B_Otaku のクルマ日記

放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク)


6月1〜5日←  [2016年5月26〜31日]  →5月21〜25日
2016/5/31(Tue) 米大統領専用車

伊勢志摩サミットも無事に終わり (リーマンショック云々で大恥は掻いたが) 、さてそれをクルマという面から振り返れば、各国首脳、取り分け米国大統領の移動に使われたクルマについての興味が湧いてくる。

とはいえ米国からクルマで来る訳にもいかないから先ずは航空機だが、これは有名なエアフォースワンということになる。そして空港からは直にクルマという訳でもなく、この時はオスプレイ (勿論大統領専用装備のもの) が使われたらしい。えっ、オスプレイってしょっちゅう落ちるヤツだろう?大丈夫なんかねぇ? という疑問もあるが‥‥。まあそれはそれとして、今回も一部で使用されたようだが、この時には一見同じ形状のものが何機か飛んでいて、どれに大統領が乗っているのか判らないようになっているそうだ。いや、もしかしてどれにも乗っていなかったり、するかもしれないが。

それで本題の専用車だがこれは大統領専用車である ”2009年モデル キャデラック・プレジデンシャル リムジン” が使われていたというので、公開されている動画でオバマ大統領の車列を確認したらば、確かに写真のものと同じクルマが、しかも2台つながって走っていた。ところで、米国から持参したであろうこの専用車を日本で走らせるのにナンバー等はどうするのだろうか。皇室のクルマはナンバープレートの部分に菊のマークがついているくらいだから、米国大統領専用車ともなれば治外法権でナンバーなんて無しかと思いきや、なんとこの2台には日本の外交官ナンバー (これも治外法権だが) 、要するにブルーの横長で最初 ”マル外” から始まるものが付いていた。

そしてその車列の長さは半端ではなく、先頭の白バイを除いて全部で二十数台もあり、中でも10台以上のワンボックスバン (ハイエース) が目についた。噂によると警備関係以外にも医師や料理人やら、あらゆる関係者が随行しているという。

さて、この専用車だが、見ての通りスタイルはキャデラックに似ているが、実際にはマルで別物のようで、ドアの厚みが20cmもあり殆ど金庫の扉並だというし、防弾ガラスもまた20cmの厚さで重機関銃の弾丸が貫通できないとか‥。ボディ本体も13cm以上の装甲板を使用しているが、こちらはアルミやチタン、セラミックなどを使用しているというから、これって軽量化なのだろうか?

エアコンシステムも完璧で、毒ガス攻撃でも室内は安全なように完全密閉されているという。車両重量は8トン以上 (中型限定免許では運転できなかったりして?)もあり、エンジンは燃えやすいガソリンではなく、より安全な軽油を使うディーゼルエンジンを搭載している。でもねぇ、軽油って灯油に近いし、その灯油と殆ど同じジェット燃料は911で超高層のWTCビルを一瞬で崩壊させて、鋼鉄とコンクリートのビルは微粒子になるくらいに危険なんじゃあなかったっけ?






2016/5/30(Mon)
BMW 2002 Hommage Concept (2016)

BMW 2002 は1966年から約10年間に渡って販売されていた2ドア小型セダンであり、言ってみれば3シリーズのルーツともいうべき車種だ。その 2002 の中でもマニアの間で有名なのは1973年に発売された 2002ターボだろう。このクルマは2.0L エンジンにKKK社製のターボチャージャーを装着して170hp 24.5s-mを発生していた。と書いてみると、な〜んだ、2.0L ターボで170hpなんて大した事ねぇじゃねぇか、という事になる。確かの最近の国産車ならば、例えばレヴォーグ 2.0GT は300psだぞう、とまっ先にスバヲタさんが言うだろう。

とはいえ1973年といえば、日本ではケンとメリーのスカイライン (4代目 C110) の時代であり、GT-Rの S20 エンジンですら150ps (それも多分グロスだろう) であり、”普通の” スカイラインなら 2000GT のL20 では130ps だから、本当の 170hp の2002 ターボは当時としてはやっぱり結構な高性能車だったのだろう。因みに1973年当時のポルシェ911S は175hpだったが自然吸気 2.7L だった。

