VW Touareg V6 (2007/8/19)
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前期型に対しての外観上の大きな違いは、最近のVWに共通のグリル形状で、これはもう一目で
VWと判る。VWっぽいのが嫌ならば、150万円奮発してポルシェカイエンというこになるのだが・・・・・。 |
VWトゥアレグとポルシェカイエンが主要コンポーネントを共有する兄弟関係であることは、今更説明するまでもないだろう。今回カイエンが新型となったのと時を同じくして、トゥアレグも新型となった。ただし、今回の2車のモデルチェンジはフルモデルチェンジというにはプラットフォームもボディも基本は変わりないから、正確にはビッグマイナーチェンジというべきだろう。トゥアレグは日本では2003年にデビューした。この時はV6・3.2ℓとV8・4.2ℓの2本立て
だったが、今回のMCではV6は3.6ℓに拡大され、またどちらもFSI化されたことで、性能(最高出力/最大トルク)的には、V6が241ps/310Nmから280ps/360Nmへ、V8は排気量は同一ながら310ps/410Nmから349ps/440Nmへと向上した。
外観上で最大の変更点となるのは、クロームメッキされたシングルフレームグリルを持つことで、これにヘッドライトの形状も変更されたことから、一見して新世代のVWのイメージとなった。
現物を見ると、やはりデカイ。外形寸法としては、カイエンと事実上同一だから威圧感は十分だが、この威圧感とフロントのVWマークのイメージとは大いなるギャップがあるのも、また事実だ。
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写真1
後ろから見た姿は、初期型と殆ど変わらない。テールランプの色が多少黒味がかった程度とか。 |
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写真2
ラッゲージスペースはカイエンと全く同じ。やはり兄弟だけのことはある。 |
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新しいトゥアレグのラインナップは基本的には3.6ℓの”V6”(549万円)と
4.2ℓの”V8”(735万円)の2グレードとなる。今回の試乗車はV6にオプションとしてレザーシート+ウォールナット(37.8万円
)を装着していた。前回の試乗車であるBMW X−5 3.0siと比較し易いように
、同等の装備としてマルチメディアステーション(HDDナビ+オーディオ機能)25.2万円を装着したとすると、車両価格の合計は612万円とな
り、結果はX-5
3.0の753万円に対して140万円安いことになる。更に兄弟分でもあるポルシェカイエン(692万円)にフルオートエアコン(8万円)、バイキセノンライト(27万円)で727万円、
さらにナビ(ディーラーオプションだが、普通は50万円くらい)を付けるとX-5 3.0を軽く超えて、更にあれも欲しい、これも欲しいとオプションを少しづつ追加していくと、あっという間に800万円程度になる。
クルマの基本であるプラットフォームを共有している兄弟なのに、価格的にはベース車同士でも、150万円の違い。これはもしかすると、トゥアレグというのは大した掘り出し物というか、超お買い得品とい
うか、ものすごく賢い買い物かもしれない、と期待を込めて試乗することにしよう。
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写真3
リアスペースも十分で、4人の大人の長距離移動でも快適なドライブができる。 |
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写真4
シートの位置は高く、いかにもSUVに乗っているというドライビングポジションとなる。
オプションのレザーを主とした内装は、十分な高級感をもたらしている。 |
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写真5
シート表皮はVWのレザーとしては飛びぬけて高級感がある。 |
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写真6
Bピラーには後席用のエアコン噴出し口がある。 |
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今回はSUVということで、多人数乗車を考えて、先ずはリアのラッゲージルームを見てみると(写真2)、どこかで見たような光景だ。と、考えてみ
