B_Otaku のクルマ日記

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  2009年9月
 
2009/9/30(Wed) HYUNDAI New SONATA


ヒュンダイ ソナタのニューモデルが発表された。ソナタは北米向けのFFセダンで大きさはカムリやUSアコードクラスで あり、一時期は日本でも販売し ていたが極端な販売不振から現在は輸入が途絶えている。



一般に韓国車はオリジナリティーがなく、とりわけヒュンダイのセダンは日本車を露骨にパクっていることで評判が悪いが、今回の新型もお家芸のパクりは健在のようだ。
先ずはフロントから。ヒュンダイ車のフロントは以前から何故かトヨタ車にそっくりだったが、今回もその辺はバッチリ!



そしてリヤは、これまた以前から日産車にソックリだったが、今回もご覧のとおり。



ヒュンダイ車の場合、従来からインテリアのデザインは結構オリジナリティがあって、まあ逆に言えばダサかったが、今回は何となく垢抜けている。



と思ってよくよく見たら、何と・・・・・。
 


 
2009/9/28(Mon) レクサスLF-Chコンセプト


CセグメントのレクサスLF−Chについては既に下のオフィシャルフォットが公開されているが、現在開催中のフランクフルトモーターショーで正式に 車両が発表(出展)された。







車体の寸法については既に発表されており、全長4,300×全幅1,790×全高1,400mm。
”h”という型名から判るようにレクサス(トヨタ)得意のHVだ。ライバルはBMW 1シリーズおよびAUDI A3だとレクサスも認めている。CセグメントということでISやHSよりは1ランク下となるから、価格的には ベースグレードで300万以下になるのだろうか?従来よりも若者をターゲットにすることでレクサスのシェアーも向上させる目論見だろう。現状では車両価格400万円級以上のレクサスだが、ライバルはCセグメントを持つ事で300万円を僅かに切る価格設定をしているのだから、レクサスとしてもこの分野に進出するのは正解だと思う。

なお、市販は2010年秋頃と言われており、この時の車名はCTという噂だ。
 


 
2009/9/25(Fry) Porsche Panamera Debut Fair


明日と明後日はパナメーラのデビューフェアーが全国のポルシェセンターで行われる。
興味があるのに未だ見ていない読者は是非ともお近くにあるポルシェセンターへ行ってみてはいかがだろうか?

このクルマ、写真よりも実物を見たほうが、その凄さが判りますぞ〜。





カタログは例によってA5判のハードカバー、150ページの立派なやつが既に用意されていると思うので、興味のある方は是非とも貰ってこよう。
 


 
2009/9/24(Thu) バリエーション


欧州のセダン、とりわけDセグメントではセダンを中心としてクーペとワゴンというバリエーションを揃えている。そればかりか、特別に高性能なモデルまである。メルセデスでいえばAMG、BMWの、そしアウディならという具合に。 これに対して国産車はどうだろうか。セダンベースのクーペといえばスカイラインクーペ、それにオープンモデルではあるがレクサスIS−Cくらいだろうか。ワゴンはスバルレガシィとマツダアテンザ、そしてホンダアコードというところか。
こうしてみると、国産でクーペとワゴンの両方を揃えているモデルは存在しないようだ。もっとも、米国ではクーペが存在するカムリなどの例もあるが、国内では未発売となっている。

実はその昔は国産車も4ドアセダン、2ドアクーペ、ワゴン(バン)そして高性能版というラインナップがあった。例えば、コロナならセダン、ハードトップ(2ドアクーペ)、ワゴン (何と乗用の5ドアと貨物登録のバンの2本立て)そしてヤマハ製のツインカムエンジンを載せた1600GTという具合に、ほとんど現在のBMW3シリーズ顔負けのラインナップだった。

