B_Otaku のクルマ日記


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2020/8/31 (Mon) ジムニーの販売が絶好調  

軽の本格的オフロードカーとして長い歴史をもつスズキ ジムニーは、2018年7月に FMC した現行モデルの人気が極めて高く、現在納車までに1年以上掛かるという状況だという。

7月の販売実績は軽規格のジムニーが 3,740台、普通車登録のジムニーシエラが 2,099台の合計 5,839台というから、こんな特殊なクルマとしては充分な売り上げという事になる。ジムニーは当然海外への輸出もあるから、合計の生産台数は結構な数になるだろう。

その海外向けの車名は日本向けの軽と同じで "Jimny" であり、エンジンは 1.5L というから国内のシエラと同等であろう。以下、輸出仕様ジムニーのオフィシャルフォットを見てみよう。

エクステリアは一見したところ、国内向けとの違いが判らない。

ダッシュボードは輸出用という事で左ハンドル仕様だが、それ以外は国内向けと同じ。

ジムニーの最大の特徴である本格的な副変速機。舗装路では RWD の "2H" で走行し、オフロードでは 4WD の ”4H” で走行する。そして極悪路では副変速機を減速比がほぼ倍になる ”4L” を使用する。この4Lこそが本格的な悪路走行を保証している。

初代ジムニーは米軍用ジープを軽自動車で再現したような車であり、副変速機を備えた今では貴重な本格的オフローダーで、地震や豪雨などの天変地異が頻発する今日この頃では実に頼もしい存在だ。しかも基本的に軽自動車サイズだから狭い道でも確実に侵入出来る。

なる程売れる訳だ。

なお輸出仕様ジムニーの詳細は下記にて。
 ⇒ https://www.netcarshow.com/suzuki/2019-jimny/

 






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2020/8/26 (Wed) 米海兵隊 Grower ITV  

前回の日記ではオスプレイのキャビンの幅が狭いために、搭載出来る車両は軽自動車並みの車幅である事から専用の車輛を川崎重工から調達した事を取り上げた。

そこで今回は米軍はどのように解決したのかについて纏めてみる。実は米国ではオスプレイ専用車として Grower ITVInternally Transportable Vehicle)という車両がある。

一見したところでは米軍の小型汎用車両である M151 の流れを汲むスタイルであり、この点では日本の自衛隊向け「汎用軽機動車」のバギーベースよりも、明らかに軍用車らしいスタイルだ。

その M151 は第二次大戦に使用された M38/M38A1 、いわゆる「ジープ」の後継として 1960年から使用されていて現在では殆どが退役しているが、後継のハンヴィーがサイズが大きく、幅が 2.16m もあるために、海兵隊では今でも M151 を現役として使用している。

そこで ITV と自衛隊向け「汎用軽機動車」のベースとなる民間向け MULE PRO-MX 、そして軽の4輪駆動オフロード車であるスズキ ジムニー、更に M151 のスペックを比較する。

ジムニーは元来が米軍用ジープを軽自動車で再現したような車であり、副変速機を備えた今では貴重な本格的オフロード車であり、本来はこれをベースとすればより ITV に近い車がより安く実現しそうだ。しかし、スズキも防衛庁への納入はある事はあるが、特殊車両の共同開発というのは覚えが無く、まあこの辺は各社の方針だから何とも言えないが‥‥。

 


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