B_Otaku のクルマ日記


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2021/4/5 (Mon)  Lexus IS (2021)

トヨタのプレミアムブランドであるレクサスから、Dセグメントである IS のモデルチェンジが発表された。現行 IS は 2013年に発売され、2016年にマイナーチェンジが実施されたから、既に8年が経過し、殆ど無かず飛ばず状態だった。

それでは新型の公式写真を前モデルと比較すると‥‥。

エクステリアは一見したところではキープコンセプトで、レクサスに特徴的なスピンドルグリルも受け継いでいる。

リアも結構変化が少なくて、寧ろ特徴的だったリアコンビネーションランプは少しまともな形に戻っている。

アウターサイズについては従来のモデルに対して、全長が+30㎜ 、ホイールベースは同じ。と言う事はプラットフォームは流用だろう。まあ、プラットフォームについてはモデルチェンジ の度に新設計ともいかないではあろうが‥‥いやそれにしても共通点が多過ぎる。

もしかして‥‥。実は今回の「新型」はビッグマイナーチェンジだった。まあ、どこまでやれば FMC なのかという疑問はあるが‥‥。

次にダッシュボード付近を比べて見ると‥‥

成程、基本の形状は同じだから、流石にこれで FMC とは言えない訳だ。まあそれでもセンタークラスターのディスプレイは天板より飛び出して視線移動が少ない、最近のトレンドに変更されている。

またエアコンの操作パネルなどは流用されている。

フロアーコンソールを見ると、これまた時代遅れのジグザグゲート式のままだった。

エンジンバリエーションは、現代の標準では情けない程アンダーパワーの 2.0L ターボと、時代遅れの3L V6 自然吸気というもので、トランスミッションも写真上のようなセレクターを見れば変更は無だろう。

レクサスが評価されているのは SUV であり、IS のようなセダン、それも王道であるDセグメントでは BMW 3シリーズと共に最近は破竹の勢いであるメルセデスベンツ Cクラスが2強であり、IS はこれらにマルで歯が立たないのが現状だ。

まあそんな事もあって、IS を徹底的に改良した FMC をしても、3シリーズやCクラスに敵う訳も無く、それなら MC で一部のユーザー向けにつないでおこう、な~んていう後ろ向きな姿さえ感じる。そんな状況だから、ライバルでは必須であるステーションワゴンが無い状況だ。尤もステーションワゴンはレクサスの主要輸出先である米国では売れず、主流となる欧州ではレクサスが売れないから、まあ仕方無いが。

なお、FMC 直後のモデルについては
 ⇒ 
Lexus IS 300h 試乗記 (2013.7)
 ⇒ Lexus IS200t 試乗記 (2015.10)

またニュー IS の詳細は何時ものように下記にて。
  ⇒https://www.netcarshow.com/lexus/2021-is/

 




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2021/4/2 (Fri)  中共の中型クロスオーバーEV NIO EC6/ES6

前回取り上げた ET7 は NIO のラインナップでは最も高級な大型サルーンであり、ライバルと言われているテスラではモデルSに相当するものだ。そこで、今回はテスラで言えばモデル3に相当する、もっと一般的な価格 (と言っても高価だが) の EC6 および ES6 を取り上げてみる。

テスラ モデル3がサルーンであるのに対して EC6 はクロスオーバーと言われているとおり、SUV クーペ的な外観となっている。

そして ES6 は EC6 をベースとしてボディー後部をステーションワゴン的にしたもので、確かに SUV というよりはワゴン的なイメージではある。

EC6 を後方から見ると、SUV とサルーンベースのクーペの中間的なものであると感じられる。

ダッシュボードは上級モデルの ET7 とはデザインが異なっていて、センタークラスターのディスプレイのサイズも小さいなど、当然コストダウンは見られる。

とはいえ、写真で見る内装自体は決して悪く無い。

動力性能については、フロントは全グレードで 213ps と共通だが、リアは 213㎰ (合計 426㎰ )と 320ps (同 433 ㎰) の2グレードがある。またそれぞれのグレードにバッテリーが2種類 (70kWh 、 100kWh) 設定されている。これにより EC6 の価格は 36.8万元 ( 約620万円 ) から 52.6万元 ( 約886万円 ) となる。

EC6/ES6 はパワー的にもテスラ3をターゲットにしているようで、それでもテスラ3がSを小さくしたようなセダンだが、こちらはクロスオーバーで狙ってきたというのは意外と正解だったかもしれない。

NIO の販売実績は 2020年で4.37万台で、これは前年比の2.1倍という。また車種では ES6 が一番売れているようだ。そしてロイターの最新情報によると、今年の第1四半期は昨年第4四半期よりも販売伸び率は下回る見通しというが、これは一時的なものか、既に飽和してしまったのか?

次も更に NIO の他のモデルを取り上げる。

 


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