B_Otaku のクルマ日記

放射能関連データ一覧 (http://atmc.jpへリンク)

 

 
2011年10月1日〜
 
2011/10/14(Fri)  放射線検知器<2>


今回は市販されている家庭用の放射線量計の中から、代表的な機種を紹介してみよう。

国内で市販されている家庭用線量計の多くは中国製であり、これらは国民生活センターの試験の結果、誤差が多いという指摘があったことはニュース等でも報道されていたので 、ご存知のかたも多いだろう。 そこで、今現在世間の評判が良い製品から2機種を紹介してみよう。勿論中国製ではない ので、念のため。

1.INSPECTOR+
米国INTERNATIONAL MEDCOM社製のINSPECTOR+というガイガーカウンターが小型としては定評が ある。価格は12万程度の筈だが、即納品だと今現在15万円程度で販売されているようだ。一時期は全く品不足だったが、今なら 3万円程のプレミアで入手出来るというのは、良いのか悪いのか、人それぞれだろう。 INSPECTOR+の測定範囲は0.01〜1000μSv/hと簡易型としては低線量側でも充分な性能を持っているし、測定線種もα線、β線、γ線、X線と多機能になっている。ただし、α線の測定は一般人には難易度が高いので、家庭用としては不要とも思うが。
                                 

2.RADEX RD−1503
オリジナルはロシア製のようだが、同一製品にフランス品とロシア品がある。
震災後は10万円程度に価格が暴騰し、中には災害の弱みに付け込んで20万円で販売した悪徳業者もあったようだが、5月頃の報道では、現在大量生産の準備中で6月初めには2万円前半で販売されるという報道がなされて話題になった。今現在では 2.5万円程度に値下がりしている。
それにしても、なぜロシア製が進んでいるかといえば、3.11以前では家庭用の放射線量計が必要な国は世界中でロシアのみだったからで、正に需要があれば技術は発展するという見本のようなものだ。

上記2機種の計測方式は何れもGM計数管法式を採用している。これらはGM(ガイガーミュラー)管を使用する方式で、本来はβ線測定に向いている。 今実際に論議の対象となっているγ線も計測できるが精度は良くない。 また、β線の影響をどう処理するかという技術的なテクニックも必要となるが、この辺は経験と技術力で解決しているのだろうし、恐らく単なる模倣に近い中国製が不正確だったのも頷けるものがある。

そこで、他の測定方式を調べてみると、低線量のγ線測定に向いているシンチレーション式というタイプがあるが、最大の欠点は高価であること と、γ線しか測定できないこと。これは前出の国民生活センターの試験でリファレンス用に使用した国産の高精度タイプが採用していた方式で、同レポートでは価格が58.8万円と記載されている。まあ、いくら正確とはいえ個人で買う価格ではない。

その他ではGe(ゲルマニウム)半導体方式という正確だが更に高価な方式もある。ところが、最近半導体でもSi(シリコン)フォトダイオードを使った 低価格の家庭用が国産化された。
これについては、次回にて取り上げてみる。



 
2011/10/13(Thu)  Audi New A6 <3>


今回はインパネおよびコンソール周りについて見てみよう。



一目で高品質が伝わってくるインパネは、イマイチだった先代に比べて大いに進歩した。
また、先代がドライバー側とセンタークラスターを一体にして、助手席側と区切ってコクピット感覚を演出していたのに対して、新型は全幅一杯に広げたことから、広々感を演出している。
なお、写真ではダッシュボード中央上部のディスプレイは閉じているが、使用中にはポップアップする。



センタークラスター中央部には上段にオーディオ、下段にエアコンのコントロールパネルがある。



コンソールにはDCT(Sトロニック)セレクターとスータート/ストップスイッチ、パーキングブレーキスイッチ、そしてダイヤル式のコントローラなどが配置されている。





最新の高級車の傾向で、表示はパソコン並の高品位ディスプレイが採用されている。
メーター類は欧州の高級車でよく見かける、夜間に自光式のような表示になるが、昼間は普通のアナログメーターというタイプが採用されている。

見た目の質感は大いに向上した新型A6だが、さて、走りの方はといえば・・・・近日公開予定の試乗記をお楽しみに。
ただし、一言でいえば、Eクラス、5シリーズに加えて、またまた選択肢が増えてしまった、というところでして・・・・。


 


