B_Otaku のクルマ日記


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2019/1/10 (Thu)  2018年 国産乗用車販売速報

既に2019年も開けた事で昨年2018年の販売台数データーも発表されている事から、国産乗用車の販売結果と纏めてみる。今回は普通乗用車、要するに軽自動車を除いた乗用車のベスト50を自販連の発表を元に纏めてみた。

その結果は1位が日産ノートであり、これは発電式のハイブリッドである e-POWER の功績が大であろう。日産は4位にセレナが入っているが、これもまた e-POWER がラインナップされていて、この2車を除くと次は20位のエクストレイルまでランキングから遠ざかっているという危なっかしさで、正に e-POWER 様様状態であり、これが無かったら大変な事になっていた。因みに日産はベスト50に入っているのが僅かに5車種しかない。

そして2位以下では正にトヨタの独壇場であり、前述のセレナを除けば、そこから10位のルーミーまでトヨタ車のオンパレードであり、結局50位以内には22車種も入っている。

ホンダについては7車種と日産を上回っていて、ベスト50での売り上げは 355,085台と日産の324,337台を上回っている。しかし総売り上げ台数ではホンダの 377,695台に対して日産は 357,759台、あれっ?乗用車だけではやっぱりホンダに負けているのだった! ただし、日産はバンなどの貨物登録車が 67,730台あり、またマイクロバスが 2,398台あるから、結果的には国内2位をキープしているが、要するに売れない車種を一杯抱えて何とか台数を確保しているという、まあ決して良く無い状況で、やっぱり日本国内で商売する気が無いのだろうか。

そしてマツダはといえば日産と同数の5車種がベスト50に入っているという頑張りようだ。またスズキ、スバル、三菱は3車種がベスト50入りだが、三菱の場合はどれも40位代でありドル箱となるモノが無いのが辛い。これに比べてスバルの場合は18位のインプレッサと33位のフォレスターが支えている感じだ。更にスズキの場合は3車種とも30位良以内というのが強い。

クルマというのは開発費や生産の為の初期投資が膨大な事から、商売としてペイするのは月に3,000台の売り上げが必要と言われている。そうしてみると、年間36,000台をクリアしているのは28位のスイフトまでとなり、それ以下は "お荷物" という事になる。ただし、車種によっては海外向けが多い事もあるだろうし、カムリのように米国生産が膨大な数の為に、そのロイヤリティーで開発費用が賄える場合もあるから何とも言えないが‥‥。

次回は軽自動車とこれを含めた総合順位を纏めてみる。

 






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2019/1/9(Wed)  戦後のオート三輪

1950~60年代の乗用車については既に概ね纏めが終わっているので、今回は50年代に活躍した小型トラックについて纏めてみる。特に50年代から60年代前半は、オート三輪と呼ばれた三輪トラックが主流であり、メーカーも数社以上がひしめいて結構な激戦状態だった。

日本における3輪トラックの歴史は古く、1920年代から販売されていて1930年代後半にはダイハツ、東洋工業 (マツダ)、日本内燃機 (くろがね) の3社が自社一貫生産で販売網も展開していた。このように基本技術があった事もあり、戦後の混乱期に真っ先に生産を再開したのがこのオート三輪だった。

そこで上記3社の代表的な2トン積み3輪トラックの諸元を纏めてみた。そして参考として現代の2トントラックの諸元も比較してみる。

3輪トラックのメリットは構造が簡単で価格も安くしかも過積載にも強く、更には回転半径が小く狭い路地裏でも走れる事もあり、戦後の日本の復興期には大活躍していた。実際に当時は都心でも多くのオート三輪が走っていたし、1956年頃に実家の引っ越しあったが、この時もそれを運搬したのはオート三輪だったのを覚えている。

しかしデメリットもあり、前輪が1輪しかない為に無理なコーナーリングでは容易に横転する危険があった。また1950年代ではドアの無い車種も多く、写真左下のダイハツRKO のように窓部分はビニールでも取りあえず下半分はドアが付いているのは良い方だった。なおダイハツは当時3輪車メーカーとしてメジャーであり、今以上に大手メーカーという感じだった。

ダイハツと共に当時の大手3輪メーカーだったのが東洋工業、要するに今のマツダであり、今回の例はオート三輪としては後期の完成された時代のモデルである T2000 を取り上げている。このモデルは2トンとはいえ大きなボディの堂々としたもので、またキャビンも右下の写真のように完全に密閉されたものだった。要するに完全なドアが付いている事はオート3輪としては異例だった事になる。この T2000 は当時の街中ではかなり見かけたから、販売台数も多かったのだろう。

上記の2社と共に御三家の一つだったのがクロガネで、戦前からの名門である日本内燃機が朝鮮戦争後の不況で経営不振となり、東急の傘下で東急クロガネ工業として再建したが、結局は倒産してしまった。今回取り上げる KY10 は倒産の前年に発売されたモデルで、写真左下を見たところではスチール製のフルドアを持つなど他社と変わりは無いように見えるが、機構的には前世代のものであり、ダイハツやマツダに対抗出来るモノでは無かった。