今から40年以上も前にはトヨタも現在のBMWと同じようなラインナップを揃えていた事になる。 当時のコロナといえば今でいうDセグメントだから現在のBMW3シリーズとピッタリ一致する。それなのに今やコロナ改めプレミオは健闘しているとはいえ、当時のようにメジャーな存在ではないし、バリエーションもセダンのみ。まあ、日本のユーザーがセダンには見向きもせずにミニバン一筋の今日この頃。クルマに付加価値を求めたレクサスのDセグメントであるISのラインナップにもワゴンはないし、クーペもない。それでも最近ラインナップされたメタルトップコンバーチブルのIS250Cをクーペの仲間と考えられない事もない。それに加えてフラッグシップのM3相当はIS−Fが存在するから、バリエーションとしてはワゴンの追加で何とか揃うといえば言えるから、最も期待はできるが・・・・・・。ISが欧州で勝負をするなら、ワゴンをラインナップするのは必須だろうし、クーペだっ て必要だ。今度の豊田社長はクルマを知っているのだから、以前のように儲かればナンボのガラクタ路線と違って、正統路線で行ってくれるだろう。せめて次期ISは3シリーズやCクラスと真向勝負が出来る程度の 内容とラインナップになることを期待しよう。
 


 
2009/9/22(Tue) Aセグメント車 その2


今回は主としてアジア系メーカーの生産するAセグメント車を調べてみる。
現在欧州を初めとして世界で販売されているモデルは韓国系が独占しているのが判る。
⑦ GM大宇 マチス
韓国のGM大宇が製造するAセグメント車で初代は当時のスズキアルトをベースとしていた。現行の2代目は全て一新された(と大宇が言っている)。日本には平行輸入で多少の数が入っているようだ。(しかし、誰が買うんだろうか?)
⑧ ヒュンダイ i10
ヒュンダイがインドで生産して各国に輸出しているが、韓国では労働組合の反対により販売されていない。
 

 

 

 

車名

GM DAEWOO MATIZ

 

車名

HYUNDAI i10

 

 

寸法(LxWxH)

3,495x1,495x1,500mm

 

寸法(LxWxH)

3,565x1,565x1,550

WB

2,345mm

 

WB

2,380mm

車両重量

830〜850kg

 

車両重量

1,000〜1.030kg

 

エンジン

直3 0.8L 52ps ガソリン
直4 1.0L 65ps ガソリン

 

エンジン

4 1.1L 66ps

変速機

5MT/4AT

 

変速機

5MT

 

備 考

データーは日本仕様

 

備 考

インド生産
韓国国内未発売

⑨ 起亜 ピカント
韓国の起亜自動車が生産するAセグメント車。マレーシアでも現地生産されている。ライバルはM大宇マチス で激しい価格競争を繰り広げているらしい。
⑩ タタ ナノ
約28万円という驚異的な低価格の発表で生産前から話題となったインド タタ社のミニカー。ただし、廉価グレードは安全性などで先進国では販売できないだろう。となると上位モデルの56万円というのは国産の軽自動車でも実現できそうな価格だが。
 
     

車名

KIA PICANTO

 

車名

TATA NANO

 

 

寸法(LxWxH)

3,550x1,595x1,480mm

 

寸法(LxWxH)

3,100x1,500x1,600mm

WB

2,370mm

WB

2,230mm

車両重量

929〜936kg

 

車両重量

580〜600kg

 

エンジン

直4 1.0L 64ps
直4 1.1L 64ps

 

エンジン

直2 0.62L −ps ガソリン

 

変速機

5MT/4AT

 

変速機

4MT

 

備 考

 

 

備 考

 

という訳で、低価格のモデルを見てきたが、ナノは別格とすれば、世界の底辺を担う車は全てが韓国系となる。韓国メーカーの自動車生産台数(海外生産含める)が何でそんなに多いのかと不思議だったが、成る程こういう安物路線で強みを発揮していたからかも知れない。

さて、こうなると日本の低価格軽自動車との比較をしたくなる。という事で早速やってみよう。
 
     

車名

ALTO E

 

車名

ESSE X

 

 

寸法(LxWxH)

3,395x1,475x1,500mm

 

寸法(LxWxH)

3,395x1,475x1,470mm

WB

2,360mm

 

WB

2,390mm

車両重量

730kg

 