れば、形状といい、スペースといい、チョッと前に乗った兄弟分のカイエンにそっくりだった。リアースペースは十分な広さを持つが、シートの形状などを考えれば、これは3人掛けでの長距離乗車は辛い(写真3)。ただし、リアーシートの座り心地自体はVWらしく硬めでしっかりとしている。それよりも、リアシートに座った時に目に入ったのは、Bピラーの左右にあるエアコンの噴出し口だった(写真6)。まるで、メルセデスのEクラス以上みたいで、VWも随分と高級になったものだと関心してしまった。
室内のダッシュボートのフィーリングやウッドトリムの使い方は、パサートなどと同じ雰囲気で、これは明らかにVWと感じる
。それにしても最近のVWの内装の質感の高さは、以前からは想像もつかない程に良くなっている。と、いっても、X−5と比べると残念ながら、やはりBMWには敵わないのも事実だったが、少なくとも国内で売っているトヨタブランドのハリアー(要するに海外向けレクサスブランドのRXではないもの)とは、良い勝負が出来そうだ。すなわち、一見豪華さでトゥアレグに勝っていそうなハリアーも、よく見ればプラッチックのフェイク
ウッドだから、判る人が見れば、ウォールナットのトゥアレグの良さが判る。では、違いの判らない人は・・・・・。
オプションで装着されていたレザーシートの形状は、何やら兄貴分のポルシェカイエンに似ている。このレザーシートは厚い革と深いシボなど、ゴルフGTXは勿論のことパサートV6など
と比べても、その質感の高さは歴然としており、VWとしては最上のレザーだ。このレザーシートは形状のみならず、座り心地もカイエンに似ていて、決してカッチカチではないが、硬めでしっかりした座面は、長時間の運転でも疲労が
少ないだろう。そういえば、今までVWでシートに不満があったクルマには遭遇していない。
レザーシートを装着した場合は、ドアの内張りにも部分的にレザーが使われているが、この部分はカイエンなどと比べると、例えば縫い目(ステッチ)が細い糸でチャチだったりと、明らかに質感は劣るが、トゥアレグだけを見ている分には十分に高級感がある(写真13〜14)。
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写真7
V6、3.6ℓエンジンは280ps/6200rpmの最高出力と360Nm/2500−5000rpmの最大トルクを発生する。それにしても、エンジンルームはスカスカで、限定販売のW12気筒が成立するのも納得できる。 |
エンジンを始動するにはインテリジェントキーを室内に持ち込んで、(勿論、セレクターをPにして、ブレーキペダルを踏みながら)スタートボタンを押すという、最近は国産車にも多い方式だ。この方式
の場合は、国産車ならある程度高級なクルマがスターターボタンをダッシュボードに付けているのに対して、トゥアレグはコンソール上に小さなスイッチ
を使用する。
機能に関係はないのだが、エンジンを始動するというビッグイベントの始まりにしては何となく安っぽいと思ってしまう。ATセレクターはT型レバーを一直線に動かす方式で、マニアルモードのみが、Dから横に動かすという、これも国産の中級以下のような方式だ。流行ということもあるが、ジグザクゲートなどに比べると、
これまた何となく安っぽい。このATセレクターのパターンは、カレラを始めとするポルシェのティプトロニックパターンを持つ兄弟分のカイエンとは全く異なる。まあ、この辺
も、やはり150万円の一部と思えば腹も立たないが。
走り始めた第一印象は、結構トルクがあって驚いたということで、2トンを越す重量級SUVとしては、十分な動力性能を持っている。X-5 3.0siに比べて一瞬でトルクの違いを感じたので、後程スペックを調べてみたらば、トゥアレグは3.6ℓだから、X-5の3ℓに比べて
2増しの排気量で、
最大トルクは15%大きく、しかも広い範囲で発生している。重量はX-5の2100kgに対して、トゥアレグは2280kgと180kgも重いが、絶対的なトルクには敵わないようだ。6速ATのレスポンスも十分だが、X-5の絶妙なコントロールとはいかない。と、いっても、そこはトルクでカバーできるので、全く不満はない。フルスロットルを踏んだ時のエンジンの吹け上がりは、X-5のように官能的ではないが、これも好き好きの問題で、BMWのシルキーシックスでなけば我慢できないという、中毒患者は、あと150〜200万円を奮発して、X-5を購入するしかない。
トゥアレグは当然ながらATセレクターでのマニュアルモードと、マニュアルシフトが可能だが、更に最近の流行でもある、ステアリングを握ったままで操作できるパドルスイッチによるシフトも可能だ。このバトルスイッチはステアリング上の右が”+”、左が”−”という、世間でもメジャーな方式だから、他社からの乗換えでも違和感はない。ただし、パドルスイッチ自体の質感はといえば、プラスチック丸出しで極めつけの安っぽさでもある(写真10)。カイエンの場合は、ポルシェと同様にDレンジで走行中に、パドルスイッチを操作すると、