それでは本題に入って、今回の2002 オマージュ・コンセプトなるクルマだが、名前でも判るように2002ターボのイメージを現代に再現したとでもいうのだろうか。

オフィシャルフォットも2002ターボと共に写っているものが多い。

とはいえ、如何にもレトロなデザインの2002に比べれば、最新BMWを更にケバくしたようなコンセプトカーは何処が2002だよ、という感じだが‥‥。

それに伝統のキドニーグリルも当時と比べれば随分と違うような気もするが、当時の日本車のグリルなんて全くアイデンティの欠片も無い時代だったのに対して、やはり伝統とは大したものだ。おっと、日本車の場合は未だにグリルのアイデンティティなんて確率されていなかったっけ。

なおオリジナルの写真と解説は以下にて↓
https://www.netcarshow.com/bmw/2016-2002_hommage_concept/





2016/5/29(Sun)
ニッサンはどうした?

この2年ほど新型車が殆ど無いニッサンだが、一体どうなっているのだろうか?やはり思った事を言きたいので特別編とする。

いつものとおり内容は偏向していたり毒舌や嫌韓があったりするために、当サイトの方針を理解できて、この手の話を笑って受け流せる読者専用とします。

方針を理解して特別編に進む




2016/5/27(Fri) 首都高レース

既に半月程前になるが、首都高速道路湾岸線でカーレースをしたとして神奈川県警が道交法違反(共同危険行為)の疑いで4人を逮捕した、というニュースが有った。この時の速度は 200km/h を超えていたということだ。

まあ、これに対する社会的云々‥‥なんていうのは偽善者連中に任せておいて、ここでは法律ウンヌンという建前は置いておいて、この容疑者たちがどんな連中で乗っていたクルマは何か、という事について調べてみた。

その前に逮捕容疑はあくまで湾岸線で乗用車4台を連ねて競走した ”共同危険行為” の疑いであり、200 km/h 出したかどうかでは無い。そりゃあそうだろう、200 km/h で走った証拠が無いのだから速度超過では無理だけど、4台でつるんで他車をゴボウ抜きしていたという積みなら目撃車の証言などで有罪にし易いということだ。流石に目撃者だって何キロで走っていたかなんて判る筈もなく、何やら凄い速度でしたよぉ、何ていう程度だ。

それで公道で共同危険行為を行ったということから脳裡に浮かぶのは所謂ヤンキーとか、古くは暴走族とか言われている連中だが、あの手は 200km/h も出さないだろう。そこで次に思い当たるのは外国製の高級スポーツカーの愛好家達が折角の性能を試そうと、ついやっちまったということも有りえるかも知れない。以前の事だがフェラーリの愛好家がよせばいいのに動画をアップしたことからバレた何ていうのもあったっけ。

そこで容疑者の職業はといえば発表されている限りでは会社役員と会社員、そして市役所職員ということだが、まあ会社役員といっても色々あるのでなんとも言えないが、少なくとも会社員や市役所職員の場合は流石にフェラーリを持っていることは無いだろう。それではどんなクルマを使ったのだろうか?

実は容疑者の一人が、これまたよせば良いのにフェイスブックで自慢していたようで、そのコピーがネットに出回ってるのを見たらば、そのクルマは ”シビック タイプR” 、すなわち2007年に発売された FD2 だった。このモデルは2010年くらいまでは販売されていて、発売当時の価格は283万円で、ホンダらしく高回転型の自然吸気 2.0L エンジンから225ps 215N-m を発生していた。

実はこのシビック タイプRは発売当時に試乗記も発表していて、ホンダらしくマニアックなクルマで、国産車には珍しく乗って楽しいクルマだった。ただし、自然吸気の2.0L だから8,000rpm まで引っ張ってやっと225ps であり、車両重量1,260kg から考えてもパワーウェイトレシオは 5.6kg/ps で、数値からして驚くほどパワフルとはいえないだろうし、200km/h まで出すのはそう簡単では無さそうだ。というのは下の図を見れば判るように、5速で8,000rpmまで回して何とか200km/h となるが、そこまで到達するにはかなりの時間が掛かるだろうから余程条件が良くなければ無理だ。まあ出たとしても一瞬くらいで、200km/h で公道レースをやっていた何ていうのは例によってマスコミの捏造だろう。

