TOYOTA C-HR 1.2 G-T
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2016年も押し迫った年末に発売されたトヨタのブランニュー小型 SUVの C-HR は世界戦略車であり、最近の SUV ブームに乗って大いなる成功車になるであろうということで、今回は急遽例のトヨタのテーマパーク MEGAWEB の専用コースでのチョイ乗を実施した。実はこの試乗予約をするにあたって驚くほどの人気で予定より三日遅れでなんとか予約が出来たくらいだ。因みに当日 MEGAWEB で試乗されていた車種はこの C-HR と 86 、そして前回の簡易試乗記で取り上げたタンクの3車種が各2台の試乗車でフル稼働していた。いや実はこのコースでよく見るクルマがもう一つあって、何を隠そうそれはセンチュリーだった。確かに話の種には面白いだろうが、なにしろあの狭いコースだから後半は殆ど徐行状態となって、クルマのフィーリングどころでは無さそうだが‥‥。

そして例によって 12月27日からの日記で C-HR の内容をまとめてあるので内外装についてはそちらを参照願う事とする。C-HR には大きく分けて1.2L ターボとハイブリッドがラインナップされているが、今回はダウンサイジングの小排気量エンジンである 1.2 を選んでみた。なおグレードはGという上位グレードでありトップの写真を見ての通りで高そうなアルミホイールが目を引く。因みに価格は 277.6万円と決して安くは無い。

それでは早速試乗車の運転席に座ってみると、小型 SUV という割には決して幅は狭くはないが、後ほどスペックを確認したらば全幅は1,795o だから当然だった。流石に5ナンバーサイズとは言わないが1,750o くらいにならないものかとも感じるが、世界を市場にするには今や1,800o の全幅というは常識のようだ。

極普通にブレーキペダルを踏んで押し釦スイッチを押すとエンジンが始動する。アイドリングは充分に静かでトヨタの3気筒も良くなったものだ、と思ったらこれまた後で調べたら4気筒だった。最近の小排気量ターボといえばBMWの1.5Lターボ (B38A15) の例をみても3気筒なのだが C-HR は1.2Lで4気筒だ。

発進準備としてATセレクターをDレンジに入れる為にセレクターを探すと普通にセンターコンソール上にあった。いや最近の背の高い車というとインパネシフトが流行っているので、このクルマも同様かと思ったらこれは違った。パターンは直線式でDレンジから右に押してマニュアルモードというディプトロタイプで、これもDの手前にBとかいう降坂レンジを持つものも多い中で中々本格的だ。

次にパーキングブレーキはどこかと言うと、こういうセコいトヨタ車は当然ながら足踏み式で、そこに足を載せようとすると‥‥無い? 実はこれまた一丁前にコンソール上に電気式パーキングブレーキスイッチらしきものがあった。これを押せば良いのかと思ったら何やら注意書きを書いた紙があって、う〜ん何々、パーキングブレーキは手動操作ではなくセレクターをPから移動すると自動的に解除されます、だって。という事で老いては子に従い、ではなくMEGAWAVEではトヨタに従い、Dに入れる。

出発の合図を受けて発進し直線をハーフスロットルで加速すると、これも決してパワフルではないが先日同じコースで試乗したタンクの自然吸気 (NA) のように危険なくらいに遅過ぎるという訳でもない。とはいえこのコースの直線は短いからチンタラと加速したのでは制限速度の40q/hすら達しない事も考えられるので、ここでフルスロットルを踏む。この時の加速はエンジンのウーンと唸る音の割には速度が上がってこないが、それでもタンクのNAよりは早い時点で40q/hには達してはいた。まあ決して小さくはない車重1.5トンのSUVに116psだから、そのパワーウェイトレシオは12.7 kg/ps という大人しい実用車程度の数値であり、まあこんなものだろう。

ステアリングはメーカーの方針や価格帯やクルマの正確からしてクイックでスポーティーなんてことは有り得ないが、それでも特にトロくもなく操舵力も適度に軽く、まあこの手としては合格というところだ。実はこのところここのコースは180°旋回するローターリーが工事中で使えなかったのだが今回は工事も終了したようで最初の直線の後には久々のローターリーを旋回してみたが、決して広くはないコースだから速度も控えめに走ることになるが、それでも多少フロントが外へ出ていく。

そしてこのコースでお馴染のシケインを使ったスラロームにやってきた。C-HR は今回試乗したガソリンエンジンは全て4WDで逆にハイブリッドは全てFWDとなっているが、ここでは4WDらしくある程度アンダーステアは感じたが、安全サイドに振っていると贔屓目に解釈すればこれはこれでOKだ。その割には雰囲気はスポーティーだから、チョッと勘違いされそうだが、悪く言えば動力性能も含めて決して走りの良い車ではない。

このコースではクルマに乗る前に一周りして傷などを確認するのだが、この時ホイールの中から覗いていたのは極々普通の鋳物のキャリパーを持つブレーキだが、ちゃあんと4輪ディスクではある。そして実際の効きは、勿論このコースでのような低速走行では何の問題もなく、踏力は適度に軽くて効きも良い。まあ最近の国産車でフィーリングの悪いブレーキなんて探すほうが難しが‥‥。

今回はちょい乗りだったが、その結果はトヨタらしく特に悪いとはいえないまでも、そのスポーティーな外観からすればもう少し動力性能をアップしたいところだ。 12月27日からの日記 のライバル一覧表をみれば何れも価格的に 250万円クラスの国産小型 SUV の中ではパワーウェイトレシオからすればこの CH-R 1.2L がダントツで良くない!のが判る。それでは同じCH-Rでもハイブリッドならどうだろうか? FWD ということで重量も多少軽いし何よりも低回転時に威力を発揮する電気モーターが163Nm というトルクで発進をサポートする訳だから、多少は期待ができる。これについては機会があったらリベンジしたい、と思っている。

注記:この試乗記は2016年12月現在の内容です。