B_Otaku のクルマ日記

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2010年1月
 
2010/1/29(Fri) VW Sirocco


VW SiroccoはGolfのコンポーネントを使った2ドアハッチバッククーペで、そのスタイルは写真で見る以上にカッコ良い。





特に後ろから見た姿が想像以上の出来で、ハッチバックなのにクーペ感覚満点だ。



内装は外観に比べれば少し地味だが、いかにもVW的でもある。



写真のクルマScirocco TSIでエンジンは1.4ℓツインチャージャー。幾ら過給したとはいえ1.4ℓで動力性能に不足はないのか?ベースのGolfに比べて乗り味は違うのか?

さて、その結果は・・・・・・・試乗記にて。

一言サービスすると、これは久々の大当たり!

 
 


 
2010/1/28(Thu) 2009年輸入車販売台数


2009年の輸入車販売台数が既に発表されている。
上位20社について下の表にまとめてみた。
 
  2009年輸入車販売台数      
順位 メーカー  
本年 (c) シェア% 前年 (d) c/d%
1 VW 37,928 21.24 45,522 83.3
2 BMW 29,090 16.29 35,945 80.9
3 Mercedes-Benz 28,740 16.10 37,002 77.7
4 Audi 16,171 9.06 16,040 100.8
5 BMW MINI 11,002 6.16 12,744 86.3
6 Toyota* 10,079 5.65 15,142 66.6
7 Volvo 6,358 3.56 7,657 83.0
8 Suzuki* 5,399 3.02 1,835 294.2
9 Peugeot 4,365 2.45 6,171 70.7
10 Fiat 4,345 2.43 3,381 128.5
11 Porsche 3,214 1.80 3,864 83.2
12 Ford 3,049 1.71 3,818 79.9
13 Alfa Romeo 2,283 1.28 2,205 103.5
14 Renault 1,755 0.98 2,251 78.0
15 Honda* 1,624 0.91 2,578 63.0
16 Citroen 1,400 0.78 1,497 93.5
17 Dodge 1,267 0.71 1,569 80.8
18 Jaguar 1,257 0.70 2,143 58.7
19 Cadillac 1,017 0.57 1,069 95.1
20 Jeep 1,010 0.57 2,352 42.9
  その 7,174 4.02 14,446 49.7
  合 計 178,527 100.00 219,231 81.4
  *は国産メーカーの海外生産車    

これを見ればベスト3のお馴染みブランドは2008年に対して約80%、すなわち20%の減少となっている。4位のアウディは前年と変わらない売り上げを見せる健闘ぶりだが、その理由を考えてみると特に思い当たる大ヒットの新製品もないから、これは地道な販売努力だろうか。
5位のMINIはMINIとそのバリエーションのみの単独車種なのに随分と売れているが、販売自体は14%減と世相には勝てなかったようだ。6位のトヨタは国産車の海外生産分が輸入車にカウントされているので除くと、次はボルボとなる。

実はボルボは2005年には13,734台を売り、アウディを抜いて4位の座を確保していた。しかし、フォード傘下になってからの品質の低下は著しく、2002年にV70に試乗したときは、動力性能、安定性、内装などのどれをとっても及第点は取れず、しかも価格はBMWやメルセデスに近いという、一体誰が買うんだい?といえるシロモノだった。その後、当時の車を買ったユーザー の欠陥車問題でボルボが 逆切れして逆に訴訟を起こした事から訴訟合戦となったり、輸入元の 滅茶苦茶な意向に背く老舗のディーラーが潰されたりと、クルマの出来の悪さに 輸入元の経営陣(フォード本社よりの出向者)のタチの悪さが相乗効果となって、2006年:1,0885台、2007年:1,1097台 で大きく販売台数を下げ、問題が本格的にクルマ好きの間に浸透した2008年には上表のように7,657台と大きく売り上げを落としてしまった。
それにしても酷い話で、被害者が徹底的に戦ったから良かったものの、悪徳弁護士の悪事には空いた口が塞がらない。 ところが、最近は日本の国の将来を左右するような大事で、悪徳検事による違法な世論操作が行われているという大変な事態となっている。ネットでこの手の情報をシッカリ集めている人ならば既に当然の事実ではあるが、何も知らない所謂B層の人々はこの事態に全く気づいていない。このサイトはレベルの高い読者が多いようなので、これらの事実は当然ならがご承知とは思うが、念のためにリンクを貼っておく。

