新型V70のラインナップは
ベースモデルが直5、2.5ℓ、200psのライトプレッシャーターボエンジン搭載の2.5TLEで価格は488万円。中間モデルとして直6、3.2ℓ、238psの3.2SEが575万円で、AWDは600万円。最上級モデルは直6、3ℓ、285psターボエンジン搭載のT-6TE AWD
で価格は750万円となる。
|
|
|
VOLVO |
VOLVO |
Mercedes Benz |
BMW |
スバルレガシイ |
|
|
|
V70 3.2 SE |
旧V70 2.5T |
E300ステーションワゴン |
525iツーリング |
ツーリングワゴン3.0R |
|
寸法・重量・乗車定員 |
|
全長(m) |
|
4.825 |
4.720 |
4.885 |
4.855 |
4.688 |
|
全幅(m) |
|
1.890 |
1.805 |
1.820 |
1.845 |
1.730 |
|
全高(m) |
|
1.545 |
1.480 |
1.505 |
1.490 |
1.190 |
|
ホイールベース(m) |
|
2.815 |
2.755 |
2.855 |
2.885 |
2.670 |
|
最小回転半径(m) |
|
5.5 |
5.5 |
5.3 |
5.7 |
5.4 |
|
車両重量(kg) |
|
1,770 |
1,610 |
1,820 |
1,740 |
1,500 |
|
乗車定員(名) |
|
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
|
エンジン・トランスミッション |
|
エンジン種類 |
|
直6 DOHC |
直5 DOHCターボ |
V6 DOHC |
直6 DOHC |
水6 DOHC |
|
総排気量(cm3) |
|
3,192 |
2,521 |
2,996 |
2,496 |
2,999 |
|
最高出力(ps/rpm) |
|
238/6,200 |
209/5,000 |
231/6,000 |
218/6,5050 |
250/6,600 |
|
最大トルク(N・m/rpm) |
320/3,200 |
320/4,500 |
300/5,000 |
250/4,250 |
304/4,200 |
|
トランスミッション |
|
6AT |
5AT |
7AT |
6AT |
5AT |
|
サスペンション・タイヤ |
|
サスペンション方式 |
前 |
ストラット |
ストラット |
4リンク |
ストラット |
ストラット |
|
|
後 |
マルチリンク |
マルチリンク |
マルチリンク |
インテグラル・アーム |
マルチリンク |
|
タイヤ寸法 |
前 |
225/50R17 |
205/55R18 |
225/55R16 |
225/50R17 |
215/45R17 |
|
|
後 |
225/50R17 |
205/55R18 |
225/55R16 |
225/50R17 |
215/45R17 |
|
価格 |
|
車両価格 |
|
5,750,000 |
5,390,000
|
7,230,000 |
6,680,000
|
3,460,000
|
今回試乗したグレードは3.2SEで、上表には2.5〜3ℓクラスのEセグメントワゴンをライバルとして、また先代V70も比較のために並べてみた。
現在、これらに匹敵するEセグメントの国産ワゴンは見当たらない。強いて言えばクラウンエステートがあるが、セダンが全てを一新してゼロクラウンとなり、更に近い将来フルモデルチェンジと思われるのに対して、ワゴンは今でも旧型
を継続生産している状況だ。SUVが主流の現在において、国産のステーションワゴンで順調な販売を維持しているのは唯一レガシィのみと言っても過言ではない。という事で、表にはレガシィの3ℓも比較に入れたが、やはりクラスが違うのは歴然で、横並びの比較は無理
だろう。
表を見て気が付くのは、Eクラス、5シリーズと比べても幅は最も広く、その他のスペックは数字では同等で、同クラスといっても良いようだ。また、先代V70に比べると外形寸法は一回り大きく、同じV70といっても1クラス上になった。価格的には525iツーリングに比べて約100万円安いが、これによって、「同クラスで100万円も安く、しかも排気量では1クラス上の530i以上、
おまけに530iと比べれば200万円も安い。更にはボルボはBMWに匹敵するプレミアムブランドだから、大いに買い得だ」と、思うユーザーもいるだろうし、「馬鹿言っちゃあいけねえよ!ボルボなんて安物のガラクタで、BMWと比較するのが間違っている。何百万円安かろうが、マッピラ御免だ!」というユーザーもいるはずだ。まあ、この件は各自の考えかた次第でもある。ところで、5シリーズはナビを含むiDRIVEが標準装着されているが、V70にはオプションとなるから実際の価格差は
縮まるから注意が必要だが、値引きを考慮すれば、これまた状況が変わるので何とも言えない。
それでは、新V70のエクステリアから見てみよう。データーからも判るように先代に比べて一回り以上も大きくなったために、結構な迫力がある。偉そうな点ではEクラスや5シリーズ
に勝るとも劣らない。もともとボルボのデザインというのは中々優秀で
、850やV70が真四角で直ぐにボルボと判るスタイルだし、V50のようにベースがマツダアクセラとは思えないほどにボルボ的に見えるなど、ボルボの人気の多くがスタイルにあることは間違いない。そのボルボも先代V70の発売当初は、幅が広すぎたり、真四角な形状から多少の丸みを帯びてしまったことなどが原因で、むしろ初代の方が人気があり、中古車市場では価格が逆転していた。
それにしても、新V70の大きさ、特に1900mmに迫る全幅は、ウィークデーには奥方の買い物用となるような場合は、近所のスーパーの狭い駐車場に
停めるのは至難の業だから、この大きさ故に購入計画が廃案となることだって十分に考えられる。 |