B_Otaku のクルマ日記

放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク)



2014年8月16〜23日


2014/8/22(Fri)
BMW M3<3>

Mモデルといえばそのエンジンも魅力の一つだから早速ボンネットフードを開けると、そこに現れたのはS55B30A 直列6気筒 3.0L ターボエンジンで、431ps/7,300rpm 550Nm/1,850-5,500rpmを発生する。先代(E90)M3はV8 4.0L だったから、これでもダウンサイジングということになる。

ところで、S55B30Aというエンジン型式はActiveHybrid 3や435iに搭載されるN55B30Aとは最初の桁がSになっただけだが、本来MモデルのエンジンはBMW量産車とは違う高度なエンジンの筈だが、何と最近のMモデルは量産車のエンジンを元にチューンナップしただけ、ということで言ってみればコストダウンということになる。

そうは言っても、オリジナルの306psから431psまでのパワーアップだから、内部も大幅に変更しているであろうとは思うが、何と無く寂しい物がある。ところで写真で見るとエンジンを囲むようにU字型の補強が入っていて、画像を見ればこれはカーボンファイバーのようだから、まあ高い車両価格も納得できる部分でもある。言い換えれば高剛性で有名な3シリーズのボディとはいえ、流石に430psに対応するにはこれくらいの補強が必要ということだ。

ボンネットフードの裏側には防音材などが一切付いていないのは、防音材を貼るとM仕様に改造したエンジンのための通風スペースが確保できないことから、仕方なく何も貼っていないのだろうと想像する。まあ、直接エンジンのメカ音が聞こえてしまっても「おーっ、流石はM3だけあって良い音してるわ〜!」ってな事になる。

次にインテリアに目を移すと、基本的には3シリーズセダンそのものなのだが、写真のクルマは派手はオレンジ色の本皮表皮で左右の張り出しの大きなサポートの良さそうなスポーツシートで差別化している。

とはいえ、シートの調整およびメモリースイッチなどは標準的な3シリーズそのまま、言い換えれば320iと同じということだ。

レザー表皮は一般的にBMWでお馴染みのシボのハッキリしたタイプではなく、表面に艶があるBMWとしてはあまり見ないタイプが付いていた。

ドアインナートリムは当然3シリーズセダンと共通だが、表皮が高級素材のために見た感じは大分異なる。まあ、1千万円超と500万円が同じ質感では問題だから、色々苦労しているのだろう。

 

つづく。




2014/8/21(Thu)
BMW M3<2>

前回に引き続きエクステリアについて‥‥

一見すると3シリーズ M Sport にそっくりのようにも見えるが、よく見ればフロントバンパーのエアインテイク形状はよりアグレッシブだし、リアの4本出しマフラーもやっぱり本物Mモデルである証だが、言い換えればこの程度の違いならば320i M Sportでも充分に同じような気分が味わえるというのも事実で、これこそがBMWのM Sport 商法の上手さだ。

この手法は他車も追従していて、あのメルセデスでさえAMG Sportなんていうものを出す時代だし、レクサスもISにF Sport なんていうのを設定してトヨタのM3 であるIS-F の気分が味わえるということをやっている。それに比べるとニッサンはフラッグシップであるGT-Rがスカイラインクーペと全く別物であるために、このようなM Sport商法が出来ない辛さがある。

フロントフェンダーの後端には歴代M3の伝統通りにエアアウトレットがあるが、今回は形が少し異なっている。ところで、4シリーズの場合は420iでさえこの位置に標準でエアアウトレットが付いているが、それではM4 はどうするのだろうか?

トランクリッド後端には超控目なスポイラーが付いている。そしてエンブレムは勿論Mのロゴ+3という文字がある。普通の3シリーズをMに見せかけたなんちゃってM3の場合はMロゴのみを付けるのが多いのは流石にM3のエンブレムは遠慮しているのだろう。

これに比べるとメルセデスの場合、特になんちゃってAMGではE65なんていうエンブレムまで付けている例が多い。もっとも、同じなんちゃってでもBMWの場合は単なるマニアが多いのに比べて、メルセデスの場合はチョイと危ない筋が多いというのが特徴だ。

 

フロントのグリルにもM3のエンブレムがあるし、フェンダーミラーもM専用となっている。

そしてM3の標準タイヤはフロント:225/40ZR18、リア:275/40ZR18でホイールもスポークの細い如何にも軽量そうなものが付いている。ただし、これも一見すると3/4シリーズのM Sport用ホイールにかなり似ている。

 

最近はBMWも方針を変えて3シリーズでも6気筒モデルにはアルミ対向ピストン(オポーズド)キャリパーを付けているくらいだからM3も当然オポーズドであり、しかもフロント4ポットに加えてリアにも2ポットオポーズドを付けている。しかもブルーの塗装にMのロゴまで付いている。