マニュアルが優先される。これは、坂道の登りに差し掛かった時や、前の遅いクルマが左折を完了して、目前が開けたので加速をしたい時などに、スロットルを踏んでキックダウンを行うよりも、手元のスイッチをカチッとやるだけで、シフトダウンが出来るので、便利この上ない。パドルスイッチを操作してから、シフトが完了するまでのタイムラグも、まあまあで、その素早いレスポンスに
感動するという程でもないが、この手の方式としては十分なレスポンスだ。
VWといえばDSGを想像するが、残念ながら現時点では3.5ℓエンジンの大トルクに耐えられるDSGは開発が終了していないようだ。
実はトゥアレグのミッションには、カイエンと同様に極悪路走破用の副変速機が搭載されているから、その気になれば超低速でのクローリングが可能となる。BMW X-5には副変速機は付いていない。ハリアーやムラーノの場合は副変速機どころが、逆に悪路なんて全くお呼びでない2WDモデルさえ用意されている。クルマに興味がない人からすると、一見どれも同じようなSUVも、実際の内容には大きな違いがある訳で、勿論価格だってピンからキリまであるのは、当然でもある。
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写真8
BMW X-5とは言わないまでも、トゥアレグの内装も質は高く不満はない。
カイエンのスポーティな内装とは異なる点では、しっかりと住み分けをしている。 |

写真9
基本的には他のVWと同様のメーター配置だが、左端の油温計と右端の電圧計がVWとしては珍しい。 |
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写真10
パドルシフトは右が”+”、左が”−”(写真)とオーソドックスは方式だが、レバーはプラスチック丸出しで質感は低い。Dポジションで走行中でパドル操作が優先される。
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写真11
カイエンがポルシェ独特のセレクターポジションであるのに比べて、こちらはDの手前にSがある、VWのパターンとなる。 |
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写真12
エアコンは左右独立で調整できるが、表示自体は高級感に乏しい。ただし、夜になるとバックがブルーになり、洒落た雰囲気の変身するのは、他のVWと同様な筈だ。
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写真13
オプションのレザーシートはドアの内張りもレザーが使われている。写真の助手席側と右写真のドライバー側では、ドアの取っ手の形状が異なる。
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写真14
レザーのステッチはカイエンなどと比べれば、高級感で劣るが、これも差別化なのだろう。 |
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ステアリングの第一印象はカイエンSに比べると軽いことで、VWの他の車種、例えばゴルフやパサートなどに比べても軽い。レスポンスは適度にクイックで、この巨大なクルマを自在に操舵するのに何の問題もないが、上質な操舵感という点ではカイエンSに軍配が上がる。ただし、特に比較しないで、それだけに乗っていれば、トゥワレグも決して悪くはない。コーナーリングも素直で普通の走りには全く問題ないが、兄貴分のカイエン、それもPASMとエアサスなどフル装備のカイエンSとは、残念ながら勝負にならない。それでもX-5と比べれば、それ程大きく劣ることは無い。まあ、新型のカイエンS、それもエアサス付きのコーナーリング性能は、SUVとしてはダントツだったが、
トッアレグV6との比較は値段からしてもチョッと反則気味なので、本来はベースグレードのカイエン(V6)と比較するべきだろう。
ブレーキのフィーリングもSUVとしては剛性感も十分だが、カイエンSと比べると、多少ではあるが、踏み始めてからの遊びが長く、効き始めてからのストロークも長めで、ブレーキ系統全体の剛性がカイエンS程高くはないようなフィーリングだった。勿論、効き自体は十分だし、急な制動でも安定して減速するから、背の高いSUVとして
は合格だが、フィーリングでカイエンSに差をつけられているのも、また事実だ。そこで、試乗後にホイールの隙間から見えるキャリパーを覗いてみたらば、なんとフロント4ピストン、リア2ピストンの対向ピストン式キャリパーが見えるではないか!ポルシェのように黒アルマイトやシルバー塗装に誇らしげに輝くポルシェのロゴではなく、グレーのアルマイトで、一切の表示はない(写真16)から何となく高級感がなく、ちょうどレクサスのキャリパーのような雰囲気だ。しかし、形状を良く見れば明らかにブレンボ製に間違いない。しかも2分割で加工してボルトで結合するタイプではなく、モノブロックと呼ばれる一体型で、これを量産車に純正採用しているのは、他にはポルシェくらいだろう。ところが、トゥアレグのキャリパーはカイエンに比べて小さく、全体に細身で華奢に見える。カイエンの場合はフロントが
