B_Otaku のクルマ日記


6月1~10日←  [2022年5月21~31日]  →5月11~20日



---------------------------------------------------------------------

2022/5/27 (Fri) ロシアの売り上げ一位 「Lada」  

ウクライナ侵攻で世界の注目を浴びているロシアに関して、5月9日の日記でロシアの小型車販売台数について纏めたが、この時販売トップであった Lada(ラーダ)について、そのラインナップなど、少し詳しい内容を纏めて見る。

Lada はロシア最大の自動車メーカーであるアフトヴァ―ス(AvtoVAZ)が製造・販売を行っている自動車のブランドだ。

現行ラインナップは5車種あり、以下それらの概要を纏める。

Niva
ラーダ ニーヴァは日本でもマニアの間では結構知られていると思うが、1977年に発売された SUV というか小型オフロードタイプのクルマで、その旧式ではあるがオフロード車としての確実な機構などから、日本でも一部のマニア向けに輸入販売されている。

バリエーションは写真下の3ドアとロングの5ドアがあり、この辺も良き時代のオフロード車的だ。アウターサイズは全長 3,740/4,240 x 全幅 1,680㎜ x 全高 1,640㎜ ホイールベース 2,200/2,700㎜ で、この3ドアはジムニーシエラの全長 3,550 x 全幅 1,645㎜ 全高 1,730㎜ ホイールベース 2,250㎜ に近いサイズだ。


エンジンはガソリン4気筒 SOHC 1.6L 72ps でトランスミッションは4/5速MTのみだが、オフロード車らしくフルタイム4WDにセンダーデフロックや副変速機も搭載しているから、悪路走破性は良いだろう。

Lada Kalina
カリーナは2004年発売のBセグメント小型車で、現行は2012年に発表された2代目となっている。アウターサイズは 3,893 x 全幅 1,670㎜ 全高 1,500㎜ ホイールベース 2,476㎜ 、エンジンは1.6L 86~105ps。

実はカリーナは既に2018年で終了しているという情報もある。


更に、カリーナを元にボディデザインを変更してダットサン(日産)ブランドで販売されるmi-Doというモデルもある。このクルマは5MTに加えてジャトコ製の4ATを搭載するモデルもあるようだ。

LADA Largus
ラルグスは2012年に発売された小型ステーションワゴンおよび商用バンで、ルーマニアのダチア ロガン MCV をベースとしている。アフトヴァ―スとルノー日産アライアンスの共同プロジェクトで、この生産ラインはLargus 7万台、日産アルメーラ7万台、ルノー車14万台を生産するように設計されている。

アウターサイズは 4,470 x 全幅 1,750㎜ 全高 1,670㎜ ホイールベース 2,905㎜ 、エンジンは1.6L 82~106ps。

LADA Vesta
ヴぇスタは2015年に発売されたCセグメントセダンで、バリエーションとしてステーションワゴンとクロスオーバー SUV を持ち、ラーダの主力車種といえる。

一時期開発が中断していたプロジェクトをラルグスと同様アフトヴァ―スとルノー日産アライアンスの共同プロジェクトとして復活させたものだ。

アウターサイズは 4,410 x 全幅 1,764㎜ 全高 1,497㎜ ホイールベース 2,635㎜ 、エンジンは1.6L 106ps と1.8L 122ps が用意されていて、この面でも従来車種より進化しているのが判る。 トランスミッションはロシア製、フランス製の5MTに加えて日本のジャトコ製のCVTも組み合わされている。

Lada Xray
2015年に発売された同社としては新しいモデルで、外観ではヴェスタのクローバーに見えるが、プラットフォームは別物で「日産B」を使用している。

SUV専用車でアウターサイズは 4,165 x 全幅 1,764㎜ 全高 1,670㎜ ホイールベース 2,593㎜ とヴェスタに近く、エンジンは1.6L 106ps と1.8L 122ps とこれまたヴェスタと共通だが、何故にプラットフォームの違うクルマとなったのかは、まあ色々事情があるのだろう。

結局、ロシア最大の自国ブランド車は事実上日産-ルノーアライアンスの系列だった。

しかし、ウクライナ紛争に絡んで、ルノーがロシアでの生産から撤退するという事だが、恐らく生産ラインはロシアで引き継ぐのだろう。

 




6月1~10日←  [2022年5月21~31日]  →5月11~20日