そしてローターは穴あきのいわゆるドリルドローターで、この穴の役目はといえば‥‥はて? 何の効果があるのかわからないが、高性能車には付いていることが多い。まあ、理屈抜きで格好良いのは確かだ。

次回からは残るエンジンルーム内を見た後にインテリアに目を移す事にする。

つづく。




2014/8/20(Wed)
Hyndaiがまたリコール

発売されて間もない新型Hyundai SONATAが米国で2度目のリコールを実施するという。最初のリコールはパワステの不具合だったが今度はブレーキの不具合ということだ。

ということは、このネタはやっぱり特別編向きだから、普通の読者はここでお終い。

いつものとおり内容は偏向していたり毒舌や嫌韓があったりするために、当サイトの方針を理解できて、この手の話を笑って受け流せる読者専用とします。

方針を理解して特別編に進む




2014/8/18(Mon)
BMW New M3

BMW M3といえばベストセラー輸入車の3シリーズをベースとした高性能車で3シリーズのフラッグシップモデルであり、特に3シリーズオーナーにとっては憧れの存在だろう。そのM3がF30ベースの新型となって日本でも販売が開始された。

先ずは、New M3のスペックを調べてみた。

New M3のアウターサイズは3シリーズの最上位モデルであるActiv Hybrid 3と比べても全幅、全長ともに大きく、取り分け幅方向に関しては全幅もトレッドも拡大されているから、同じプラットフォームとはいえ幅方向には大幅に手が入っているだろうし、ボディ自体も一見3シリーズセダンそっくりだが、歴代M3同様にフェンダー等は別部品を使用している。


それで、実際のスタイルはと言えば何時ものとおりで、一見すると3シリーズのM Sportにそっくりなようで、実は結構異なるというのも歴代M3と同様だ。

一覧表を見れば判るとおりで、今回の新型の価格は何と1,104万円であり、これはボルシェ911シリーズのベースモデルであるカレラ(MT)の1,178万円に限りなく近い。まあ、ポルシェの場合はすっぴん価格だから、実際に乗れるようにするには少なくとも50万円程度のオプションが必要だが、それでもM3 が911と同価格帯になったというのもイマイチ腑に落ちないところがある。

えっ? エンジン性能を見ればM3の方が上だから、当然じゃねぇか! なんて言っている輩はこのサイドの読者には居ないとは思うが、まあそういう考えを否定はしないから、遠慮なくM3を購入していただきたい、って、いってもそう簡単には買えないだろうが‥‥。そういう輩の現実的な理想のクルマはやっぱり中古のアリストかな?

つづく。




2014/8/17(Sun) NOTE NISMO

NISMOとはニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社の略称で、モータースポーツ向け自動車部品の設計・製造・販売、レースへの参画などを行っている。そのなかで、ニッサンの量販車をベースにしたコンプリートカーも販売していて、現在GT-R、フェアレディZ 、ジューク、マーチの4車種が販売されていて、この中では MARCHI NISMO Sについてはこの日記でも2013年8月23日から3回に渡って紹介したことがある。

これらNISMOコンプリートカーに新たに加わるのがNOTE NISMOで、発売は10月中旬ということだ。

ラインナップはMARCH NISMOと同様にNOTE X-DIGSをベースにシートやサスペンション、エアロパーツなどを付けているが、エンジンはベースモデルと同じHR12DDRにCVTの組み合わせで、悪く言えば見かけだけとも言えるNOTE NISMO。そしてエンジンも専用チューンのHR16DEと5MTを搭載しているNOTE NISMO SがあるのはMARCHと同様だが、MARCH NISMO SのエンジンがHR15DEであるの対してこちらは型式からして1.6Lが搭載されていると思える。勿論我々クルマ好きが興味をもつのはNOTE NISMO Sの方だが、価格は未だ発表されていない。

ところでMARCH NISMO / NISMO S(以下MARCH NISMO)の売れ行きはといえば、今現在納期は6ヶ月だというから、元々生産台数が少ないとはいえ結構売れているのだろう。しかしこのクルマ、最近の某雑誌では「ニスモの仕事は街のチューニング屋レベル」だと酷評されていたそうだが、元々NOTE NISMO Sは型式認証を取得しないで改造申請で登録している、いわゆる”マル改”という奴だから正に街のチューニング屋的なことをメーカー系のチューニング会社がやっている訳だし、その為に街の怪しげなチューニング屋に比べて遥かに安心して購入できるというのがメリットだろう思っている。

まあ、MARCH NISMO Sの182万円という価格はスイフトスポーツ(MT) の173万円と比べればチョイと勝ち目は無いかもしれない。なんたってスイスポは型式認証も取得している量産車だからマル改のNISMOが割高なのは当然であり、それでもスズキなんか買えるか!なんていう日産派のユーザーならば多少の割高感は覚悟に上でマーチを買うことだってある筈で、それはそれで尊重する必要もあるだろう。

なお、NOTE NISMOに関するニッサンのニュースリリースは↓にて
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2014/_STORY/140723-02-j.html/




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