B_Otaku のクルマ日記 特別編

ご注意:この記事は特別編です。毒舌やら嫌韓やらで満ち溢れています。
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2016/4/13(Wedi)
雑誌試乗中の事故

最近はネット上で民法ネットワーク各社のテレビニュースが見られる便利な時代になったが、それによると一昨日の午後、箱根ターンパイク (MAZDA ターンパイク) で雑誌の特集で試乗中のポルシェが下り坂でカーブを曲がりきれずにガードレールから飛び出して大破し、運転していた自動車評論家が死亡したという。

ニュースの写真をチョイと借りて分析すれば、この車両はネットで噂の通りにポルシェ 911GT3 であり、リアウィングの形状から先代の 997 GT3 の前期モデルと判る。

それしても立木に激突したいうが余程の高速で側面から大きく当たったようだ。この GT3 は左ハンドルのみだから、このクルマもドライバーはもろに木立に激突している筈で、これでは命がある訳が無い。まあ、運が悪かったのだろうが、他人を巻き込まなかったのは不幸中の幸いだったとも言える。

実は最初に GT3 の雑誌試乗中ということから現行の991型だろうと思っていたが、上の写真を見ればホイールやリアウィングの形状から間違いなく先代の 997型であり、しかもこのウィングから前期型と判断できる。

この車両は雑誌社の所有らいいが、特集で敢えて旧型を使用したのは単に手持ちのクルマを使ったのだろうか。

997 GT3 の場合、後期型では PSM (ポルシェ・スタビリティ・コントロール) が標準装備されていて、これはABS に加えて SC (スタビリティコントロール) とTC (トラクションコントロール) が組み込まれている。ただし SC と TC はサーキット走行などを考慮してスイッチでキャンセルすることが出来る。しかし同じ 997GT3 でも事故車の前期型では ABS と TC は装備されているが肝心の SC が無いために、今回のようなグリップを失うような挙動では全てドライバーの腕と責任で対処することになる。

ところで上の事故写真を見れば、その時の速度が常識外の高速だったことが推定できる。ネットでは事故の少し手前で偶然にすれ違った対向車のドライバーが事故を知ってネットに状況をアップしているが、体感的に200q/hくらいだったと言っている。まあ対向車とのスレ違いであり、自車の速度分を引いて考えることが必要だが、それにしても150q/hくらいは出ていたのだろうか?

事故の状況は各種のニュースの内容を総合すると、下り坂の左コーナーで一度左のガードレールに当り、その後クルマは右に向けて対向車線を超えてガードレールを突き破り木立に側面から激突して大破したようだ。ガードレールを突き破っての側面からの激突というと何やら2ヶ月程前に起こった碓氷峠の観光バス事故を思い出すが、両方共運悪くボディ中央から立木に側面 (バスは横転しているので実際には天井) から激突している。

それで上記の情報から状況を推測してみると、左コーナーで頭が左に向いたのはリアが滑りだした、すなわちリアタイヤがグリップを失ってオーバーステアに転じた訳で、この場合空かさず右にカウンターを切ると共にアクセルコントロールも使って立て直すのだろうが、何しろリアエンジンの 911といえばリアが流れた時の挙動が速くて余程腕が良くないと立て直せないので有名であり、その中でも GT3 は別格だから、これを立て直せるにはスーパーGT 戦クラスのトップドライバー、すわなち一流の現役レーシングドライバークラスでないと無理と言われている。実際にGT3 をクラッシュさせたお金持ちの話は今までにいくつか耳に入っている。

いやGT3 等と言わずにボクスターを潰した話も良く聞く。兎に角エンジンが後ろにあるクルマは生半可な知識や単なる見栄で乗るとひどい目に会うこと間違いない。同じくミッドシップエンジンのトヨタ MR2 もコントロールを失って死亡した例を割りと身近で知っている。

それにしても一応プロの評論家が下り坂のカーブにオーバースピードで突入するなんていうのは、余りにも常識外だ。ターンパイクの現在の名称は MAZDAターンパイクであり、その名の通り此処は私道である。とはいえ、公道に準処して制限速度もあるが、私道だからお金を出して借り切れば速度の問題は解決する。とはいえ、借り切ったって今回の状況なら事故るのは同じだ。

死んだドライバーの悪口になってしまうのは忍びないが、この評論家氏の経歴を見ると
  自動車専門誌アルバイト → 編集プロダクション社員 → フリーのカーレポーター
というこで、クルマに関する専門教育を受けたとか、車業界でエンジニアだったとか、レーシングドライバーだったとか、そういう経歴は無さそうだから、ハッキリ言って只のクルマ好きの成れの果てであり、一言で言えば素人と言う事だ。まあ自動車評論家なんて言うのは殆どがその手で、だから怪しい評価というか、メーカーの提灯記事ばっかり書いているのだろう。

だだし、以上の事はドライバーの運転ミスと仮定した場合であり、もしかすると一時的に気を失って気がついたら飛んでも無い速度になっていた、という事だって無いとはいえない。ややっ、これってやっぱり碓氷峠の観光バス事故と妙に状況が似ていないだろうか? 峠の下り坂を異常なオーバースピードで下り、ついには道路から飛び出すという状況がそっくりであり、片やフルサイズの観光バスは新米とはいえ長年中型バスを運転してきた大型2種免許を持ったプロドライバーであり、片やレーシングドライバーではないとはいえ何十年も自動車評論をやってきた訳で、公道での試乗経験は十分にあるだろうし、急勾配の下り坂でのオーバースピードによるコーナリングの危険性を知らないわけが無いとも思う。

う〜ん、何か感じないかぁ? やっぱり、Cs137 とか Sr90 とか、関係してないかぁ?