裏金問題

違法捜査

道路交通法にしたところで、非現実的な低い制限速度を制定して、時と相手を警察の判断で何時でも検挙できることを見ても、この国の官僚によるインチキな制度は歴然で、これを真に国民の為の国に変えるチャンスを絶対に潰さないためにも、折角達成した政権交代を潰すような事は絶対にあってはならない。

 
 


 
2010/1/26(Tue) HONDA CR-Z


話題のハイブリッドスポーツクーペである、ホンダCR−Zは既に報道されているように、発表・発売は2月25日で価格は「α」(アルファ)が249.8万円、「β」(ベータ)が226.8円で、CVTと 6MTは同価格。
βはベースグレードでアルミホイールや革巻きステアリング、スマートキーなどが付かないために、事実上の売れ筋はαとなるようだ。
ナビはオプション(28万円)の為に、αにナビを付けると278万円となり、ライトウェイトスポーツとしては決して安くはない。それでも、発売当初は例によってホンダファンが殺到してバックオーダーを抱えることは間違いない。





 
2010/1/23(Sat) PORSCHE 911 GT3


ポルシェ911(997)がフェイズ1からフェイズ2となり、カレラやターボには大きな変更があったが、最も硬派なGT3もフェイズ2となった。



997は2004年末に発売されたが、GT3は一年以上経過した2006年から予約を開始し、翌年にはGT3 RSも追加された。 ただし、これらは受注を開始した時点で既に予約は満杯で、泣く泣く諦めたり、平行輸入業者からの購入を決意したなどのお金持ちも多かったようだ。
フェラーリも同様だが、この手のクルマはお金があってもディーラーに強力なコネが無いと中々手に入らない。要するに日頃からお得意さんとして定期的に新車を買ったり、セレブ仲間を紹介して何台もの商談が纏まったなどという実績が物を言う。

そして、生産が途絶えていたGT3もフェイズ2となって大幅に改良され、今回発売された。上の写真の一番右が今回の997フェイズ2 GT3 のカタログだ。

性能上での違いは
エンジン: 3,600cm 415ps/7,600rpm 405Nm/5,500
          ⇒ 3,797cm 435ps/7,600rpm 430Nm/6,250rpm
0−100km/h: 4.3 ⇒ 4.1秒
最高速度: 310 ⇒ 312km/h

例によって毎回少しづつ性能アップしている。

それでは、今回新たに開発されたシステムを紹介してみよう。

ダイナミックエンジンマウント
各種のセンサーを用いて操舵角、前後G、横Gを常にモニターしてドライビングスタイルに応じて自動的に左右のエンジンマウントの固さを調整する。これによりエンジンが車体に直接ボルト留めされているGT3のレーシングモデルと同一の特性となる。





コンポジットブレーキディスク
アルミ製のハット部③と鋳鉄製の摺動部②を持つディスクローターにより軽量化している。当然ながら、馴染みのセラミックコンポジット(PCCB)もオプション設定されている。   

センターロック
モータースポーツでは良く見るセンターロックホイール①が新たに採用された。5本のボルトで装着する従来の方法に比べて回転質量が軽減できることと、ホイール交換が迅速に出来る・・・・って、街乗りには関係無さそうだが、そのオーバースペックがマニア心を刺激する。オーバースペックといえば、6速MTは何と専用のラジエターを持つ水冷式で、まあ24hレース対応というところか。



