B_Otaku のクルマ日記

放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク)



2014年3月9〜15日

2014/3/14(Fri)
フィットのリコール

今更という感もあるが、実は2月にフィットとヴェゼルのハイブリッドモデルがリコールとなった。フィットのハイブリッドといえば、国産の量産車では初のDCTタイプミッションを装着していたが、今回のリコールはそのDCTの不具合で、要約すれば1速が上手く噛み合わないことがあり発進できない、という現象だそうで、まあ発信できないというのは止まらないよりはマシだが、状況によってはギアが噛み合わず発信しないのでアクセルと踏んだら、急にギアが噛み合っての急発進など結構恐ろしいことになるという。

詳細はホンダのサイトにて

http://www.honda.co.jp/recall/140210_3312.html

このDCTミッションは、実はホンダ製ではなくてシェフラー社製ということだ。シェフラー社って日本では殆ど知られていないが、ドイツの機械部品メーカーでベアリング生産量では世界一、変速機以外にもエンジンやサスペンションの部品を作っている、と知ったような風に書いては見たが、実は今回初めて知ったのだった。別にシェフラー製が安物とは言わないが、BMWとかポルシェがシェフラー製品を使っているという話は聞かないから、少なくともゲトラグやZFなどと同列に見ていいのかは疑問がある。

実はドイツ車でシェフラーのDCTを使っているのは何とフォルクスワーゲン(VW)だった。えっ、フォルクスワーゲンのDCTって、ポルシェの開発したPDKが一時オクラ入りとなった時に引き続きボルグワーナーとともに開発を続けて一番早くDSGとして実用化た、と思っていたのだが、最新の7速はシェフラー製だったそうで、という事は‥‥そうです、ワーゲンも一足早くリコールを発表していたのだった。

そういえば、ゴルフZの中位以下のモデルが7速で、GTIやRでは6速を使用しているのが不思議だったが、要するに7速はシェフラー製で乾式、6速が従来の湿式タイプでワーナー製ということらしい。結局VWは、廉価版の7速乾式DCTをZF製のAT(トルコン式)に戻すことを検討中という噂もある。

話をホンダに戻すと、このリコールによりフィット ハイブリッドの生産は現在停止中だそうで、勿論納車も延期となっているし新規の受注も保留中で、売れ行きNo1と快調だったフィットも2月の販売台数ではトップから転落、という結果となった。

ところで、冒頭でフィットと共にリコールの対象になっているヴェゼルって? ホンダの新しい小型クロスオーバータイプのクルマで、昨年の末に発売されたものだ(と、知ったばかりだ)。そうか、機会があればヴェゼルを取り上げたいが、まあ、あんまり興味はないというのが本音ではある。




2014/3/13(Thu)
GOLF GTI vs 120i<3>

今回からはインテリアを比較する。


GTIの場合、ドアを開けて目に入るのは例のチェックの入ったシート表皮であり、好みの問題はあるがGTIを買おうというオーナーからすれば堪らない魅力があり、乗り込む度に満足感に浸れるだろう。これに対して1シリーズはといえば、デザインラインにもよるが下の写真の "Sport" では僅かに赤いステッチが入っているくらいで、結構地味だ。

次に両車の表皮を比較してみると、ファブリックの質自体は結構似ている。GTIではオプションにレザーシートも用意されているが、個人的には折角のチェックのシートを捨ててまでレザーシートにする必要が感じられない。対して、1シリーズの場合はベースグレードとデザインラインが2種類、そしてM Sportと4つの基本バリエーションに加えて内装色も多いために、とても一言では言い表せないが、代表的なグレードを紹介しておく。


Style はサイドがレザーで中央がファブリックとなり、写真左下はアイボリーの内装のために結構お洒落だ。これが M Sport となると例のアルカンターラのサイドとファブリックのセンターとなって、雰囲気は全く違ってしまう。このバリエーションの多さは1シリーズとはいえBMWらしく、VWよりも上級を狙ったメーカー、要するにプレミアムブランドということだ。

なお、シートの調整はGTIの標準は手動となっているのに比べて1シリーズではデザインラインを選ぶとメモリー付きパワーシートが標準装備となる。ただし、M Sport の場合は手動となるのは電動のメカを組み込むと高さが高めになってしまい、M Sport らしく目一杯下げたポジションを求めるドライバーに適応できない、と聞いたことがある。