車両重量

720kg

 

エンジン

直3 0.66L 54ps

 

エンジン

直3 0.66L 58ps

 

変速機

5MT/3AT

 

変速機

4AT

 

備 考

 

 

備 考

 

韓国系のAセグに比べて多少ボディとエンジン排気量が小さいこともあるが、車両重量は韓国車で一番軽いマティスと比べても100kg程軽い。そしてエンジン出力は1.1Lのi10やピカントに迫っているし、0.8Lのマティスには勝っている。この技術があれば、後は法的な改正だけで世界最強のAセグメントが出来そうだが、どんな物だろうか?

さて、先日はポルシェが発表したハイエンドサルーンのパナメーラに続いて今回はAセグメントという底辺のクルマを扱ってきた。なんとまあ、その価格差は25倍以上! それなのに、4人の大人が日本の一般道を単純に移動する機能としては大きく変わらない。どんな製品でもそうだが、付加価値を求めて高い価格でも平気なユーザー層は確実に存在する。
もっとも、パナメーラもアルトEも少数派であり、実際にはその中間に殆どの需要が集まっているとは思うが。
 


 
2009/9/21(Mon) Aセグメント車 その1


日本の軽自動車は世界的にみると変態の部類で、グローバルな基準に合わせるのならAセグメント車が本来の姿だ、とは度々指摘されている事実だ。 それではAセグメントとは、どんなクルマがあるのだろうかという事で調べてみた。
先ずはドイツから。オペルアギーラとスマート、さらに欧州フォードのKaがあるが、 Kaはフィアット500とプラットフォームを共有する兄弟車なので、ここでは扱わないことにする。
① オペル アギーラ
実は日本で販売されているスズキスプラッシュと同一車で、スズキからオペルへOEM納入されているもの。ハンガリーにあるマジャールスズキで生産されている。このクルマはAセグメントとしては 少し大きめだ。
② スマート フォーツー
スマートは日本でもお馴染みであり、一時期は軽自動車登録のスマートKも販売されていた。他のAセグメントとはコンセプトが異なるので、横並びの比較は無意味ではある。
 
     

車名

OPEL AGILA

 

車名

SMART FORTWO

 

 

寸法(LxWxH)

3,715x1,680x1,590mm

 

寸法(LxWxH)

2,720x1,560x1,540mm

WB

2,360mm

 

WB

1,865mm

車両重量

1,050kg(1.2L)

 

車両重量

8,830kg

 

エンジン

直3 1.0L −ps ガソリン
直4 1.2L 88ps ガソリン
直4 1.3L −ps ディーゼル

 

エンジン

直3 1.0L 71ps ガソリン

変速機

5MT/4AT

 

変速機

5セミAT

 

備 考

スズキスプラッシュのOEM
日本向はCVT

 

備 考

データーは日本仕様

次はフランス車を見てみよう。
③ プジョー 107
実はこのクルマはチェコのTPSA(トヨタ・シトロエン・プジョーオートモービル)で生産されていてトヨタアイゴ、シトロエンC1と兄弟車となっている。



④ ルノー トゥインゴ
日本にも輸入されているので馴染みはあろうだろう。100psのターボエンジン搭載のGTも正規輸入されている。
 
     

車名

PEUGEOT 107

  車名

RENAULT TWINGO

 

 

寸法(LxWxH)

3,405x1,615x1,465mm

 

寸法(LxWxH)

3,600x1,655x1,470mm

WB

2,340mm

 

WB

2360mm

車両重量

880kg(1.0L)

 

車両重量

980kg(1.2L)

 

エンジン

3 1.0L 68ps ガソリン
直4 1.4L 55ps ディーゼル

 

エンジン

直4 1.2L 75ps ガソリン

変速機

5MT/AT

 

変速機

5セミAT

 

備 考

姉妹車にトヨタアイゴ、
シトロエンC1

 