 
2011/10/11(Tue)  Audi New A6 <2>


室内を見た第一印象は、高品質ということで、昔からアウディはライバルに比べて質が高いといわれていたのだが、先代のC6では残念ながら以前ほどのアドバンテージがなくなってしまった。 それが今回の新型(C7)では見事に高品質のアウディとして復活したのは希望が持てる。



写真の2.8FSIと上級グレードの3.0TFSIのインテリアは一見しただけでは差が判らない程度に共通している。



A6はベースグレードの2.8FSIでもレザーシートが標準装備されている。ただし、2.8の場合は座面のみ本皮で、サイドは人口皮革を採用している (写真上)が、チョッと見ただけではその差は判らない。なお、3.0TFSIの場合はオールレザーのシート(写真下)となる。



内装材、ウッドトリム、スイッチ類など室内の全てが見るからに高品質という感じで、この点では5シリーズやEクラスよりも上手で、7シリーズやSクラス並という感じだ。





フロントセンターセンターコンソール後端はエアコンのアウトレットとなっている。
なお、写真の後席用エアコンコントローラは4ゾーンオートエアコン用で、これは3.0TFSIに標準だが、2.8FSIにはオプションとなる。



次回はインパネを中心に見てみよう。
 


 
2011/10/10(Mon)  Audi New A6 <1>


メルセデス Eクラス、BMW 5シリーズと並んで、Eセグメントサルーンの御三家であるアウディ A6がフルモデルチェンジ(FNC)された。 先代(C6系)が発売されたのは2005年だから6年ぶりとなる。新型(C7系)のアウターサイズは全長4,915×全幅1,874×全高1,455mmであり、これは先代と比べて全長が-12mm、全幅が+19mmと僅かに短く、幅は広くなっている。ホイールベースは先代の2,843mmに対して2,912mmと69mmも長くなったから、前後オーバーハングはより短くなったことになる。

なお、今回の写真は原則としてベースグレードの2.8FSI quattro(610万円)で、極一部に3.0TFSI(834万円)を使用している。

 








 
 ↑先代C6

今やアウディのアイデンティティであるフロントのシングルフレームグリルと6ライトのサイドウィンドはキープコンセプトだから、如何にもアウディ A6という感じがする。言い換えれば新型らしさはイマイチとなる。










 
 ↑先代C6




ヘッドライトはオプションでLED式が用意されている(写真上)
リアコンビネーションランプは当然ながらLEDが標準となっている。



2.8FSI quattroのエンジンはCHV型 V6DOHC 2,772cc 204ps/5,250〜6,500rpm
28.6kg・m/3,000〜5,000rpmで、ボンネットの中は目一杯に詰まっている(写真下)。 



ブレーキは前後ともオーソドックスな片押しタイプを使用している。



次回はインテリアを紹介する。
 


 
2011/10/9(Sun)  マツダ RX−8が生産中止に


マツダはRX−8を来年6月で生産終了すると発表した。これで来年の夏からは市販のロータリーエンジンが途絶えてしまうことになる。生産中止の最大の理由は、厳しくなる一方の環境規制に対応できないことで、実は既に欧州と北米向けは生産を中止しているという。

なお、最後の特別仕様車の”RX−8 SPIRIT R”が11月後半に発売される。

シルビアもそうだったが、最終モデル販売時は既にジリ貧状態で、意外に売れていなかったりするが、イザ、販売が終了してしまうとジ ワジワと人気が出てきて、中古車価格は高騰する 。なんていう事が多いから、RX−8も今のうちに買っておいて、丁寧に3年くらい乗って売った時は新車で買ったのと同じ価格・・・・・なんて事になるかどうか?

 
 


 
2011/10/7(Fri)  放射線検知器<1>


このコーナーは日記という名前になってはいるが、実際にはクルマ情報的な内容になっていて、クルマ以外の話題は殆どない。その中では、今年の3月中旬以降で例外的に原発に関連する内容を紹介したのは、事が余りにも重大だったためだ。そして、約半年が過ぎた今、福島第一原発の事故処理の状況はといえば未だに危機を脱しておらず、噂では放射能ダダ漏れ状態といわれている。
まあ、どう考えても何百本もの原発燃料棒が溶けて床にブチマケられている訳だから、その危険性は尋常ではないが、事が余りにも重大すぎると、人間の判断能力を超えてしまうのか、特に気にもならなくなってしまったっりする。

