B_Otaku のクルマ日記


3月11~20日←  [2022年3月1~10日]  →2月21~28日

---------------------------------------------------------------------

2022/3/7 (Sun)  中国SUV販売6位 吉利汽車 博越

前回まで、1位 HAVAL H6、2位 長安汽車 CS75、5位 BYD 宋 (Song) について纏めてきたので、今回は 6位の吉利汽車 博越を取り上げる。

また、以下の画像の出展は吉利汽車のサイト (https://www.geely.com/) による。

吉利(ジーリー)汽車は中国の大手自動車メーカーであり、親会社の浙江吉利控股集団(ジーリーホールディンググループ)はボルボカーズの親会社でもある。ボルボは独特の安全ポリシーを持つメーカーだったが、一時期、フォードの傘下に入った事から凋落の一途を辿り、遂には売却するにも買い手が付かない状態だった。

そこに名乗りを上げたのが浙江吉利控股集団で、同集団はカネは出すが口を出さない方針で、技術的にはボルボの自由にさせた事が功を制し、その後のボルボは矢継ぎ早にニューモデルを出し、プラミアムブランドの一角に復帰したのだった。

これにより、吉利汽車はボルボの先進的安全技術を使う事が出来るようになり、中国の自主ブランドとしては一味違うクルマを発売している。

その吉利汽車のラインナップを見ると、中共の自主ブランドメーカーらしくやたらと車種が多い。

博越のエクステリアは例によって何かに似ているようで似ていない‥‥というお馴染みの中国スタイルだ。

アウターサイズは全長 4,544 x 全幅 1,832 x 全高 1,713 ㎜ 、ホイールベースは 2,670㎜ で、SUV 販売 1位となったHAVAL H6 の全長 4,853 x 全幅 1,886 x 全高 1,724 ㎜ 、ホイールベースは2,738㎜ よりも全長は309㎜ 短かく、全幅も 54㎜ 狭く、ホイールベースも 68㎜ 短いから、これはワンサイズ小さいと言っても良いだろう。

フロントインテリアは結構高級そうに見えるのは中国のクルマに共通しているが、それは面子を重視する中国人相手では当然だ。

下の写真を見ると、道路標識の映像から最高速度を検知するという、これぞボルボの技術が用いられているのが判る。

室内は5人乗りの常識的なモノだ。大型のサンルーフが目につくが剛性は大丈夫なのだろうか?

 

エンジンは殆どの自主ブランド車が三菱製の 1.5T エンジンを搭載している中では、異色1.8 ターボディーゼルエンジンを搭載している。またトランスミッションは 7DCTとこれまた進んでいる。

その理由はやはりボルボの技術のお陰であろう。

さて、今回まで中国ブランドの売れ筋5車種を紹介したが、ここで昨年の中国国内 SUV 販売台数トップ 15 を見て見よう。

中国自主ブランドは今までの5車種以外では15位の長安 CS55 (CS75の弟分) のみとなっている。要するに中国車は5つのメーカーがダントツで、それ以外は外国ブランドということだ。その中でも 13、14位には BMW とアウディというプレミアムブランドが入っているのも、中共の所得格差の大きさを示している。

さて、次回からはサルーンについても同様に調べてみる事にする。




3月11~20日←  [2022年3月1~10日]  →2月21~28日