備 考

データーは日本仕様
1.2Lターボ100psアリ


⑤ フィアット 500
パンダをベースに往年の名車である500のスタイルを再現したもの。ミニやニュービートルと同じコンセプトのクルマであり、Aセグメントといっても単たる実用車ではない。日本にも輸入されて一部マニアには結構人気があり、この手としては販売台数も多い。
⑥ フィアット パンダ
これも日本のイタ車ファンの間では定番的なクルマで、当然正規輸入されている。現行車は2003年に発売されたものだから、今となってはチョ っと古いが、これがまた良いのかも知れない。このクルマはイタリア人の実用的な足という面では、最もAセグメント的でもある。
 

 

   

車名

FIAT 500

 

車名

FIAT PANDA

 

 

寸法(LxWxH)

3,545x1,625x1,515mm

 

寸法(LxWxH)

3,535x1,590X1,535

WB

2,300mm

 

WB

2,300mm

車両重量

980kg

 

車両重量

960kg

 

エンジン

直4 1.2L 69ps ガソリン
直4 1.4L 100ps ガソリン

 

エンジン

直4 1.2L 60ps ガソリン

変速機

5セミオート

 

変速機

5セミオート

 

備 考

データーは日本仕様
ECにはディーゼル、MTアリ
姉妹車にFORD Ka

 

備 考

データーは日本仕様

今回は欧州系のAセグメント車を紹介してみたが、TPSAのアイゴ (とその姉妹車)などを別とすれば性能的には日本車に比べて勝ち目はないし、ミッションの主流はセミAT等と機構的にも遅れている。これらに比べると日本の軽自動車は大したものだと思うが、この大した技術を使って世界に通用する、そして日本で使っても非常に使いやすく安全なクルマを開発して欲しいものだ。その為には現在の軽自動車の制度を根本的に考え直すことが必要だろう。

とは、言ったが、百数十万円の軽ならば欧州Aセグメントへの移行も問題ないだろうが、軽自動車の中でも本当にコストの安いモデル、すなわち車両価格でいえば90万円以下のモデルのユーザー層を考えれば、安易に軽の制度を廃止もできないし・・・。グローバルな目で見ると如何なのだろうか?そこで、次回はアジア生産の低価格車について紹介する。
 


 
2009/9/18(Fry) ポルシェ パナメーラ その5


最終回としてパナメーラのスペックをまとめておく。
 
    Porsche Porsche Porsche Merceses Benz
      Panamera S Panamera 4S Panamera Turbo S600 Long
  車両型式   - - - 221176
寸法重量乗車定員
全長(m) 4.970 5.230
全幅(m) 1,930 1.870
全高(m) 1,420 1.870
ホイールベース(m) 2.920 3.165
駆動方式 FR 4WD FR
  最小回転半径(m)   5.1 6.0
車両重量(kg)   1,880 1,940 2,010 1,630
乗車定員(   4
エンジン・トランスミッション
エンジン形式   V6 DOHC V6 DOHC TURBO V12 DOHC TURBO
総排気量(cm3) 4,806 5,513
  最高出力(ps/rpm) 400/6,500 500/6,000 517/5,000
最大トルク(N・m/rpm) 500/3,500-5,000 700/2,250-4,500 830/3,500
トランスミッション   7PDK 5AT
  0〜100km/h加速 (sec) 5.4 5.0 4.2 -
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式 ダブルウィッシュボーン -
マルチリンク マルチリンク
タイヤ寸法 前/後 245/50ZR18
275/45ZR18
255/45ZR19
285/40ZR19
255/45R18
275/45R18
ブレーキ方式 前/後 Vディスク/Vディスク
価格
車両価格 1,374.0万円 1,436.0万円 2,061.0万円 2,105.0万円
備考        

メルセデスともBMWとも違う高級車として、パナメーラの需要は其れなりにあるのだろう。最上位モデルのターボは2,000万円超えという ことからライバルとして仕様を比較したのはメルセデスS600を選んだが、キャラクターからするとベントレーコンチネンタル 辺りが本来のライバルかもしれない。
まあ、パナメーラを完全な個人ユーザーとして自腹で買うことはないだろうから、自ら経営する企業(若しくは個人事業主)の経費で買うのが普通だろう。営業用だか、往診用だか知らないが、2ドアのカレラよりは確実に経費で落とし易いとは思う。まだご覧になっていないお金持ちは、是非とも現物に触れてみることをお勧めする。パナメーラ、メッチャ良いですぜ。

