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2019/7/14 (Sun) Porsche New (992) 911<4>
ダッシュボードとセンターコンソールは既に新型カイエンでお馴染みのタイプとなり、991 の大きな特徴だったセンタークラスターの高い位置から大きな傾斜で繋がるコンソールとはマルで異なっている。
ディスプレイが最上部に配置され、その画面が大きいのもポルシェのみならず最近の傾向だ。そしてその下にはダンパーのモード切り替えやハザード等、走行中に操作しそうなスイッチ類が並んでいる。
エアアウトレットはセンタークラスタ最下段に移動した。視線移動を考えれば最も関係のない機器は最下段で良いというのは中々に合理的だ。コンーソール後部にはゴッついカップホルダーが付いている。これまでのポルシェはダッシュボードに組込まれたチャチなもので、壊れやすいし修理代も高いという極めて評判の悪いものだったが、これで世間に追いついた。
写真左下はサンルーフ取り付け車の為にセラクターの後方にスイッチが追加されていて、その両側にはシートヒーターのスイッチもある。
PDK のセレクターは電子式となったが、同じ電子式のカイエンとはレバーの形状が全く異なる。
コンソールの最前部にはエアコンの調整スイッチと温度表示などが配置されている。
オプション装着車の追加スイッチ類。
次回は残る操作系を見る事にする。
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2019/7/13(Sat) Porsche New (992) 911 <3>
クルマに乗り込む為にドアノブに手を掛けようすると、あれっ? 最近のポルシェはゴッついグリップ式だったが今回はフラット式になっている。下から手を入れて引くとドアが開いたが、ノブは引いて出た状態のままだ。これはドアを閉めれば元に戻るのだが、開いている状態では出っぱったままとなる。とはいえ、ストロークは短いが。
ドアヒンジは流石に国産車の板金プレスとは次元が違うし、BMW のスチール引き抜き材とも異なり、形状から鍛造品のように見える。まあ千数百万円のクルマだからドアヒンジだって予算充分ではあるが。
ドアを開けて見えるインテリアは、一見して新型車に独特の部分は見当たらない。
リアシートも例によって狭いのみならずフラットなシートなど、飽く迄+2の扱いだ。
シートは中央には通気穴を開けているのも最近のポルシェの傾向だ。それで写真の表皮は勿論レザーだが、ポジションメモリーが付いていたから、これは31万円也の 「18way 電動 アダプティブ スポーツシート、メモリーパッケージを含む」だろうか。因みにスポーツシートプラスだと更に 13.2万円追加となる。
ドアのインナートリムは、まあ色にもよるが、少なくとも写真のブラックのインテリアは軽く千数百万円もするクルマにしては、チョイと地味過ぎる気もする。
勿論よく見れば素材にも金が掛っているのだが‥‥。なおドアノブ前端のシートメモリースイッチも 31万円のパッケージの内という事か。
ウーン、やっぱり地味だ。
何やら先代 991よりも地味というか、991の華やかさが無くなって、それ以前の 911 に戻ったようにも思える。
次回は残るインテリア、主に走行機器などに焦点を当ててみる。
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2019/7/12 (Fri) Porsche New (992) 911 <2>
全幅は15㎜ 広くなり全高はほぼ変わらない。しかし実際に見ると数値以上に幅広に見える。
リアの特徴は新型カイエンとも共通する車幅一杯に伸びるリアコンビネーションランプで、これは新世代ポルシェのアイデンティティとなっているのだろう。排気管は可也太い丸型が左右各1本だが、これはオプションのスポーツエクゾースト装着のためだ。
サイドビューはキープコンセプトで、これだけ見たらば新旧の区別は付かない。
フロントの収納スペースは先代、いや先々代と比べても大きな変わりは無い。
エンジンルームを開けても先代同様にエンジン自体は全く見えない。
911のロゴは新しくなっている。ダブルの両側出し排気管は、これが標準のものだ。
ヘッドライトは3種類あり、写真はオプションの PDLS+ (LED-Matrix Design Headlights with Porsche Dynamic Light System Plus) というもの。
フロント 245/35ZR20, リア 305/30ZR21 というタイヤサイズは、交換を考えると恐ろしい事になる。また 30 扁平では歩道の段差などは細心の注意が必要そうだ。
ブレーキはお馴染みのブレンボ製アルミ対向ピストンキャリパーで、フロントには6ポットが装着されている。
例によって徹底したキープコンセプトだが、まあ 911 はこれが宿命なのだろうが、少しづつ豪華路線になっているのは間違いない。
次回はいよいよインテリアへと進む。
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2019/7/11(Thu) Porsche New (992) 911<1>
ポルシェの看板車種でる 911 が FMC され、992 となった。発売は取りあえずカレラSおよび4Sで、スターンダードのカレラは未だ内容すら発表されていないから、おそらく1年程遅れての発売だろう。
下表にここ10年程の推移を並べておく。
エクステリアは勿論キープコンセプトであり、誰が見ても 911 のスタイルであり、これを見て一目で新型と判るのは余程のマニアかオーナーだけだろう。
リアだってお馴染みのラインで、大きく張り出したブリスターフェンダーが 911らしい。なお新型 992 はカレラSとカレラ 4Sは同じボディーであり、車幅やフェンダーの張り出しも同じ。なお写真のクルマはカレラ 4Sで、お値段は 1,772万円也。なーんだ、老後の年金不足分にも満たないじゃないか。
勿論何時ものように、次回からはもう少し詳しく各部を見る事にする。