B_Otaku のクルマ日記

放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク)


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2016/4/29(Fri) トヨタが首位転落

最近4年間は世界の自動車市場では首位を独走していたトヨタ自動車だが、2016年の第1 四半期 (1〜3月) では2.3%減の246万台でトップをフォルクスワーゲン (250万台) に明け渡す事となった。その原因はと言えば、2月の愛知製鋼の工場での爆発事故により部品の供給が滞り、結局生産ラインを1周間停止することとなったためだ。

とはいえ、フォルクスワーゲンだって今や排ガス処理装置の不正プログラム問題で大揺れの情況だからトヨタも別に焦ることも無いだろう。と、思ったらば、今度は4月の熊本の大震災で多くのトヨタ系部品メーカーが操業停止に陥り、またまたトヨタのラインが止まるという事態が発生した。

クルマは膨大な数の部品から構成されており、その中の一つが欠けても車両が完成出来ないという弱さがある。しかも最近のトヨタは1つの部品を一社で集中的に生産することで部品のコストダウンを図っているから、もしもその1社が何らかの理由で操業出来なくなると、行き成り車両の生産がストップしてしまうという危険がある。そういえば十数年前にもブレーキ用のプロポーショニングバルブを一手に生産していたアイシン系のメーカーが火災を起こし、他社では作っていない部品だったために大騒ぎとなった事があったのを思い出した。

こういう場合、工場の従業員にしてみれば突然の長期連休が降って湧いたが、その分を挽回するために本来の連休、すなわち今回ならばGWが無くなってしまったのではないだろうか。尤も工場以外の部署、とりわけ部品を調達する部門では恐らく地震以降は休日返上で部品確保の対策に走り回っていたことだろう。

操業停止といえば例の燃費不正でドル箱だった軽自動車の販売と生産が中止された三菱自動車の場合、水島工場の従業員1,600人が自宅待機とかいう話だが、工場の従業員のみならず各種部品を納入する下請けメーカーやそのまた下請けもあるし、そこに昼食を納入する弁当屋もあるし、などなど倉敷全体が水島工場で成り立っているわけで、それが操業停止したのだから倉敷の街は火が消えたようになっているだろう。

まさに、風が吹けば桶屋が儲かるというヤツだの逆のパターンだ。

 




2016/4/28(Thu)
Mazda CX-4 (2017)

マツダの SUV の車名はは CX で始まり、今現在ではコンパクトクラスの CX-3 とミドルクラスの CX-5 が販売されている。そして今回のCX-4 はスポーツ ワゴンタイプのクロスオーバー SUV で BMWでいうところの X4 や X6 のようなコンセプトのクルマだ。

エクステリアは一目見ればマツダのクルマと判るスタイルだが、全長4,633 x 全幅1,840 x 全高1,530o というサイズは CX-5 の全長4,540 x 全幅1,840 x 全高1,706o に比べて全長は93o 長く全高は176o も低いが、クラスとしては CX-3 ではなく CX-5 に近いミドルクラスである。

インテリアを見るとダッシュボードのデザインは最近のマツダの定番的で、この辺も最近のマツダはアイデンティティーを確立している。

最近のマツダ車を見ていると国産車では最も欧州車的なのではないかと思う。それにしても最初から40万円引きなどという商売をしていたあのマツダが、よくぞここまで成長したものだ。それに対して以前は飛ぶ鳥を落とす勢いだった三菱は‥‥もうマツダの遥か後方、いや消滅寸前の情況だ。

なおオリジナルの写真とプレスリリースは以下にて↓
https://www.netcarshow.com/mazda/2017-cx-4/





2016/4/27(Wed)
Toyota Passo <3>

今回はボンネットフードを開けたところから。

フロントオーバーハングに横置きされたエンジンは先代 (KGC30) からキャリーオーバーされた 1KR-FE 直列3気筒 1.0L で最高出力 69ps と最大トルク 92N-m の性能も変わりはないが、初回で述べたように内容は大幅に改良されているという。そして外観はといえばエンジンのトップカバーの形状は先代とは全く異なっていて、一見するとマルで違うエンジンのようだ。

 

ボンネットカバー裏側の保温&防音材、すなわちボンネットインシュレーターは必要最小限だが、ちゃあんと付いてはいる。

ストラットタワー付近のボディの接合面は一応全面にシール材が塗布されているなど手抜きはしていないようだ。しかしストラットの取り付けボルトは2本だけで、まあ車両重量も軽いからこの程度でも負荷としては十分なのだろう。

 

写真上は Passo X ”G package" (144.7万円) で下は同じく MODA ”G package" (165.8 万円) の室内だが、上級の MODA ではシートセンターの一部にアイボリーの表皮やレッドのラインをアクセントにしているなど結構凝ってはいる。

シートの調整は勿論手動式で、それどころか下の2グレードはシートリフターさえ付いていないのは流石に普通車としては最小・最安価のカテゴリーのクルマらしい。と書いてはみたものの MODA ”G package" は 165.8 万円 (非正規社員の平均年収を超えている?) もする決して安ぐるまではないのだが‥‥。ただし最安価の X は 115万円だから、これゃ何にも付いていなくても当然だろうか。

次にシート表皮を見ると‥‥

X がジャージで MODA がスエード調トリコット (出たぁ〜!)だが、スエード調とはいえ以前のようなコテコテの田舎趣味という訳でもない。

この続きは次回にて。




2016/4/26(Tue)
Toyota Passo<2>

今回はエクステリアの続きから。

フロントグリルは他のトヨタ車との共通点は無さそうだが、唯一のアイデンティティとしてはトヨタマークがグリルに付いている事だ。

供給元のダイハツ ブーンとはラジエターグリルまで共通と思っていたが、ブーンにはグレードによって全く異なるグリルの付いているモデルもあるようだ。

サイドビューはハッキリ言ってダサい。今時のクルマとしてはタイヤが小さいことも原因だ。まあ軽の少し大きいヤツと思えば腹も立たないが、最近は軽の、それも低価格ブランドでさえ結構カッコ良くなっているのに‥‥。

リアビューも安っぽさ全開だし、165幅のタイヤもそれに輪をかけている。

写真のクルマは最上位 (165.8万円) の MODA "G package" であり、MODA はBi-Beam LED ヘッドライトが標準となっている。またリアコンビネーションランプは全グレードで LED ランプだが、MODA はクリアーレンズとなる。

テールゲートを開けるとそこに現れるラゲージスペースもやはり軽並に狭いが、A セグメントとしては "身分相応" というところだ。

リアシートのバックレストを倒すと、ラゲージスペースは拡大されるが床面は平らにはならずにリアシートのバックレストの厚みだけ高くなる。写真右下を参照すればと奥行きの狭だが判る。

リアゲートの室内側トリムは樹脂一体式のチャチなものだが、機能的にはこれで十分だ。ゲートを閉めるための電動スイッチは‥‥あるわけが無い!

タイヤサイズは全グレードで165/65R14だが、 "G package" には写真のアルミホイールが標準怒鳴る。それ以外のグレードでは当然ながら樹脂キャップ付きのスチールホイールとなる。

ブレーキは900kg と軽い車重のためにフロントキャリパーも容量が小さくてアウターブリッジと呼ばれる補強が無いもので、軽自動車ではメジャーなものだ。そしてリアは勿論ドラムブレーキとなる。

次回はエンジンおよびインテリアを見る事にする。

つづく

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