12月の販売台数が発表されたことで、08年の年間販売台数も明確になった。
08年を通年でみると1〜2位を軽自動車の双璧であるワゴンRとムーヴが占めているし、普通車のトップはフィットで今やカローラを抜いて堂々の一位を確保している。良くみれば9位にクラウンが入っているのも驚きだが、実は例年のことでもあるから、日本の高級車需要の多くをクラウンが独占してしまったようだ。
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2008年1〜12月販売台数 |
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順位 |
メーカー |
車名 |
販売台数 |
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1 |
スズキ |
ワゴンR |
205,354 |
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2 |
ダイハツ |
ムーヴ |
190,364 |
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3 |
ホンダ |
フィット |
174,910 |
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4 |
ダイハツ |
タント |
159,322 |
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5 |
トヨタ |
カローラ |
144,051 |
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6 |
トヨタ |
ヴィッツ |
123,337 |
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7 |
ホンダ |
ライフ |
97,126 |
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8 |
ダイハツ |
ミラ |
85,281 |
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9 |
トヨタ |
クラウン |
74,904 |
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10 |
トヨタ |
プリウス |
73,110 |
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12月単月では100年に一度といわれる不景気を反映してクラウンは圏外に落ち、軽自動車の中でも低価格なアルトがランクインした。
これは何を意味するかといえば、年末の不景気により流石にクラウンも販売に陰りが出たということで、クラウンの主力ユーザーである中小企業の社長さんたちは、この不景気を乗り切るかどうかの瀬戸際だから、社用車を買い換えるどころでは無いようだ。キューブは新車効果だろう。
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2008年12月販売台数 |
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順位 |
メーカー |
車名 |
販売台数 |
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1 |
スズキ |
ワゴンR |
14,518 |
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2 |
ダイハツ |
ムーヴ |
13,420 |
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3 |
ホンダ |
ライフ |
10,652 |
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4 |
ホンダ |
フィット |
9,910 |
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5 |
ダイハツ |
タント |
8,646 |
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6 |
トヨタ |
カローラ |
6,617 |
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7 |
トヨタ |
プリウス |
6,047 |
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8 |
トヨタ |
ヴィッツ |
5,945 |
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9 |
スズキ |
アルト |
5,081 |
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10 |
日産 |
キューブ |
5,051 |
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今や販売台数の上位を軽自動車が独占するのは当たり前になってしまった。
なぜこれ程までに軽自動車が躍進したのかといえば、これはもう普通車に比べて極端に安い税金が理由である事に間違いない。年間売り上げ3位のフィットの自動車税が年間34,500円に対して軽ならば7,200円と、その差は何と27,300円。そして重量税は3年間でフィットの場合は56,700に対して軽ならば13,200円。したがって自動車税と重量税の合計は、最初の3年間でフィットが160,200円に対して軽は34,800円となり、その差は125,400円だから、一ヶ月の差は3,483円となる。これが多いか少ないかは難しい問題で、人によっては大変な節約だと思うだろうし、またある人は月にたったの3500円くらいで、力は無いし、狭いし、煩いし、事故れば死ぬし・・・・・こんなものに乗るドライバーの気が知れないと思っているかもしれない。以前の軽自動車は確かに安い税金と引き換えに、多大なる我慢を強いられたから、誰も意義を唱えなかったのだが、技術の進歩で結構マトモに走るようになってしまったし、度重なる規格の改定で十分な寸法にもなってしまったから、どうも矛盾が浮き彫りとなってしまったようだ。
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