B_Otaku のクルマ日記


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2020/1/29 (Wed)  Alpine A110 <2>

2回目は何時ものようにエクステリアから始める。

カタログ上では全幅 1,800 x 全高 1,250㎜ というサイズで、これはケイマンと同幅で高さは45㎜ 低いが、実際に見た感じではむしろケイマンよりも全高が高くさえ感じるのは何故だろうか?ヘッドライトはオリジナルの丸型4灯の雰囲気を出すために、内側に丸い補助ランプを付けている。しかしこの部分についてはオリジナルの雰囲気が出ているかは微妙だが、まあ最近のヘッドランプ形状とするとこうなるのも仕方無い事ではある。

そのオリジナル A110 は全幅1,550㎜ という小ささであり、今回の新型より二回り以上小さかった。因みに1,550㎜ というのは現代の軽自動車の 1,475㎜ より75㎜ 広いだけだ。

リアから見ると、この手のクルマらしく全幅に対してウエストラインから上のキャビンが大きく絞られている。排気管が中央の横長にまとめられているのはケイマンと同様だ。

サイトビューは全長4,205㎜ ホイールべース 2,420㎜ でケイマンより少し短い。最後端に向けてなだらかに下降するルーフラインは中々に美しい。なおオリジナルは全長 3,859㎜ ホイールベース 2,130㎜ とこれまた軽自動車より少し長い程度だ。

エンジンがミッドシップということはフロントのボンネットフードを開けると、そこにはラゲージルームがある。ポルシェ (718、911等) と比べて奥行きは長いが高さはかなり低い。

リアにもラゲッジスペースがあるが、同様な構成のボクスターと比べて床面積は明らかに狭い。

タイヤサイズはフロント 205/40R18 リア 235//40R18 で、写真のホイールはリネージに標準のものだが、このデザインはオリジナル A110 の雰囲気は全く無い。まあ好き好きの問題だが、ホイールデザインはピュア (タイヤサイズは同じ) の方が好ましい。

ホイール形状の関係からリネージでは内部のブレーキユニットが良く見えないが、カタログにはフロントは対向4ピストン、リアは片押しのシングルピストン電動パーキングブレーキ付きで、何れもブレンボ製と明記されている。ブレンボの片押しというのは今まで聞いたことが無かったが、最近この分野に進出したのだろう。しかし片押しのP付きは日本の曙ブレーキの独壇場だったのだが、ブレンボもそんな安物に進出したのだろうか? なお、特許は多分切れたと思う。

次回はインテリアを見る事にする。

  ⇒ Alpine A110 <3>









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2020/1/27 (Mon)  Alpine A110 <1>

ルノーベースのレーシングモデルなどを販売していたアルピーヌが 1963年に発売した A110 はリアエンジンの軽量なクーペモデルで、特に1960年代末から1970年代初頭にかけては国際ラリーで活躍するなど、当時を知る年代のカーマニアにとっては重要な位置を占める車種でもある。

その A110 を現代に再現したのがアルピーヌ A110 で、日本でも一昨年より発売が開始された。オリジナルのリアエンジンに対して、今回のモデルはミッドシップエンジンだが、これにより構成としても車格としてポルシェケイマンやアルファロメオ 4C などと同じカテゴリーとなる。なおBMW Z4 は上位モデルの M40i が価格的に近いが、性能も車格も一クラス上で、その割には安い価格設定となっているし、オープンの Z4 よりもむしろクーペ版とも言えるトヨタブランドのスープラの方が内容的には近そうだが、そうなると価格は更に安くなる。

新型のバリエーションはベースモデルともいえる Pure (804.6万円) とシート等が異なる上位モデルのリネージュ (844万円) がある。なお、今回の写真は全てリネージュを使用している。

エクステリアはオリジナルの A110 と近似したデザインで雰囲気は十分だ。

エンジン配置はオリジナルのリアと異なりミッドシップだが、一見すると長いリアオーバーハングでリアエンジンの雰囲気を出している。

実車を見た感想ではスペックよりは全高が高く感じる事で、ケイマンに比べると極端に低いスーパーカー的ルックスに乏しいが、まあこれがアルピーヌだと言われればそうかもしれない。

そして何時ものように次回からはもう少し詳しく各部を見る事にする。

なお写真を見れば都心に詳しい読者ならこれが青山霊園沿いの公道であり、という事は試乗途中で撮影したものと判るだろう。

  ⇒ Alpine A110 <2>





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