B_Otaku のクルマ日記

放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク)



2014年9月9〜15日


2014/9/15(Mon)
軽自動車を知ろう<5>

今回は最終回として残り4車種を一気に取り上げることにする。

7. ダイハツ ミラ
スズキ アルトとともに最近では少数派となったオーソドックスなスタンダードタイプで、とくにベーシックなミラは7台代目だが発売は2006年と既に8年も経過している。しかし現在のミラ シリーズでは2011年に発売されたミラ イースが主力となっている。更にイースはトヨタ向けにビクシスエポック、スバルにはプレオプラスという車名でOEM供給も行われている。

そしてミラにはココアというモデルもあり、下の写真を見れば一目瞭然だろうが、コレこそ可愛い路線で特に写真の色なんか大の男は恥ずかしくて助手席すら乗りたくないセンスだ。いや、男だでけなくオバサンも躊躇するくらいに若いネエチャン専用という感じだが、これがもっと地味なボディーからならば少しはマシだ。

ミラについては Mira e:S L 簡易試乗記がある。

8. スズキ スペーシア
スズキ スペーシアは見てのとおりハイトワゴンで2013年に発売されたが、実際にはパレットの後継モデルだった。そのパレットの発売は2008年であり、この手のハイトワゴンではダイハツは初代モデルが2003年に発売されたタントからの歴史があるの比べると、スズキはこの分野ではちょいと後発だった。

それで試乗記についてはターボモデルである SPECIA T 簡易試乗記 があり、また先代に当たるパレットはニッサン向けOEM車種であるROOX Highway STAR 簡易試乗記 で試乗している。

9. ホンダ N-WGN
9位のN-WGNは先に紹介したN-BOXがハイトワゴンであるのに対してこちらはセミハイトワゴンであり、言ってみればワゴンR、ムーブ、そしてデイズのライバルとなる。ということは、どのメーカーも同じようなラインナップを揃えて熾烈な戦いをしていることになる。なお、このクルマにもお約束のカスタムというグレードもあるが、他社では全く違うグリルを持つなどフロントエンドを別仕立てとしているが、こちらは大物部品はそのままとなっている。

なおN-WGNについては試乗は行っていない。

10. スズキ ハスラー
そして10位のスズキ ハスラーは、今まで見たきたクルマ全てが各社とも似たようなモノだったが、これは全く他に同類が存在しないもので、コンセプトから言ってもチョイと特種なのでカルトカーの部類かと思ったら、何と堂々のトップテン入賞ということで、ちょいと意外ではあった。

ハスラーという名称はその昔スズキのオフロードバイクに使用されていたが、このハスラーも言ってみればオフロード系であり、しかし同じスズキのジムニーほどには本格的ではないし、軽のSUVかといえばチョイと違う気もするが、何れにしても良いところに目を付けたものだ。

というわけで、売上げトップ10の軽自動車をサラッと見てみたが、まあそれでも少しは軽自動車の現状がわかったような気がする。 これで軽の知識なんて絶対にないであろう上司や経営者に、ドヤ顔で知ったかぶれるというものだ。しかも職場の若いOLさんや看護師さんが軽自動車を購入する際にも相談に乗れるし、それが元でちょっと危ない関係に‥‥なんて目論見どおりになる程に世の中甘くはないが、知っていても損はないだろう。




2014/9/14(Sun)
軽自動車を知ろう<4>

前回(第3回)の直後に新型CクラスやレクサスのブランニューSUVであるNXなど話題の大物が登場したことで、この特集も1ヶ月ばかりお預けとなってしまったが、ようやく再開できることとなった。という訳で前回、どこまで行ったかを調べるために第3回を参照したら、何と写真が表示されていない! 1ヶ月近くも気が付かなかったことになる。いやあ、マイッタ。

3. スズキ ワゴンR
ワゴンRといえば、今で言うセミハイトワゴンの草分けであり、最近までは普通車を含めたベストテンでもトップの売れ行きを誇っていたが、いつのまにか第3位に転落していた。しかし、これにはカラクリがあり、上位2車種は事実上別車種であるセミハイトワゴンとハイトワゴンやドア形式もデザインも違う車種を同じ車名としているから合計数で多いのは当たり前であり、これはスズキで言えばワゴンRとスペーシアを合計したのと同じことだ。ということで、その2車を合計してみると2014年4〜7月では88,817台となり、何とダイハツ タントの764,513台を上回っていた! ただし、ダイハツはタントとは別にムーヴがあり、これをタントに加えると再びダイハツの勝ちとなるが、要するに統計なんて言うのはチョイと裏があると言うことだ。

ワゴンRには一般モデルに対して高級版のスティングレイがあるのはライバルのムーブと同じ、というか裏ムーブとかいってブームを作ったダイハツのアイディアをスズキがパクった追従したのだった。