室内は基本的に先行して発売されている911系(カレラ等)フェイズ2と同様でセンタークラスターにはナビが標準装備されるのも同じ。



十数年前の4WDブームの時は最近のSUVのような軟弱なクルマでは無く、本格的なオフロード車を街乗りに使うのが流行っていた。即ちランクル80や70、サファリなど、それ以前ならば役場か警察しか買わないようなクルマが一般に売れたし、更にこれらのクルマにゴッツいラックやラダー、果はウインチなど殆どアマゾンの奥地でも探検するような仕様が 街を走っていた。
GT3の場合も当時の4WDと同様で、本気で耐久レースに出るような車を街乗り用にモディファイしたもので、勿論街中どころか高速道路でも、とに角公道上を走るためには全く無用の長物という基本設計となっている。

GT3はフェイズ1でも本来はレーシングーカーなのに、街乗りを考慮したクルマだったが、フェイズ2では更に徹底されてダイナミックエンジンマウントやらセンターロックやらと、内装も付いてないカップカーのようなレーシング仕様なみの性能のクルマをタウンユースで使えるという、正にマニアの夢を実現している。こうなるとフェイズ1を大騒ぎして買ったお金持ちは、このフェイズ2が欲しくなるだろう。 ということは、新品同様のフェイズ1が中古で出回る可能性は大きい。

社長さんも院長先生も、こりゃもう、買い替えでしょう!
そして中古車は我々が・・・・・・・・いや、やっぱり買えないが(泣)

 


 
2010/1/21(Thu)) FS300km/h超のスピードメーター


高性能車のスピードメーターはフルスケール(FS)が300km/h以上となるが、この場合必然的に 目盛が細かくなってしまうために、街中で常用する40〜60km/hの速度域で使いづらくならないのだろうか ?という疑問もあると思うので、調べてみる事にした。



そこで先ずは5ℓ V10 500psエンジンを搭載するスーパーサルーン、BMW M5の場合はといえば 上の写真のように0〜120km/hとそれ以上では目盛の間隔が異なる。これならば、街中と高速道路までの用途 、要するに合法的な速度では粗いメモリなので国産車のFS180km/hと大きくは違わないから、使用にあたって大きな問題は無い。



M5と同様な方法は最近の高性能車ではメジャーなようで、上の写真のアウディR8も同様だ。



ポルシェの場合はセンターの回転計下部にデジタル速度計を仕込んであるので、左側の小径速度計は概ねの目安用。それでも視線に僅かに入る赤い針がどの辺にあるかで50〜60km/hなのか100km/h前後なのかは判る。



そして上の写真はBMW Z4で280km/hまで均等に目盛ってあり、しかもメモリが細かいので非常に見辛い。

ところで、同じゴルフのGTIでも新型(Ⅵ)のメーターは見易いが先代(Ⅴ)は見辛いという意見がある。そこで調べてみると・・・



FSがⅥは280km/hでⅤは300km/hだからⅤの方が 目盛間隔が細かいかと思えば、そうでも無さそうだ。さらにⅤは0〜80km/hは10km/h毎に、80〜180km/hは20km/h毎に、そして180〜300km/hは30km/h毎に数字が書いてある。こんなに芸が細かいにもかかわらず見辛いのは、数字間の補助 目盛が0〜80km/hでは2.5km/h毎と細かすぎるからだ。対して新型のⅥでは5km/h毎と補助目盛りを減らしてすっきりとさせたために、非常に見 易くなったのだった。
要するに速度計の目盛りは粗い(少ない)方が見易いということのようだ。


 
2010/1/19(Tue) パナメーラ vs 軽自動車 第6回


さて、今までパナメーラとルークスの各部を比べてきて、結局実用的にはルークスだって機能は充分に満たしているという事を再認識したと共に、高級感・付加価値なのでは10倍の価格であるパナメーラはそれなりの優位点があるという、言ってみれば当たり前のことを再確認したかたちとなった。
それでは、性能差はどうなのだろうか?クルマは走ってナンボだから、走行性能を比べないと片手落ちである。ということで、2車のスペックを比較してみる。この比較はそれぞれのターボモデルも加えた4車種としてみる。
 