さてここで、60年後の現在の小型トラックはどれだけ進歩したかというと、現代の代表的小型トラックであるいすゞエルフの2トンワイドと比較すると、確かにエンジン性能は圧倒的だし、クルマの安定性や旋回性も大いに違い居住性も圧倒的に良いだろう。ところが肝心の積載性能からすれば荷台寸法は大して変わらず、エンジンパワーは非力だが40~50㎞/h という極端に遅い巡航速度の日本の一般道では一度加速してしまえば充分の巡航出来るなど、若しかしてトラックとしての機能は大して進歩していないのではないだろうか。

勿論現代の高速道路の巡航などを考えれば、エンジン性能は元よりブレーキ性能がまるで違い (何とエルフは4輪ディスクブレーキ) 、昔のオート三輪では全く使えないが‥‥。

三輪メーカーには他にもジャイアントとオリエントという準大手メーカーがあり、これらについては続編にて取り上げる。

つづく。




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2019/1/7 (Mon) サーバー引っ越し情報<2>

b-otaku.com が使用しているサーバー 引っ越しは完全に終了して、移行に伴っての長時間のアクセス不能などもなくホッとしているところだ。

しかし全く問題が無いわけでは無く、というのは今回サーバー移行を機に予てから懸案だったセキュリティー化の実施を行う事にした。具体的には http → https 化であり、これにより通信のなりすまし・中間者攻撃・盗聴などの攻撃を防ぐ事が出来るという事で、最近の大手サイトは先ず間違い無く https 化されている。

それではブラウザ (例はファイヤーフォックス) 上ではどのようになるかというと、 https でアクセスすると左下のようにグリーンの鍵のマークが表示され、"i" マークをクリックするとグリーンで「安全な接続」と表示される。これに対して右の http 接続では鍵マークは無く、"i" マークをクリックすると赤で「この接続は安全ではありません」という如何にも恐ろしいメッセージが表示される。

まあ安全じゃないと言っても、今までの b-otaku.com はこれでアクセスしていた訳だし、他の多くの個人ブログ等も https 化していない場合が多いから、直ぐに実害がある訳でも無いとは思う。

そして、実は https 化には問題もある。まず今までの膨大なコンテンツを https に対応するように修正する必要があり、これが未実施で https でアクセスするとブラウザの設定にもよるが多くの場合警告が発せられる。その例を下に掲げておくが、ファイアーフォックスではオレンジ色の警告が出るので閲覧者はビビってしまうかもしれない。ただし実際には大した問題はないのだが‥‥ヤッパリ気持ちは良く無い。その状況が下の画像で

警告文は"i" マークをクリックしないと表示されないが、鍵マークが黒で黄色い△の警告が出る。

という事で、現在各コンテンツを順次修正しているが、何しろ膨大な量があって、全ての修正が終わるのは3月一杯を目標としている。それが完了したらば、サーバーの設定で全て https を使用する事にしたいと思っている。

なお、読者諸氏で自らブログを運用している場合もあると思うが、この https はチェックしておくのが良いだろう。ただし主力のブログでは既に https 化が終了していて、何も考えなくても https となっている場合もあるが、イマイチの運営元 (ハッキリ言って3流プロバイダー) がやっているブログでは未だ全く対応していない場合も多い。

それで姉妹ブログ (b-otaku.net) はと言えば、これは word press を使用しているから当然最初から https されている。

 






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2019/1/6(Sun)  Porsche 718 Cayman GT4 Clubsport (2019)

GT4 カテゴリーのレースは GT3 に比べて敷居が低い事から欧州では人気で、メルセデスや BMW も近年力を入れている分野だ (と言っても生産台数は少ないが) 。ポルシェはこのカテゴリーでケイマンによる対応が一番早いメーカーだったが、今回は大幅に改良したケイマン GT4 が発表された。

ケイマン GT4 にはアマチュアドライバーが休日の走行会などに使用する “トラックデイ” と、本格的なサーキットモデルである “コンペティション” があるが、今回の写真はコンペティションを使用している。

エクステリアは勿論ベースとなったケイマンと大きく変わるところは無い。下の写真を見ると、成る程サーキット間の移動はトランスポーターが必要という事だろう。

それで室内はというと、半円形のクイックリリース ステアリングホイールや市販とは異なるメーター類など、成る程コンペティションカーの装備をしていて、これでは公道を走れそうにない。

センタークラスターもストリートモデルとは全く異なり、レース専用の装備が付いているようだ。すなわち緊急用のシャットオフスイッチやブレーキの配分調整、そして恐らくはピットロードでの速度を60㎞/h に制限するスイッチ等もあるだろう。

ケイマン GT4 のエンジンは 6気筒 3.8L で 425hp を発生し、トランスミッションは6速DCTを搭載して後輪を駆動する。車両重量は1,320㎏ というから P/Wレシオは 3.1kg/hp となる。

価格はコンペティションが英国で 120,300£ (約1,660万円) というから、911カップカーに比べてそれ程安くは無い気がするが‥‥。

なお詳細は例によって下記にて。
  ⇒ https://www.netcarshow.com/porsche/2019-718_cayman_gt4_clubsport/

 




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