B_Otaku のクルマ日記


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2022/7/19 (Tue)  Toyota Crown (2023)

国産車の中でも最も長い歴史のブランドである「クラウン」だが、その昭和丸出し演歌調のガラパゴス高級車というコンセプトは流石に今の世代にはズレがあって、クラウンもいよいよブランド消滅か、とも言われていた。

ところがこの度、全て一新の新型クラウンが発表された。新型はクラウンとしては始めて、オフィシャルフォットが欧州サイト(netcarshow.com)に掲載されていたし、それも左ハンドルだった事を考えれば、今回のクラウンは世界戦略車としての役割を担うのだろう。

なお、今回の発表ではクラウンは全てが HV となったようだが、まあ時代の要求という事か。

そこで、先ずは新旧のエクステリアを比較してみると

新型 (SH35) のアウターサイズは全長 4,930 x 全幅 1,840 x 全高 1,540 ㎜ 、ホイールベース 2,850㎜ で、先代 (SH20) の全長 4,910 x 全幅 1,800 x 全高 1,455 ㎜ 、ホイールベース 2,920㎜ よりも幅広となっている。また全高が 85㎜ 高いことでも判るが、ウエストラインが高く、クロスオーバー的なデザインになっている。

フロントフェイスは今回従来のクラウンっぽさを一新して、他のトヨタ車と同一のイメージとなった。海外で販売する際にレクサスとの差別化を図っているのだろうか。

なお、先代の型式はロイヤル相当の HV が SH20 でアスリートは HV でも S220 となっていた。

リアも全くイメージが異なり、ブラックアウトされたリアパネルに全幅に渡るリアコンビネーションランプなど中々斬新だ。

ダッシュボードやセンタークラスターは、時代の違い以上に演歌調からの脱却を感じる。とはいえ、全てタッチパネルにするなどの極端なIT化はしていない。

メーターは当然ながらフルディスプレイ方式で、表示フォーマットも切り替えられるようで、回転計を左側に大きく表示するスポーツタイプのレイアウトも発表されている。

シフトレバー( ATセレクター)はプリウスのようなちゃちな電子式丸出しではなく違和感の無いモノを使用している。プリウスの暴走事故も原因の一部はあのセレクターである可能性は充分にある。因みに昨日新型のタクシー(トヨタ JPN タクシー)に乗ったら、ハイブリッドだが普通のメカレバー式のインパネシフトだった。

室内は普通に高級車という感じで、この辺はオーソドックスだ。

パワートレインは2種類で、2.4L ターボハイブリッド車が 272ps/6,000rpm 460N-m/2,000~3,000rpm エンジンと フロント 82.9ps 292N-m 、リア 80.2ps 169N-m のモーターが組み合わされる。 そしてもう一つ 2.5L ハイブリッド車は 186ps/6,000rpm 221N-m/3,600~5,200rpm エンジンと フロント 119.6ps 202N-m 、リア 54.4ps 121N-m であり、何れもハイブリッド車だ。

トランスミッションは 2.5L では HV らしく無断変速だが、2.4L ターボは6速ATを使用している。

トヨタのターボはスペック上では同等のメルセデスベンツや BMW と比べると、明らかに実パワーが不足してるのが判る。その点では得意のハイブリッドでハンディを乗り切る事が出来る、最近の脱炭素化は案外メリットがあったりする。

価格は 2.4T が 605 ~ 640万円、 2.5 が 435 ~ 570万円となっている。2.4T の場合、価格的には BMW 320i と被る部分もあるが、カテゴリーがEセグメントのクラウンか、Dセグメントの3シリーズかの、どちらを選ぶかはユーザーのポリシー次第だろう。

なお、先代モデルについては‥‥
  ⇒ 
Toyota Crown 2.5 Hybrid RS 試乗記 (2018/8)

そして、欧州向け Toyota Crown (2023)の詳細については‥‥
  ⇒ https://www.netcarshow.com/toyota/2023-crown/

 




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