そんな状況で、家庭用の放射線測定器が話題になっている。そこで、何回かに分けて家庭用線量計について取り上げてみよう。


測定器の紹介の前に放射線の種類について簡単に調べてみた。そんなこと知っているぞ、という読者は読み飛ばしてもらいたい。そして、もっと正確なことを知りたいという場合は、今回の図表のオリジナルが掲載されている放射線科学センターのサイトを参照願いたい。

先ずは放射線とは何か?から。放射線とは波長の極めて短い電磁波と高速で飛ぶ粒子の総称で、福島原発事故に関して我々が知っておくべきものはα線、β線、γ線であり、他には中性子線、重荷電粒子線、X線などがある。Sc(セシュウム)137は主にγ線を、プルトニュウムはα線を発する。



上の図のように、α線は紙一枚で遮断できるし、飛距離も50mm程度と短いから、外部被曝という点では危険は少ない。どこかの偉い先生がプルトニュウムは食べても大丈夫だなんて言っていたが、確かにプルトニュウムは殆どがα線だから外部被曝の面では危険は少ない。しかし半減期が恐ろしく長い(239Puで2万4千年!)ために体内に入った(内部被曝した)場合、肺等に入ったら最後、一生体内で放射線を出し続けてDNAにダメージを受けることになる。

次にβ線もα線程ではないが透過力は弱く、数mmのアルミ板や1cmくらいのプラスチック板で遮蔽できる。今回の事故の当初に大量に放出されたヨウ素131は主としてこのβ線を発生する。ヨウ素131は半減期が
約8日と短いために既に半年ほど経過した現在では殆ど検出されない・・・筈だ。もし、これが未だ検出されているとしたらば、要するに今でも核反応が続いているということになる。

そして残るγ線は前の2つと異なり、波長の極めて短い(10pm)電磁波であり、透過力が強いために人間の体を突き抜けてしまい、外部被曝でも危険はある。原発事故で環境中に放出される放射線物質の中では圧倒的に多いセシウム137が発生するのがγ線であることから、今回の福一事故の影響を調べる際には、このγ線を計測することで、身の回りの汚染度を推し量ることになる。

次回は実際に市販されている家庭用の放射線量測定器について紹介する。
 


 
2011/10/5(Wed)  日産がマツダ ロードスター 対抗車を開発?


ニッサンでは
MX−5(マツダロードスター)に対抗する小型スポーツカーを、それもEVで開発されるという情報を英国のautoexpressが報じている。
http://www.autoexpress.co.uk/news/autoexpressnews/270901/nissans_mx5_is_back.html

忙しい読者のために内容を要約すると、
『ニッサンの小型スポーツはシルビアの復活版としてのFRスポーツの開発計画を2008年に棚上げしていた。しかし、ニッサンは2016年までに52種の新型車を 市場に出すという方針の一つとして、この小型スポーツカーのプロジェクトが開始された。
今年3月にダイムラーはニッサンに中型プラットフォームを供給する合意に著名したことで、新型スポーツはこの新しいプラットフォームを使用する。このシャーシーは4気筒からV8、電気モーターまで全てに対応できるもので、MX−5対抗モデルだけでなく、370ZやGT−Rの次期モデル用にも使用でき、インフィニティG(フーガ)とインフィニティブランドの新型スポーツカーにも使用する。
新らしい小型スポーツの動力源は未だ未定だが、Leafの駆動系をチューンナップしたEVバージョン、およびハイブリットタイプを検討しているようだ。これは3月のジュネーブショーで発表されたESFLOW conceptのようなEVスポーツとなるという。さらに開発期間の短縮のために、ロータースエンジニアリングがシャーシーのチューニングを請け負 い、 2013年には英国価格では20,000ポンド(約240万円)で発売される。』

ということで、トヨタのFT−86と共に、これは楽しみだ。更にはダイムラーのシャーシーを使った新型フェアレディZやGT−Rというのは、相当に期待できる。EV時代になってもスポーツカーファンの期待に応えるような時代になりそうな事は、我々クルマ好きにとっては嬉しいことだ。

目出度し、目出度し。

なお、ESFLOW conceptのオフィシャルフォットのサムネイルを貼り付けおく。


 


 
2011/10/4(Tue)  Peugeot 4008 & Citroen C4 Aircross


 Peugeot 4008 と Citroen C4 Aircross がPSA(PSA Peugeot Citroen)により発表された。



公式写真を見れば判るように両車は兄弟車で、発売は来年の春といわれている。



しかし、この2車は何となく日本車っぽい。
PSAもヒュンダイ並みになってしまったのか?
なんていう、心配はご無用!