6ピストン、リアが4ピストンとトゥアレグに比べて何れもピストン数が多い。ピストンが多いということは、一般的にはピストンの断面積の合計が大きいから、マスターシリンダーで同じ圧力(油圧)を発生させても、パッドを押す力、すなわちブレーキ力は面積分だけ大きくなる。しかし、トゥアレグの場合はブレーキペダルの踏力自体は、カイエンよりも軽かった。
要するに、ピストン面積が小さいのに、軽い踏力でより大きなブレーキ力を発生していることになる。一見矛盾しているようだが、これは現代の技術なら、ブースターでのアシスト量を調整することで、如何にでもなる。ただし、ブースターでのアシスト量を増やせば、それだけフィーリング面では劣る傾向になる。この辺は、もの凄く奥が深い世界のようなので、今回はこのくらいにしておこう。まあ、結論としては両車のブレーキの違いは、やはり価格差だけのモノはあるけれど、トゥアレグも、このクラスとしては十分なブレーキシステムを採用しているのは間違いない。これに比べて、X-5の場合は鋳物のピンスライドタイプで、トゥアレグのアルミ製モノ
ブロック対向ピストンと比べると、性能上はともかく、商品性では差がついてしまう。聞くところによると、BMWは会社の方針として、ブレーキキャリパーに予算を出さない
そうで、性能さえ良ければ、外観やスペックは気にしないということ
のようだ。BMWのエンジニアにしてみれば「もう少しキャリパーに予算をくれれば、もっとやりたい事が出来るのに」と、悔しがっているとか。
乗り心地については、良い部類に入るだろう。本来VWの各車は、安定性重視で乗り心地は相当に硬く、ユーザーによっては耐えられない程だったが、最近のゴルフなどは、結構しなやかになってはきた
。とは言っても、他社と比べればまだまだ硬めだ。そういう面ではトゥアレグはVWの中でも最も乗り心地の良い車種といえる。ただし、少し荒い路面では、突き上げがあるから、ある限度以上の大入力の場合は、しなやかに吸収とはいかないようだ。乗り心地を重視するのから、トゥアレグにもカイエンのようなエアサスがオプションで用意されているので、こいつを付けるという方法もあるが、V6版の場合は、オプションを最小にして、コストパフォーマンスを追求するほうが、
このクルマのキャラクターに合っているような気がする。
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写真15
V6の標準はフロント/リア共に255/55R18タイヤを装着する。
タイヤとボディの隙間の大きさは、このクルマが本気でオフロード走行を考えていることが感じ取れる。 |
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写真16
VWとしては珍しくフロント4ポット、リア2ポットの対向ピストンキャリパーを装着している。
ロゴは無く、色もグレーアルマイトと見かけは地味だが、中身はブレンボー製と思える。
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トゥアレグに満足感を与えるというか、BMW X-5並みの装備を付けるならば、本体が549万円、レザーシート+ウォールナットが37.8万円。マルチメディアステーション(HDDナビ+オーディオ機能)が25.2万円で612万円
となる。X-5
3.0siは753万円だから、それでも140万円も安い。
動力性能は3ℓのX-5に比べるとむしろ勝っている。トゥアレグは流石に3.6ℓだけあって、低速でのトルク感がマルで違う。ただし、内装の質や雰囲気は残念ながらX-5が勝るが、トゥアレグだって、それだけ見ていれば決して悪くない。
そして、兄弟分であるカイエンと比べれば、これもまた事実上150万円安い。
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ポルシェ |
BMW X−5 |
VW |
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カイエン |
3.0si |
トゥアレグ V6 |
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寸法・重量・乗車定員 |
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全長(m) |
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4.810 |