このワゴンRについては STINGRAY T 簡易試乗記があるので、興味のある方はそちらを参照願いたい。因みにスティングレイ Tは名前から想像できるようにターボエンジン搭載の高級モデルで価格は160万円という軽らしくないものだ。

4. ホンダ N-BOX
次は売上第4位のホンダ N-BOXで、1,780oという全高は数ある軽自動車の中でも最も高い数値となっている。内容的には既出のタントやデイズ ルークスなどと同じグループとなる。そして、これまた一般モデルとともに上級モデルのカスタムというモデルがあるのも他社と同じだった。そして、ドアはフロントがヒンジドアでリアはスライドドアとなっているので、センター(B)ピラーはシッカリと存在する。

それで試乗についてはやったような覚えがあるので調べてみたらば、あった、あった。 Custom G (2WD) 簡易試乗記 があった。

5. ダイハツ ムーヴ
5位のダイハツ ムーヴといえばワゴンRのライバルとして軽自動車の売上げトップを争っていた車だが、自らのハイトワゴンであるタントの好調な売上に隠れてしまうような状況になっているが、それでもマダマダ健在で、タントのようなハイトワゴンよりも本来はムーヴのようなセミハイトワゴンの方が経済的に思うのだが、何故か最近はハイトワゴン系に人気がある。

ムーヴといえば前述のようにカスタムという上級モデルの本家本元であり、当然今でもこのカスタムは設定されている。元はと言えば軽自動車のデザインが女性好みの可愛らしスタイルが主流で、大の男には恥ずかしくて乗れないような状況に、精悍なスタイルのカスタムが出て、これなら野郎が乗っても大丈夫というものだった。

なおムーヴについてもMOVE CUSTOM G 簡易試乗記というのがある。う〜ん、結構小まめに軽自動車の試乗をやっていたんだ、とカンシン、かんしん。

6. スズキ アルト
本来は低価格の代名詞だった軽自動車も最近は高級化してしまい、前述のハイト系やセミハイト系では総額200万円に届くようなモデルも有り、本来の低価格車はどうなったんだ? なんて思ったら、6位のアルトが初めてのベーシックタイプとして見事に入選!

そのスズキアルトも写真を見れば判るように、スタイルとしてはセミハイトワゴンを少し低くしたような形になっていて、如何にも安い軽丸出しというのは先代までだった。この先代の安っぽさは大したものであり、今でも駐車監視員なんかが乗っているが、このセコさがピッタリ似合っている。因みに駐車違反車を探すのに自分が禁止場所に駐車しているが、これこそ違反だろう。と、話がそれたが、ようするにアルトは数少ない低価格軽自動車ということだ。

なお、試乗記については ALTO G 簡易試乗記がアップされている。

つづく。




2014/9/12(Fri) Nissan Pulsar (2015)

ニッサン パルサーといえば当初はサニーの兄弟車として発売され、その後は時代遅れの感があるオヤジグルマ丸出しイメージのサニーよりりも寧ろ人気があったりと、ニッサンのCセグメント車の主流として活躍したものだったが、日本国内ではその後はジリ貧となり2000年からは後継車としてブルーバードシルフィが取って代わったが、海外ではパルサーの名前は引き継がれていた。しかしそれも2006年にティーダが後継車となったことでパルサーは消滅した。

しかしそのパルサーは2013年にシルフィーの兄弟車として海外向けのセダンが復活し、その後にティーダと基本を共有するハッチバック(C12)も発売された。そして今回のパルサーはC12とは別物でC13という型式の欧州専用車である。

スタイルは最近のニッサンそのもので、ホイールベースはCセグメントとしては最長の2,700oメートルとなる、とのことだがBMW 1シリーズが2,690o、マツダ 3(アクセラ)が2,700oだから、最長といっても同率一位みたいなものだ。

内装はクラスとしては標準的なものだが、ナビのディスプレイはダッシュボード天部から飛び出している最近のトレンドとは違い、センタークラスター上のしかもエアアウトレットの下にある。

エンジンは1.2GID‐T 115psガソリンと1.5DCI 110psディーゼルでトランスミッションは欧州車らしく6速MTを標準とするが、後日1.2GIDにはエレクトロニックトランスミッションが追加される。

このクルマ、なかなか良さそうだが残念ながら日本では販売されない。トヨタではC セグメントハッチバックはオーリスとして細々と販売されているが、こういうところがトヨタの底力だろうか。日本では売れそうにないこのクラスをニッサンでは見切っているのに、トヨタでは売っている。