    PORSCHE PORSCHE NISSAN NISSAN
     

PANAMERA S

PANAMERA
TURBO

ROOX Higway STAR

ROOX Higway STAR TURBO

  車両型式   970M48A ML21S
寸法重量乗車定員
全長(m) 4.970 3.395
全幅(m) 1.930 1.475
全高(m) 1.420 1.735
ホイールベース(m) 2.920 2.400
駆動方式 FR 4WD FF 4WD
最小回転半径(m) 5.1 4.5
車両重量(kg)   1,880 2,100 930 960
乗車定員(   4
エンジン・トランスミッション
エンジン型式   M48 K6A
エンジン種類   V8 DOHC V8 DOHC Turbo I3 DOHC I3 DOHC Turbo
総排気量(cm3) 4,806 658 658
  最高出力(ps/rpm) 400/6,500 500/6,000 54/6,500 64/6,000
最大トルク(kg・m/rpm) 51.0/5,000 71.4/4,500 6.4/3,500 9.7/3,000
トランスミッション   7AT(PDK) CVT
  燃料消費率(km/L)
(10/15モード走行)
  9.1 7.7 21.5 20.0
  パワーウェイトレシオ (kg/ps) 4.7 4.2 17.2 15.0
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式 ダブルウィシュボーン ストラット
マルチリンク トレーリング・リンク
タイヤ寸法 前/後 F:245/50ZR18
R:275/405Z18
F:255/45ZR19
R:285/40ZR19
165/55R14
ブレーキ方式 前/後 Vディスク/Vディスク ディスク/ドラム Vディスク/ドラム
価格
車両価格 1374.0万円 2016.0万円 146.5万円 171.5万円
備考        

さてさて判っていたとはいえ、こうして表にしてみると、なんとまあマンガみたいな事になってしまった。特にコメントはしないので、皆さんご自身で判断くただくことにしよう。

ところで、この比較は余りにも極端だったので、NAの両モデルの平均価格はといえば
(1374+146.5)/2=760万円也
うわっ、これでも世間からいえば相当な高級車だ。ちなみに760万円クラスのクルマといえば
BMW530i 780万円
メルセデスベンツE300アバンギャルド 780万円
なぁ〜んと、憧れの高級パーソナルセダンが買えるではないか。

というわけで、6回にも渡って連載した割には大した結論は出なかった。

−−完−−
            



2010/1/16(Sat) パナメーラ vs 軽自動車 第5回


今回は運転に直結するメーターやATセレクターを比べてみる。



パナメーラのダッシュボートやセンターコンソールの高級感は圧巻の一言だが、ルークスだって機能的に見れば必要な装備は全て揃っている。 特に写真のルークスはナビも付いているから完璧だ。



ルークスのメーターは正面に大径の速度計と左が回転計、そして右には燃料系も付いているからこれで全ての用は足りる。パナメーラは、更に水温、油温、油圧の各メーターと各種の情報を表示するディスプレイが付いているが、これらは単なる付加価値装備 だから、無くても困らない。
そして一番大事な速度計についてはルークスが正面の大径メーターで、しかもフルスケールが140km/hだから、街乗で使う40〜60km/h付近が極めて見易い。パナメーラはポルシェの定番である左の小径速度計で概ねの速度レンジを見て、詳細は正面下のデジタル表示を使う。この部分は両車のポリシーの違いを良く表している。



パナメーラーのATセレクターは、今や中級以上のクルマでは定番となった本家本元のティプトロタイプを使用している。 そして、ルークスはセレクターでDの手前にあるLにより高回転よりとなる。ミッションはパナメーラが最新のDCTタイプ(ポルシェではPDKという)を採用しているのに対して、ルークスは新開発の副変速機付きCVTが搭載されている。軽に限らず小排気量はCVT、大排気量はDCTというのが最近の傾向となっている。

ところで、セレクターレバーやベースプレートの質感という点では写真のとおりで、パナメーラの高級感は群を抜いている。まあ、価格が10倍だから高級感も10倍で当然でもあるが。
 