いや、そんなマニアなら当然改造しているだろう、という意見もあるだろうが、耐久性や使い勝手を無視して過給圧を上げればベラボウなパワーが出るランエボなどのターボ車と違い、ノーマルでも既にリッター当り110psを超えるハイチューンエンジンを、更にチューニングするなんて言うのは費用を考えても非現実的だ。

なお当時の試乗記のリンクを以下に貼っておくが、FWD とは言えその軽快なハンドリングには恐れいったのを覚えているし、これは明らかに湾岸よりも箱根の方が似合っている。

HONDA CIVIC Type R 試乗記 (2007/4/22)

ところで、このシビックタイプR の中古車価格を調べてみたらば初期モデル、すなわち2007~2008年 走行距離5万キロ前後で220~230万円というところだった。新車価格が280万円くらいで、それが8年モノでも新車に対して数十万円しか値落ちしていないのだから、当時新車で購入して大事に乗っていれば今頃良い値で売却できた事になる。

なあ〜んだ、そんなことなら買っておけばよかった。4ドアセダンだからファミリーカーにも使えるし、と思った あ・な・た。ウィークデーにこのクルマを買い物に使う奥方が、こんな乗りにくくて乗り心地の悪いクルマ、しかも MT なんて許す筈が無いでしょうに。

えっ、俺は未だに独身だ、って。失礼いたしました。




2016/5/26(Thu)
Toyota 86 Shooting Brake Concept (2016)

今回取り上げるのは Toyota 86 Shooting Brake Concept という長い名前のクルマだが、シューティングブレイクといえば2ドアのスポーツカーをベースにルーフを伸ばしてバックゲートを付けたスポーツワゴン的なクルマをイメージするだろう。

それもフェラーリやアストンマーチンなどの超高級スポーツカーをベースにコーチビルダーがワンオフで作ったような、それこそ貴族の世界みたいな感じだろうか。シューティングというのは射撃の意味から狩猟を表している訳で、この狩猟というは欧州では元々貴族のスポーツだったから、その貴族が狩猟に使うクルマがシューティングブレークという事になる。

ところで射撃というのは勿論オリンピック種目だが大きく分けてライフルおよびピストルの系統と散弾銃を使用するクレー射撃に分けられる。そのなかで前者は自衛隊と警察が主体でオリンピック選手級の民間人は極々少ないし、ピストル競技は民間人では原則として銃の所持許可がとれないから選手もいないことになる (ただし例外はある) 。これはライフル射撃というのは元々軍隊の訓練であり、またピストルというのは主に警察の分野だから、まあ選手もこれらの組織に所属しているのは当然だろう。

しかし散弾銃を使うクレー射撃というのは元々が鳥を撃つ狩猟から始まったもので、あのクレーというお皿のようなモノは鳥に見立てたもので、その飛んでいる鳥を撃つ、すなわち狩猟をスポーツ化したものだから、軍も警察もやっていない事になり、オリンピック選手も民間人となるのだ。因みに麻生元首相はクレー射撃でオリンピックに出場しているが、クレー射撃で国際級になるには練習に物凄く金がかかるために、相当な金持ちでないと出来ない相談だ。なんたって貴族のスポーツだから。

そういう前提で86 Shooting Brake をみると、確かにフェラーリのワンオフモデルの相通ずる雰囲気がある (ちょいと、褒め過ぎだが) 。

そして気になるリアゲートはというと‥‥

流石にスタイル優先だからリアゲートの開口部は狭いが、それでもオリジナルの86よりは実用性がありそうだし、なによりシューティングブレークというカテゴリーのクルマが国産にはないし、しかも手頃な価格で貴族どころか庶民でも十分に買えそうなクラスだから、これは発売すれば結構売れそうだ。

まあコンセプトカーと言う事と、開発したのがオーストラリアのトヨタということだから、将来日本でも販売されるかは判らないが、いやこれ、個人的には結構気に入ってしまった。

なおオリジナルの写真と解説は以下にて↓
https://www.netcarshow.com/toyota/2016-86_shooting_brake_concept/


6月1〜5日←  [2016年5月26〜31日]  →5月21〜25日