−−<おしまい>−−
 


 
2009/9/16(Wed) ポルシェ パナメーラ その4


今回は室内の細かい部分について補足する。



上の写真はLHDでインテリアカラーはブラック。このクルマにはオプションのBOSE製オーディオシステムが装着されていて 、展示車ではCDの再生を行っていた。そして音質はといえば、カーオーディオとしては相当にハイレベルで、とりわけナビ一体のオーディオとしては最高の部類と太鼓判を押せる。
カーオーディオというのはオーディオ機器を高級品にしても器(ボティ)がしっかりしていないとロクな音はしないが、流石はパナメーラ、ボディの剛性はバッチリなのだろう。



RHDモデルでも997/987のようにペダルが左に寄ることは無い。パナメーラの場合はフロントエンジンだから センターコンソールの下に幅の広いミッションがあるから、必然的に右寄りとなったのだとは思うが。



ルームミラー上方天井にはルームライトの操作パネルがある。何やら色々なスイッチがあるが、チョッと見ただけでは何だか判らない。


ザ・ビートルズ・ボックス



コンプリート・ビートルズ

  リマスターCD公式ガイド


後席中央のリアセンターコンソールに左右それぞれエアコンの噴出し口と調整用スイッチが並んでいる。



リアコンソール手前はウッドパネルの蓋を開けるとシガーライターと12V電源のコネクターなどが現れる。

−−<つづく>−−
 


 
2009/9/14(Mon) ポルシェ パナメーラ その3


いよいよインテリアを見てみよう。



単なる高級感とは異なり斬新な中にも911と共通する雰囲気もあり、見た瞬間にこれは良いと感じる。



前後席とも完全なバケットシートを採用している。シートの座り心地はカレラに似ていて高級サルーンの概念とは異なり硬い座面とガッチリとしたサイドサポートなど、スポーツカー的だ。しかも、この座り心地は後席も同様となる。レクサスLSに代表される国産高級車のようにオットマンシートに寝っ転がってマッサージ機能を使いながら・・・・というコンセプトとは全く正反対だ。



シートの座面は細かい通機穴のついたレザーを使用している。サルーンとしては低い着座位置もカレラ等と比べれば流石に高目だ。パワーシートの操作ボタンとパネルは艶消しクロームという懲りようだ。



正面が大径回転計で左が速度計を配した5連メーターというのもカレラと同一だが、集合メーターの配置は多少異なる。中央右がディスプレイで、右端が水温(上)と燃料、左端が油音(上)と油圧の各集合メーターとなっている。
速度計のフルスケールは350km/hで等間隔メモリだから、市街地では使い物にならないが、実際には正面の回転計下部のデジタル速度計を使うから問題ないのは、他のポルシェ各車と同様。着座ポジションも目の前の景色も全てがポルシェの定石どおりだから、ポルシェユーザーには全く違和感が無い。



全ての操作スイッチをコンソール上に配置して、センタークラスタはディスプレイのみというデザインは初めて見ると斬新だ。今後、他社が追従するかもしれない。PDKの操作レバー自体も当然ならがカレラなどと同一となっている。



キーシリンダーに挿入して捻るというオーソドックスな方法をとるのもポルシェのポリシーだろう。このクルマのダッシュボードはレザーにステッチが入っていたから、カレラでもお馴染みのレザーセレクションをオプション装着しているのだろう。

−−<つづく>−−
 


 
2009/9/12(Sat) ポルシェ パナメーラ その2


今回は走る(エンジン)と止まる(ブレーキ)について見てみよう。



パナメーラSとパナメーラ4SはV型8気筒 4,806ccエンジンにより
400ps/6,400rpmの最高出力と500N・m/3,500〜5,000rpmの最大
トルクを発生する。このエンジンは基本的にはカイエンSと同じもの。