 
2010/1/14(Thu) 【速報】 BMW 535i GRAN TURISMO  3


前回につづき、室内を見てみよう。今回は詳細について。



メーターパネルは新7シリーズと共通のようだ。



オーディオとエアコンのコントロールパネル、更に上部のエアーの噴出し口も新7シリーズと共通のデザインとなっている。



そしてATセレクターとiDRIVEのコントローラや周辺のスイッチ類までも新7シリーズと共通だった。



リアのエアコン吹き出し口はフロントセンターコンソールの終端から出てくるが、他社の高級モデルのようにBピラーからも出てくる事は無い。また後席からのエアコンやオーディオのコントロールも出来ない (ただし、オプションはあるようだが)。



ガラスサンルーフは前後方向に極めて長い。

5シリーズグランツリスモは基本が7シリーズであり、日本でのラインナップは今回紹介した535i(878万円)の他にはV8 4.4ℓツインターボ(407ps)の550iが1,114万円で設定されている。
詳細は以下の一覧表を参照願おう。
 
    BMW BMW BMW BMW
      535i
GRAN TURISMO
550i
GRAN TURISMO
740i 530i
  車両型式   SN30 SN44 KA30 NU30
寸法重量乗車定員
全長(m) 5.000 5.070 4.945
全幅(m) 1.900 1.900 1,845
全高(m) 1.565 1,490 1,510
ホイールベース(m) 3.070 2.900
駆動方式 FR
  最小回転半径(m)   5.5 5.7
車両重量(kg)   2,020 2,150 2,020 1,650
乗車定員(   5
エンジン・トランスミッション
エンジン型式   N55B30A N63B44A N54B30A N52B30A
エンジン種類   I6 DOHC Turbo V8 DOHC Turbo I6 DOHC Turbo I6 DOHC
総排気量(cm3) 2,979 2,996 2,979 2,966
  最高出力(ps/rpm) 306/5,800 407/5,500 326/5,800 272/6,650
最大トルク(kg・m/rpm) 40.8/5,000 61.2/4,500 45.9/4,500 30.6/2,750
トランスミッション   8AT 6AT
  燃料消費率(km/L)
(10/15モード走行)
  9.4 7.4 7.8 9.4
  パワーウェイトレシオ (kg/ps) 6.6 5.3 6.2 6.1
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式 ダブルウィシュボーン ストラット
インテグラル・アーム
タイヤ寸法 前/後 245/50R18 F:245/45R19
R:275/40R19
245/50R18 225/50R17
ブレーキ方式 前/後 Vディスク/Vディスク
価格
車両価格 878.0万円 1114.0万円 1064.7万円 780.0万円
備考       2010年FMC予定

こうしてみれば、5シリーズGTが7リシーズとホイールベースが同一で車幅もほぼ同じ。サスペンション形式も同一ということは、プラットフォームを共有しているという 話は成る程と思わせる。 それにしても、このGTシリーズの位置づけというのは一体何なのだろう。5シリーズ(E60)のモデル末期に全く違う系統の5シリーズをサルーンに先がけて発売するというのも、意味がよく判らない。何より、日本で売れるかといえば、真っ当な5シリーズセダンの代わりに代替するユーザーがいるとは思えない。それに価格も高い。欧米では5ドアハッチバックというのは、其れなりに人気があるとも言われているが、さて実際はどうなのだろうか?

グランツリスモは5シリーズとはいえ殆ど7シリーズ並みのスペックだが、今年中には発売される新5シリーズセダンはどうなるのだろうか?現行(E60)に対して大型化と高級化が進むのだろうか?今年は当分話題に事欠かないようでもある。

−−完−− 
 


 
2010/1/12(Tue) 【速報】 BMW 535i GRAN TURISMO 2


今回は室内を見てみよう。



フロントシートはBMW5シリーズとしては標準的で違和感は無い。



リアの前後方向スペースも充分にあるが、頭上のスペースは当然ながらセダンのような余裕は無い。



最初にフロントドアを開いたら、何か変だ?
そう、5シリーズグランツリスモのドアは、何とサッシレスだった。そして、リアの場合は写真のように後端の1/3を占める三角窓が下がらずに飛び出したままとなる。こんなの、有りかよぉ?