それでは、ドアのインナートリムはといえば‥‥

200万円代からのラインナップが多いゴルフの上級バージョンであるGTIは、樹脂部分の質感などでは所詮200万円代のクルマなりの材質と製造法(金型など設備に金をかけない)で、ハッキリ言ってよく見ればチャチい。

これに比べると、ゴルフと同じC セグメントとはいえ300万円以上の1シリーズは、流石に弾性樹脂やら表面のシボの綺麗さやら、そしてドアグリップのパネルなどの高級感では明らかにGTIを上回っている。

Cセグメントのハッチバック車にリアシートの居住性を求めるのは酷だが、両車とも一応リア用のエアアウトレットが装着されているなど、結構同じような路線をいっている。実は下の写真で注目すべきは、下端の部分で120i はリアシートの一部が写っていることで、要するにリアシートに座った時の足元スペースはGTIよりも狭いということだ。120iで狭い分のスペースはといえば、ボンネットの長さ、ようするにエンジンルームに喰われている訳で、やっぱりBMWは基本設計が走り命だということだ。

ちょっと室内を見ただけでも、両車の思想は大いに違うようで、この辺が最近は良くなってきたとはいえ、基本的にはどれも同じの金太郎飴みたいな国産車とは違うところだ。

つづく。




2014/3/12(Wed)
GOLF GTI vs 120i<2>

それでは早速エクステリアから比較する。


どちらもCセグメントハッチバックではあるが、特にフロントについては其々の個性が現れている。

GTIは全幅1,800 x 全高1,450o、120iは全幅1,765 x 全高1,440oと僅かにGTIが大きい。120iの最大の魅力は、フロントにキドニーグリルが付いていてBMWと一目で判ることだ。

サイドビューを比べると、120iのボンネットが長いのに気が付く。120iはGTIよりも全長が+60o長くホイールベースも+55o長い。全高はGTIが10o高いが、それらを含めて実際のプロポーションは120iの方が低く・長く、要するにスマートに見える。

その120iの長いボンネットの中は、ストラットタワー(フロント車軸)より後方に積まれてたエンジンが半分ほど見える。駆動方式の違いもあるが、BMWのポリシーである前後重量比50:50を実現するためにはエンジンの搭載位置を極力後方にずらして、いわゆるフロントミッドシップとしている。M135iの場合にはこのスペースに直6 3Lターボエンジンが載るわけだから、120iの4気筒では前部がスカスカとなるのも当然だ。

これに比べて、GTIはエンジン横置きのFFであり、エンジンはストラットタワーより前方のフロントオーバーハングに搭載されている。従って120iに比べれば当然ながらフロントベビーとなる。

リアラッゲージスペースはFFのGTIが有利だが、奥行きが多少深い程度で大きな違いはない。

ブレーキはどちらも似たような鋳物の片押しキャリパーを使っている。フロントヘビーでリアブレーキ負荷の小さいGTIでも、意外にもリアキャリパーは1シリーズと変わらない大きさを使っている。

次回からはインテリアに目を移す事にする。

つづく。




2014/3/11(Tue)
GOLF GTI vs 120i

VW GOLFにGTIが追加されて、先代に比べてトルクが大幅にアップ(28.6→35.7kgf・m)したにもかかわらず価格は据え置きであり、その369万円という価格は、同じCセグメントでFRのプレミアムカーであるBMW1シリーズで言えば120iと同価格帯であり、そう考えればGTIの買い得感は充分にある。とはいえ、1シリーズのプレミアム感もまた魅力であり、そうなると先ずは両車に内外装を写真で比較るというお馴染みの手法が役にたちそうだ。

別の見方をすれば、GTIの動力性能に対抗できる1シリーズ車種はといえば128iというグレードは無いことから、120iよりも高性能な車種は一気にM135iとなってしまい、価格は550万円だからGTIより180万円も高いし、性能はGTIの220psに対して320psと、これまた比較対象にはならないくらいだ。そこで、ふと脳裏に浮かんだのが新たに追加されたゴルフ Rで、価格は510万円とM135i に近い価格帯となってる。

 

