。アウターサイズは全長 4,765 x 全幅 1,837 x 全高 1,495 ㎜ 、ホイールベースは 2,718㎜ と、BMW でい言えば3シリーズに近いサイズだから、欧州ではDセグメント相当の小型セダンである。

エンジンはガソリン 1.5Lターボ 150hp 、中国車の定番である三菱製で、電気モーターは150hp で0~100km/h 加速は 5.9 秒というから、充分に高性能ではある。

第6位 Li Xiang One EREV
2015年に設立され、北京に本社を置く中国の電気自動車メーカー Li Auto Inc が製造する中型高級クロスオーバー SUV が One で、アウターサイズは全長 5,020 x 全幅 1,950 x 全高 1,760 ㎜ 、ホイールベースは 2,935㎜ と、結構大きい。

エンジンはガソリン 1.2L ターボ 129hp で、これに320hp の電気モーターを組み合わせた PHEV であり、2020年に中国で最も売れた PHEV だった。

第7位 BYD Han EV
BYD の中型高級セダンで、EV の他にはバリエーションとして PHEV もある。アウターサイズは全長 4,960 x 全幅 1,910 x 全高 1,495 ㎜ 、ホイールベースは 2,920㎜ と、欧州でいうEセグメントセダンだ。モーターは 219hp の前輪駆動と、219 +268hp の4輪駆動がある。

第8位 BYD Song Pro/Plus PHEV
Song Pro は小型 SUV で、アウターサイズは全長 4,650 x 全幅 1,860 x 全高 1,700 ㎜ 、ホイールベースは 2,712㎜。発売は 2019年で、ガソリン 1.5L ターボ 152hp の Song Pro 、181hp の電気モーターを搭載する Song Pro EV 、そしてガソリン 1.5L と218hp の電気モーターを組み合わせた PHV の Song Pro DM のバリエーションがある。

第9位 Changan Benni EV 
重慶に本社を置く中国国営自動車メーカー、長安汽車(Chang'an Automobile Co.、Ltd)の販売する小型 EV で、2020年発売の最新モデルで 73hp の電気モーターで駆動する純粋な EV だ。

アウターサイズは全長 3,770 x 全幅 1,650 x 全高 1,570 ㎜ 、ホイールベースは 2,410㎜ で、ベストセラーのミニカー HongguangMINI EV よりも大きいく、欧州のBセグメントに相当する。

今回意外だったのは、ガソリンエンジンの製造能力がない中国だからこそ、BEV で勝負する方針の筈だが、実は結構 PHEV も製造しているという事だ。そして多くが三菱製のエンジンであり、お馴染みの 1.5L ターボだった。う~ん、三菱は中国で美味しい商売をしているようで、こりゃジェノサイド云々と言っても、簡単に縁を切れないよねぇ。




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