最近の傾向として欧州での主力車種は発表される公式写真の数がやたらと多く、今回のパルサーも180枚位も発表されているので、オリジナルを参照したい場合は下記にて。

Nissan Pulsar (2015)  http://www.netcarshow.com/nissan/2015-pulsar/




2014/9/11(Thu)
LEXUS NX200t<4>

今回はインパネから。

センタークラスターはインパネ上部にナビ等のディスプレイが飛び出した、最近のトレンドとなっている配置だが、オーディオのパネルは結構下にあって運転中の操作は難しい。ただし、これはコンソール上の入力装置でも可能だから問題は無いかもしれない。その入力装置はコンソール上のタブレットを指で撫でるとディスプレイ上のカーソルが動き、前方を見ながらでも手探りで操作できる。

フロアコンソール上のAT セレクターは極一般的な多少のジグザグを付けた直線パターンで、Dレンジから右に倒してマニュアル操作となるいわゆるティプトロタイプとなっている。
ミッションは言ってみれは今では旧世代の6速トルコンAT、何て言うとバチが当たる。なぜならこれは6Super ECTという立派な装置なのだ。もっとも駆動方式がFFというのがチョイと痛いが‥‥。

 

最上部のディスプレイの下、エアアウトレットを挟んで配置されるエアコンコントロールパネル。センター上部に最近流行りのアナログ時計が配置されている。

更にその下の使い辛い位置にあるオーディオユニットはパネルもプラスチッキーだし、どうせ見難いところにあるので手を抜いているかのようだ。

フロアーコンソール上のATセレクター右側には走行モード切り替えスイッチや電動パーキングブレーキスイッチ、そして制御スイッチ類が配置されている。

メーター類はケバい自光式‥‥ではなく、オーソドックスなアナログメーターで、文字盤は金属質の黒いパネルに白い文字とコントラストが強く見やすい。

これも今や定番のフロント センターコンソールの後端を利用したリア用エアアウトレットだが、それ以外のリア用便利装備は見当たらない。

このクルマ、というか最近のレクサスのコンセプトは「団塊世代に共感を持たれるクルマづくり」だそうだが、団塊世代は年金の減額や60歳過ぎての再雇用で給与は激減。それでレクサスなんて買えるのだろうか?




2014/9/10(Wed)
LEXUS NX200t<3>

新型メルセデス Cクラスという超大物新人の写真紹介を優先してしまったために中断となり、さらに前回はこれまたクルマ好きからすればホットニュースとなる次期マツダ ロードスター情報が飛び込んだりと、何やら酷い待遇のレクサス NXだが、ようやく再開できることになった。それで今回は、えーと‥‥どこまで行ったっけ? そうそう、室内に目を移すところからだった。

なお、写真のクルマはNX200t "I Package" 2WD(FF) でボディカラーはブラック(○○ブラックとかブラック△△とかではなく只のブラック!)車両価格は442万円にオプション約50万円が付いていたから車両価格の合計は約490万円となり、同価格だとBMW X3(579万円より)は買えないかが、X1ならX1 sDrive20i M Sport(462万円)かもしくは4WDのX1 xDrive20i M Sport(488万円)辺りが価格的に競合する。

インテリアカラーはグレードによって設定が異なり、ベースグレードで3色、"I Package"が4色、そして"version L"に4色、更には"F Sport"には3色が用意されていて、これは日本車としては豊富な部類だ。

今回の写真のインテリアカラーはホワイトオーカーというアイボリーとブラックのツートーンで、この色はベースグレードには設定がない。

NXのシート表皮はベースグレードがファブリック、写真の"I Package"ではシート表皮にL tex という合成皮革を使用している。この素材は合成皮革とはいえ一見すると本皮のように見えるし、質感は薄くなめしたレクサス得意のセミアニリン本皮のような風合いと手触りで、何も知らなければ合皮とは思わないというレベルだ。 なお、"version L"は本皮となり、"F Sport"は本皮スポーツシートとなる。

シートの調整は今やメジャーとなったシート下部側面にあるスイッチによる方式で、勿論フルパワーとなっている。それで、メモリーはというと"I Package"にはポジションメモリーが付いているはずだが、BMW3シリーズのようにシート調整スイッチ付近にあるかと思って見回したが見当たらなかった。

ドアインナートリムは一見すると結構高級に見えるが、よく見ればステッチの入ったパッドの使用は極一部であり、それ以外は樹脂の一体成型だったりするが、インテリアトリム(写真の"I Package"ではバンブー)も含めて実に上手くまとめている。

前述のシートのポジションメモリースイッチだが、実はドアトリムのアームレスト下にあった。ベースグレードにはメモリーがつかないが、要するにこのスイッチが無いだけということで、シート側を上手く共通化している。

つづく。



2014年9月16~23日←    →2014年9月1~8日