というわけで、先ずはゴルフGTI、Rそして1シリーズは120i、 M135i の4車のスペックを比較してみる。

実をいうと、GTIとほぼ同じ367万円の120iはベースグレードであり、デザインラインとなると約400万円となっていまうが、120iのベースグレードというのは展示車を見たことがなく、したがって写真も無いために、実際の比較は SPORT で行うことになるから、見方によってはインチキ臭いと感じるかもしれないが、まあ勘弁してもらおう。

こうしてみればGTI vs 120iおよびR vs M135iという2組の比較ができるが、残念ながらゴルフ Rは試乗車はもちろん、展示車すら殆ど無い状態だから比較のしようがない。ということで次回からGTI vs 120iの比較を、例によって4回程度に分けてやってみる事にする。

つづく。




2014/3/10(Mon)
詐欺メール

偶には車以外の話題ということで、今回は詐欺メールについて。

最近はメールの振り分けも精度が良くなって、概ね迷惑メールはうまい具合に検出されて専用ホルダーに保存されるようになったが、極偶には必要なメールが迷惑メールと判断されてしまう場合がある。その為に結局定期的に迷惑メールホルダーの中身をチェックるのだが、先日以下のような文面のメールが入っていた。

『こんにちは弊社はカウントの定期検査を行う時に、証拠によっておアカウントが係争中の引き取りに繋がることが分かりました。 そのため、調査のご協力をお願いしますように、下のURLを訪問なさって関係の情報を書き込んでくだい。
ttps://secure.square-enix.com/account/app/svc/Login?cont=account
ご協力を受けない場合に、おカウントを凍結するかもしれません。ご了承ください。 スクウェア?エニックス公司 版権所有 2012-2014
  全ての権利は弊社に帰属するものとします。』

しかし、日本人を騙すのなら、少なくともマトモな日本語が書ける程度の勉強はしてもらいたい、なんて言いたくなるような幼稚で間違いだらけの文章は、怒る前にユーモアさえ感じてしまう。 これを読んで「大変だ、このままではおカウントを凍結されてしまう」と思って、リンク先のサイトに情報を書き込むユーザーはいるわけがない。 『証拠によっておアカウントが係争中の引き取りに繋がることが分かりました』っていうのは如何にも出来の悪い自動翻訳ソフトを使ったというのが見え見えだ。それにエニックス公司って、中国丸出しで、面白過ぎ!

でも、まあ、詐欺メールの全てがこんな低レベルとは限らないから、中にはつい引っかかりそうになるくらいに精巧なものもあるかも知れない。何れにしてもネットの世界は自己責任。生半可な知識で足を踏み入れると痛い目にあう世界だ。




2014/3/9(Sun)
VW Golf GTI<4>

GTIのインパネはHighlineと共通なのは、まあ当然だが、せめて見た目だけでもどこかを変えてひと目でGTIとわかるようになんて思うが、実際にはトレードマークのシート表皮が目に入るから、それで良し、ということにするか。

 

センタークラスターにあるディスプレイは、オーディオ設定や走行モードの切り替えに使うインフォメーションディスプレイだが、ナビは付いていない。ラインオプションでインダッシュナビが付いているモデルが日本向にあるという話も今のところ聞いていない。VWのこういう対応の悪さはBMW と大いに違うところで、一般的にVWより高価なBMWと販売台数上であまり変わらないのは、こういう対応の悪さも原因だろう。

コンソール上のDCTセレクターや電動パーキングブレーキもハイラインと同じだが、ミッション自体はハイラインが7速でGTIは6速となっている。

  

ステアリングホイールにはパドルスイッチが組み込まれている。ステッチが赤い糸というのもGTIの特徴となっている。

メーターはHighline と共通のようだが、よくよく比較すると速度計のフルスケールがHighline が260q/hなのにGTIは280q/hとなっているが、何と220q/hまでは共通でその先がGTIはノンリニアの目盛となっているという、なんかいんちき臭いことをやっている。

 

GTIは伝統的にスポーツペダルを標準としているのは、M5でさえ樹脂製のパッドを使っているBMW と大きく異るところだ。そして2ペダルだけあって左のフートレスとのスペースは充分にある。

このGTIは既に試乗は済ませているから、近日中に試乗記で取り上げる予定でが、一言で言えば益々優等生的性能に磨きがかかったというところか。

乞うご期待!




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