フロントのダッシュボード、センタークラスターやコンソールは5シリーズというよりも 新7シリーズに近い。聞くところによると、プラットフォームもベースは7シリーズで、内装なども5シリーズセダンよりは上級を狙っているそうだ。

次回はインテリアの細部を紹介する。  
 


 
2010/1/8(Fri) 【速報】 BMW 535i GRAN TURISMO


パナメーラvs軽自動車の連載中だが、ここで緊急のニュースを。

噂のBMW5シリーズグランツリスモの現車を見ることができたので、急遽ご紹介しよう。



見た瞬間に何やら今まで見たことが無い雰囲気を感じた。キドニーグリルが付いているからBMWである事は判るが、そのグリルの雰囲気が何故か初めて見る雰囲気だし、ライトの形状もチョッと違う。



リアも今までのBMWとは異なり、やはり一瞬戸惑う事になる。



5シリーズグランツリスモはハッチバックと聞いていたが、最初にトランクを開けてみたら、あれっ?これって、セダンだったのか(写真左)?しかし、何とバッチバックとしてリアゲートも開くというユニークな構造だった(写真右)。



展示の車種は535iだったのでV6 3ℓツインターボ’(N55B30A)が搭載されている。エンジンの出力は306psで、これは335iと同一出力だから、チューニングも同一と思ったがエンジン型式が違う(N54B30A) ので、どうやら改良型のようだ。また、同じ3ℓツインターボでチューニング違いの740i(326ps)の場合には 、335iと同じN54B30Aなのだが。



標準のホイールは前後ともダブルスポーク・スタイリング234という8J×18ホイールに245/50R18タイヤの組み合わせとなる。 ブレーキキャリパーは5シリーズの上級モデルや7シリーズと同系の片押しのアルミキャリパーが付いている。
なお、写真は右がフロント。えっ、そんなこと言われなくても判っている、って?
成る程、ブレーキキャリパーがデカイのがフロントと直ぐ判るところは、中々通ですなぁ。

次回はインテリアを紹介する。  
 


 
2010/1/7(Thu) パナメーラ vs 軽自動車 第4回(最終回)


いよいよ室内の比較を行ってみよう。



外形サイズでは全幅が455mmも広いパナメーラと比べればルークスの室内幅が狭いのは当然だが、その割りには狭くは感じないのはパナメーラのドアが厚いことから室内幅では、それ程の差が無いのと、パナメーラーは幅の広いセンターコンソールで左右のシートが仕切られているが、ルークスは幅の狭いアームレストで仕切られているので、なお更違いが少なく感じる。
とはいってもルークスは決してゆったりしているとは言い難いのは当然だが、昔の軽のように我慢が必要という訳でもない。
シートの座り心地は金かけ放題のパナメーラが硬さ、形状、サポートなど理想的な事から、パナメーラと比較して同等なんていう国産車は存在しないくらいだから幾らなんでもマトモに比 べたらルークスが可愛そうだ。それでもルークスのシートの出来自体は国産車としては普通車を含めても決して悪くは無い。ルークスより出来の悪いシートを持った国産車は幾らでもある。




そして驚異的なのがルークスのリアーシードで、写真のように足元の広さは群を抜いていて、この面ではパナメーラも全く敵ではない。完全な4シーターでリアーシートにもフロントと全く同じバケットシートを装着したパナメーラの座り心地は、世界中のサルーンの中でも唯一のものであるから、これまた比較するのが間違いだが、ルークスのリアシートだって決して悪くは無い。それでも長時間の移動はシンドイかもしれないが、元々ルークスは近場の足に使うもので、長距離ツーリングは考えていないから、まず問題は無いだろう。



シート表皮については、これこそ実用性を超えた趣味嗜好の問題で、パナメーラのシートは千数百万円なりの満足感を与える必要があるし、ルークスの場合は実用的なら良い訳で、この辺を如何考えるかが高級車を所有するかどうかの選択肢となる。
 