4.860 |
4.755 |
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全幅(m) |
|
1.930 |
1.935 |
1.930 |
|
全高(m) |
|
1.700 |
1.765 |
1.730 |
|
ホイールベース(m) |
|
2.855 |
2.935 |
2.855 |
|
最小回転半径(m) |
|
|
6.40 |
5.40 |
|
車両重量(kg) |
|
2,270 |
2,100 |
2,280 |
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乗車定員(名) |
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5 |
5 |
5 |
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エンジン・トランスミッション |
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エンジン種類 |
|
V6 DOHC |
I6 DOHC |
V6 DOHC |
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総排気量(cm3) |
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3,598 |
2,996 |
3,594 |
|
最高出力(ps/rpm) |
|
290/6,200 |
272/6,650 |
280/6,200 |
|
最大トルク(N・m/rpm) |
385/3,000 |
315/2,750 |
360/2,500-5,000 |
|
トランスミッション |
|
6AT |
6AT |
6AT |
|
サスペンション・タイヤ |
|
サスペンション方式 |
前 |
ダブルウィッシュボーン |
ダブルウィッシュボーン |
ダブルウィッシュボーン |
|
|
後 |
マルチリンク |
インテグラル・アーム |
ダブルウィッシュボーン |
|
タイヤ寸法 |
前 |
235/65R17 |
255/55R18 |
255/55R18 |
|
|
後 |
235/65R17 |
255/55R18 |
255/55R18 |
|
ホイール |
前 |
17X7.5J |
18X8.5J |
18 |
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|
後 |
17X7.5J |
18X8.5J |
18 |
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価格 |
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車両価格 |
|
6,920,000 |
7,530,000
|
5,490,000
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ブランドなんて如何でも良いが、国産車では物足りない。欧州車独特の剛性感や高速安定性などを求めるなら、VWブランドのクルマを買うというのは
、以前から一つの方法ではあった。例えば、BMW3シリーズやメルセデスCクラスならば、4気筒のベースグレードの価格で、パサートならばV6 3.2ℓが買えてしまう。しかも今回のトッアレグの場合は、ベースになる骨格は、あのポルシェと共有しているのだから、こんな買い得なクルマは、滅多にない。
それでは、無条件に勧められるかというと、いや、ちょと待てよ。買い得とは言うものの、総額では600万円近い。最近はクルマの価格自体が上昇気味で、少し前ならクラウンといえば300万円チョイだったのが、何時の間にやら400万円代が主流になっている。さらに郊外に行けば、BMW3シリーズなどは下手な国産車よりも多いくらいで、もうウジャウジャ走っている。とは、言っても、これらの主流は400万円代で、600万円をファミリーカーに注ぎ込むのは、クリアする条件が結構辛い。要するに、クルマに対して、予算の配分をどうするか。収入の大部分をクルマに注ぎ込む人もいるし、車になんて金をかけなくない人もいる。収入が多いといっても、子供が
3人いて、全員を中学(若しくは小学校)から私立に入れたり、一人息子でも私立の医科大学に入れたり等など・・・・ならば、結構生活は苦しかったりする。まあ、そんな中で、ファミリーカーに600万円を出せる幸せな家族にとって、トゥアレグは文句なしのお勧めアイテムであることは間違いない。
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