パナメーラターボは同じくV型8気筒 4,806ccだがツインターボの過給により
500ps/6,000rpmの最高出力と700N・m/2,250〜4,500rpmの最大
トルクを発生する。このエンジンもカイエンターボと基本的には同じもの。



フロントブレーキは6ポット、リアは4ポットのお馴染み対向ピストンキャリパーを装着している。恐らくこれもカイエンと同じものだろう。写真はターボのため赤いキャリパーだが、Sはシルバーとなる。
左の写真はフロントフェンダーサイドのエアアウトレット。

なお、ホイール&タイヤは
Sおよび4S
フロント
8J×18+245/50ZR18
リア
9J×18+275/45ZR18
ターボ
フロント
9J×19+255/45ZR19
リア
10J×19+285/40ZR19
の組み合わせとなる。

さて、次回はいよいよインテリア編としよう。パナメーラのインテリアは従来の高級車の概念とは全く異なるので、請うご期待!

−−<つづく>−−



2009/9/11(Fri) ポルシェ パナメーラ その1


ポルシェ初のサルーンであるパナメーラがいよいよ日本にも上陸した。今回から数回に渡ってパナメーラを紹介する。まずはエクステリアから。



第一印象は、とにかくデカイ!全長4,970×全幅1,930×全高1,420というビッグサイズの圧倒的な迫力だが、スタイルは911のイメージそのもので、馬鹿デカイ4ドア(実際は5ドアだが)のカレラという感じだった。写真でも判るように、この角度から見れば誰が何と言おうがポルシェに間違いないというスタイルをしている。ポルシェのデザイン力と拘りには、感心するばかりだ。



リアのチョッと猫背ぎみのラインなども現行911系のイメージを引き継いでいる。後ろから見てもポルシェそのものという徹底ぶりだ。なお、写真のリアスポイラーは通常はボディ内に畳まれているのもポルシェの定石どおり。

パナメーラは何とハッチバックを採用している。これだけの高級サルーンで5ドアというのも聞いたことが無い。日本人の金持ち向け車に必須のゴルフバッグ4個は載るのだろうか?
このゲートを閉めるには下の写真の↑部分のスイッチを押と、スーっと音も無くスムースに閉まってくれる。同じ動作でも先日乗ったボルボXC60と比べると・・・・いや、比べるのは反則だから止めておこう。












このパナメーラ、エクステリアを見た第一印象で既にノックアウトされてしまった。

−−<つづく>−−
 



2009/9/10(Thu) ボルボのシティ・セーフティ


ボルボの新SUVであるXC60に標準装備されたシティ・セーフティというシステムは、4〜30km/hの低速走行時に前方6m以内の車両を監視し、追突の危険性を感知するとブレーキがすばやく反応するように待機状態となり、それでもドライバーが反応しないと自動的にブレーキを作動するという安全機能だ。
今回XC60試乗に際して、この機能を試すことができたので、試乗記に先出って報告する。

前方に前車 に見立てた3本の障害物がある。これはもし衝突しても前方に倒れることで、車両に傷を付けることは無い(筈だ)。
最初はクリープのみでゆっくりと前進してみる。障害物が徐々に近づき、思わずブレーキを踏みたくなるのを我慢して、警報音も無視して。障害物はグングンと迫ってくる。だっ、大丈夫なんかよ。やばっ、ぶつかる !と思った瞬間にクルマは急制動状態でガンッと止まる。

障害物はボンネット先端直前まで迫った位置で止まったようだ。お見事!
次は速度を上げて挑戦する。前よりも離れたところから発進して時速20km/hで障害物に向かって進む。前回のクリープ以上に恐ろしいが、じっと我慢して進んでいく。もう、殆ど障害物に向かって突っ込んで行く感覚で、うわ〜っ、ぶ つ か る う  っ! という状況で、前回よりも更に強烈な減速ショックとともにクルマは止まった。ふう〜と深呼吸して、あ〜怖かった。しかし、まあイザという時には有用には違いない。