 
2010/1/5(Tue) パナメーラ vs 軽自動車 第3回




写真でも判るようにパナメーラが低く広いのに対して、ルークスは狭く高い。実際の数字では
パナメーラ: 全幅1,930×全高1,420mm
ルークス:  全幅1,475×全高1,735mm
となり、数字上でもこれだけ極端に縦横比が違うとは驚きだった。

クルマというのは人も運ぶが、荷物を運ぶというのも重要な機能だ。そこで両車のラッゲージスペースを比べてみると



水平方向は流石にパナメーラの方が広そうだが、圧倒的は差は感じられない。それどろこか、ルークスはリアシートを畳めば圧倒的なスペースを確保できるし、何より高さ方向のスペースにおいてはパナメーラは全く太刀打ちできない。
ということで、ラッゲージスペースについては150万円のルークスが千数百万円のパナメーラに圧勝という結果となってしまった。
 


 
2010/1/2(Sat) パナメーラ vs 軽自動車 第2回


昨年末に予告したように、今回からパナメーラvs軽自動車という企画を不定期に連載していく予定だ。

比較の対象としてはパナメーラSと日産ルークスハイウェイスターを取上げてみる。パナメーラについては現在は”S”がベースグレードな 事と、試乗記用に撮影した写真も豊富にあることから、このグレードを選んだ。 そして軽自動車の代表としては日産ルークス ハイウェースターで、これはスズキ パレットSWのOEM版だ。 では日産ブランドを選んだ理由はといえば、業販が多いスズキディーラーよりも高級車も扱っていて試乗車の準備も万全な日産ディーラーの方が実車の調査がやり易い事と、単純に懇意にしているスズキディーラーが無いことも理由だ。
実は価格差がより大きいほうがインパクトがあるかと思って、最初は新型アルトを比較対照とすることも考えたが、幾らなんでも最上級ブレード以外にはシートの上下調整すら出来ない車種ではマトモな比較は難しいとの結論から、軽としては高価だが基本装備が充実しているパレットSW相当のルークス・ハイウェイスターを選んだ。

なお、このシリーズの比較写真等では全て左側がパナメーラ、右側がルークスとする。



因みに、価格はパナメーラSが1,374万円(オプション仕様によっては軽く1500万円)、ルークスハイウェイスターが146.5万円だから、 なんと一桁違うことになる。


 


 
2010/1/1(Fri) 謹 賀 新 年


明けまして、おめでとうございます。

元旦の今日の話題はポルシェ ボクスター スパイダー。
ボクスターSを軽量化(1,420→1,275kg)とパワーアップ(310→320ps)により、PDKとスポーツクロノ装着モデルでローンチコントロールをONにすれば、0→100km/hを4.8秒で走り切るというカレラ顔負けの動力性能を持って、しかも軽量で更にはミッドエンジンだからポルシェのラインナップ中でも最高の運動性能を持つのは間違いない。



前から見た姿はボクスターSと大きく変わることは無い。



とろこが、リアから見ればカレラGTを彷彿させる2つの隆起を持つリアリッドなど、このクルマ独特の雰囲気を持っている。



内装は基本的にボクスターSと共通だが、ステアリングホイールやセンターコンソールが多少異なるようだ。そしてシートもスポーツ系のバケットシートが付いている。



しかし極端な軽量化の結果、当然ながら電動ソフトトップは無く、写真のように手で組み立てるから、着脱には恐らく10分程度は必要だろう。このスパイダーという車種は本来オープンで走るもので、ソフトトップは緊急時の傘と思えばいい。

こんなクルマだから、実用性は全く無し。本来、高性能と実用性を両立したのがポルシェで、例えGT2でも街乗りにも充分に適応するのだが、このクルマは全く別次元のようだ。
価格は6MTが866万円、PDKが913万円。例によってスッピンの裸価格だから実際には最小限の装備をオプション装着すれば一千万円の大台に 到達するのは間違いない。これだけ軽量化と低重心化に徹しているからには、そのハンドリングは抜群であろう事は想像に難くない。

ということで、クルマ好きの今年の初夢はボクスタースパイダーなんてどうだろうか?
 



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