B_Otaku のクルマ日記 特別編

ご注意:この記事は特別編です。毒舌やら嫌韓やらで満ち溢れています。
したがって、この方針に賛成の読者のみ閲覧可とします。


2016/1/21(Thu)
年金資産21兆円損失

表題のとおりで、このところの株価暴落により年金資産の中でも株式で運用している分の評価損が21兆円になったという。21兆円といえば一億円の21万倍だから、ゲンナマで用意するには1億円入のトランクで21万個! まあ想像も出来ないくらいの資産が無くなってしまったということだ。

しかしここで疑問となるのは、株価暴落で大損したり破産したりするのは手持ちの株式を担保に入れてその何倍もの資金を借りて株式投資をしているいわゆる信用取引の場合で、これは暴落により担保価値が下がってしまうために追加の担保を入れることが必要となり、これが出来ずに破産したり大きな借金を抱える、世間で言うところの株で大損したという話だが、年金の株式運用っていうのは現物の取引であるはずだ。

これは例えば普通のお父さんがA社の株を一株500円で一万株買ったとして、その資産は500万円となる。そうしたらその後に株価の暴落によって一株300円になったとして、そのお父さんは借金で大変なことになるかといえば‥‥そんなことは全く無い。勿論今すぐに売れば200万円の損だが、そのまま持っている分にはお父さんには全く何の影響もない。そのうち 5年、10年後にはまた値が上がる時がある訳で、その時に必要なだけ売ればいいだけだ。

さて話を年金資産に戻すと、年金資産というのは今すぐ全額を現金にする事は全く無いし、勿論信用取引何て事は無く、言ってみれば前出のお父さんと同じでそのまま持っているわけで、年金を支払うのに足りない分をボチボチ売るのだから、これも全くお父さんと同じだ。まあ数十兆円を超えるような現物株を一気に売ったらば、それこそ株式市場は大暴落となるから出来るわけがない。逆に言えばそんな大金で一気に株式を購入したのだから株価は上昇して表向きはアベノミクス大成功、バチバチ。なんて嘘こいていた訳だが‥‥。

なお年金資産の会計処理は簿価会計、すなわち取得価格で資産計上するようだから帳簿上の損失はない。これが時価会計の場合は株が暴落すれば資産もそれだけ減った価値で計上することになり、大損した事になる。しかし会計方式によって損失したりしなかったりというのも変な話だが、世界の主流である国際会計基準では時価会計を使用しているし、日本でも企業の会計処理は時価会計となっている。

ところで、この年金資産の評価損に対してはマスコミは口を閉ざしていて、兎に角一般国民に知らせないようにと話を逸らすためか、賞味期限切れのハーフタレントの不倫や40男の国民的アイドルグループの解散騒動とかで大騒ぎしているが、上の考えに立って堂々と説明すれば充分に正当化出来ると思うのだが‥‥。

それにしても素人の B_Otaku でも説明できる事を何故に優秀な大臣達が説明できないのか。
えっ? 優秀じゃあないって?

そういえば 
 「軽減税で1兆円不足というが、家庭調査では6千億円(4800円×1億2千万人)じゃないか」
という共産党 小池晃議員の質問に麻生大臣は答えられず、あへそうりは例によって逆ギレとか‥‥。

確かにこんな簡単な計算で判るような矛盾したことを平気で言うのだから優秀とはいえないなぁ。逆にこれに気が付いて質問した小池議員ってどんな人物かと調べてみたらば、東北大学医学部卒の医師だそうで、そりゃあ答えられない大臣達よりも優秀なわけだ。

自民党よりも共産党の方がよっぽど優秀だということか? いやいや、少し前までは自民党の大臣連中だって多くが東大法学部出で、百歩譲っても早慶だった筈だが‥‥最近の自民党はどうなっちゃってるんだ。勿論学歴が全てでは無く、山本太郎議員のような例もあるが、それはごく一部の例外であり、やはりこの国を動かす人材の本筋は超優秀大学出身者でしょう。

そういえば皆様の公共放送は、その日の午後7時のニュ−スで小池議員にコテンパンに論破され、答弁不能になった安倍内閣の姿を一切放送しなかった。まあ、今やあそこは皆様のではなくアベ様の個人宣伝機関となっているから、当然といえば当然だが。

ややっ、今回の内容は結果的に政府を手助けするような事になってしまって、こりゃマズかった。

今までのは無かったことにして、俺達の年金を21兆円も損しやがって、どうしてくれる!! ということで。

----------------------------------------------------------------
【追伸】
スキーツアーバス事故で長野県警が検証したところバスのギアがニュートラルに位置にあったという報道があった。まあそれは事実としても、これに対する補足がなんと

『 ニュートラルの状態ではエンジンブレーキが利かないため、現場の急な下り坂でフットブレーキだけでは減速しきれなかった可能性があり‥‥』

という内容で、なっ、何と、バスのブレーキはエンジンブレーキが無いと減速しきれない!って、アホかぁ? 急坂を降坂時にフートブレーキだけで停止できないクルマなんてある訳が無い事ぐらい、誰でも判るだろうに。

因みに大型車のブレーキは普通箱根旧道を実際に降ってみる ”箱根降坂試験” というのを必ず実施するし、そのなかには排気ブレーキをオフにする試験も当然ながらある。おっと、排気ブレーキについての説明をしていなかった。中大型バス・トラックにはエンジンブレーキよりも更に強力な排気ブレーキという装置が付いていて、エンジンブレーキが吸気側の負荷を使うのに対して排気ブレーキは更に排気側を閉めることでより強力なエンジンブレーキ効果を得るものだ。

まあ日本の新聞記事なんてそんなものですよ、先輩!