体験走行が終わって、ATセレクターをPに入れたら、自動ブレーキの作動履歴が表示された。

それにしても、このシティ・セーフティというシステムは、動作の原理自体は今の世の中なら大した物ではないが、これを実際に標準装備した発想がボルボならではと言えるかもしれない。
まあ、トヨタ辺りなら、この程度のシステムは簡単に実現できるだろうが・・・・。

ボルボといえば安全というくらいに、世間一般では認識されているが、今となってはボルボより安全な車は幾らでもある。そんな今、新たなシステムを提案し標準装備したXC60は、ボルボの本気度が伺える。基本的にはV70T6(10モデルは09より約100万円値下げの699万円)に少し背高ボディのSUV風としたXC60T6は、10モデルよりも更に100万円安い (599万円)から、これは結構マジに価格設定をしたようだ。
それにしても、100万円値下げしても、未だ100万円高いV70T6の価格設定には疑問が残るし、結局今のインポーターの胡散臭さが未だに払拭できない原因を作っている。
699万円と599万円って、100万円単位のラインナップをするなんて、幾らなんでも見栄見栄じゃないか。ユーザーをバカにしているのか、それともあくまで希望価格で、実際にはオープン価格かしているのか、ハテ?
 



2009/9/3(Thu) 軽自動車の高速走行


どこかのBBS(たぶんC*rvi*wだったか?)で軽自動車の高速巡航時のエンジン回転数が高いの高くないのという論争を見たので、チョッと気になって調べてみた。

詳細データーは こちらを参照願うとして、下に結果を示すと
 
      3000rpm時速度(km/h)   100km/h時回転数(rpm)
 

ギア

位置

Suzuki
Alto E
Suzuki
WagonR
FX
Suzuki
Kei Works
Toyota
Passo
1.0 X
Suzuki
Alto E
Suzuki
WagonR
FX
Suzuki
Kei Works
Toyota
Passo
1.0 X
    3AT 4AT 5MT 4AT 3AT 4AT 5MT 4AT
  3 68.6 54.7 39.5 72.9 4,370 5,480 (7,596) 4,117
  4 - 75.5 59.9 104.7 - 3,973 5,008 2,866
  5 - - 79.9 - - - 3,752 -

100km/hで巡航するにはアルトE(75.6万円)は約4,400rpmも回す必要がある。ワゴンR FX(ノンターボ 、104.5万円)の場合でも約4,000rpmとちょっとキツイ。ターボエンジン搭載で現行の軽自動車では最も高性能と思われるKeiワークス (130.7万円)では約3,800rpmと少しはマシになるが、これでも長距離は厳しいだろう。そして、リッターカーのパッソ 1.0X(102.9万円)は何と約2,900rpmと流石に余裕がある。 少なくともターボ車はリッターカーと同等かと思っていたが、まさかこれ程の差があるとは思わなかった。

次に3,000rpmでの速度を調べてみる。なぜ3,000rpmかといえば、このくらいなら余裕で長時間の巡航が出来るであろうとの判断から。そして、結果はご覧のとおりで、アルトは約69km/h、ワゴンRは約76km/h、Keiワークスは80km/hだから、たとえターボエンジン搭載といえども軽自動車というのは80km/hが最大巡航速度とみるのが妥当だろう。さらにアルトの場合は高速道路の走行は全く考えられていないのがハッキリ と判る。

輸入車と国産車のどちらが良いかなどというテーマでは、あくまでも個人の好みの問題となるが、今回の結果は好みもヘチマも無く事実だから否定のしようが無い。

最近の軽は良くなったとはいっても、こんな物なのだ。
 


 
2009/9/1(Tue) 次回試乗記


先週の土曜日に試乗したクルマの中から撮ったのが下の写真。



輸入車好きなら直ぐに判るこのクルマ。それでも、良かったらクイズとしてメールにて回答を下されば幸いです。まあ、クイズというよりも、このクルマに対するご意見を伺うということで。
 

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