実はこの2つのクルマのベースは、ミツビシRVRだから、日本車に似ていて当然なのだ。PSAとミツビシは資本提携こそ現在見送りとなっているが、技術的には深い関係にあるようだ。



このRVRは米国では Outlander Sport という名称で売られている。
日本では落ち目のミツビシだが、海外での商売で何とか存続しているようだし、その切り札はやっぱりSUVということか。
 
 


 
2011/10/3(Mon)  トヨタ カムリ <3>


引き続き新型カムリのインテリアを紹介する




エアコンのコントロールパネルは、まあ、決してセンスも高級感も充分とは言えない程度なのは何故か?
米国人はこういうのを好むのだろうか??



ダッシュボードの天板にはステッチが入っているのを見た瞬間に、おっ!もしかしてレザー仕上げか?と思ったが、よくよく考えてみればステッチの位置など何の意味もないことから、 単なるハッタリのフェイクのようだ。
それでも、カーボン風味のトリムとともに、一見雰囲気は良いから、騙されるユーザーも多いかもしれない。



それにしても、ベースグレードとはいえ、このメクラ板だらけのスイッチボードは何なんだ。6個のうちで、使用しているのは1個だけ。なお、パワースイッチボタンがブルーなのはHVだからだろうか。



ATセレクターはガソリン車と同じ雰囲気で、プリウスやSAIのように如何にも電子式というのとは違う。というか、米国ではガソリン 仕様もある、というよりもガソリンが主力だろうから、単に共通化しただけかもしれない。



先代カムリの国内販売は、精々100台/月という惨憺たるものだったが、今回はHVのみの発売で売り上げアップを狙っているようだ。しかし、ニューカムリの価格帯である304〜380万円というのは、HV専用車としてSAIの339〜426万円と被っている。カムリが売れればSAIの販売の足を引っ張る?という事は無いのだろうか。まあ、SAIの場合はトヨタ系の全販売店での取り扱いに対して、カムリはカローラ店のみの扱いだから、販売力の面では相当に不利になる。となると、初期需要が落ち着けば、やっぱり100台/月程度のような気もするが。

さ〜て、この新型カムリの乗り味は・・・・・・実は未だ試乗していないので、早急に試乗車を探さねば。

追伸:前回のBMW New1シリーズでの写真は、バリエーションとしてはSPORTだと書いたが、後ほど詳細に調べてみたらばSTYLEの方だった。SPORTの内装はもっとケバい、というかイタリアンというか、シートなんかも赤をアクセントにしたような配色をしているようだ。と、いうのは先行カタログで見ただけなので、本物はどうなっているのか、未だ定かではない。
 


 
2011/10/1(Sat)  【速報】 BMW New 1 Series


先日
発売されたBMWの新1シリーズだが、今回実車を見る機会があったので紹介する。



まず第一印象はX1に似ていて、言ってみれば X1を少し低くして、一回り小さくしたという感じで、写真で見るよりも先代との違いがハッキリしている。



写真下は120用の1.6Lターボ、170ps/4,800-6,450rpm 25.5kg-m/1,500-4,500rpm という2.5L並みのトルクを発生するN13B16Aエンジン。





インテリアは先代よりも大分モダンになっている。 ダッシュボード天板のラインはセンタークラスタに向かって下がっていて、結果的にトリムのラインも三角になっている。
なお、写真はオプションのナビ付きで、標準の(ナビの付かない)iDriveの場合は、もっと横が短いディスプレイになるらしい。



ATセレクターは電子式となった。
ドア側のアームレストは柔らかい弾性樹脂のパッドになっているし、シボも綺麗で、更には一部にはクロスも貼られて、マアマアの高級感がある。
今回の1シリーズにはノーマルに対してスポーティーなSPORT、コンフォート志向なSTYLEという2系統があり、写真のモデルはSPORTだから、シートはレザー(人工皮革?)とチェックのファブリックのコンビとなっている。

この新1シリーズについては、今後も新しい情報が入り次第、お知らせする予定なのでお見逃し無く。

 


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