B_Otaku のクルマ日記


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2020/7/10 (Fri)   Toyota Corolla vs Prius <6>

今回もやっと最終回にたどり着いた。何しろ新型コロナや日韓、日中問題など、ブログネタが多過ぎて間に合わない状況で、どうしてもクルマ日記が後回しになってしまった。それと共に、コロナによる外出自粛やら営業休止などで新型車の取材が出来ないこともあった。いや未だ過去形にはならない状況だが。

と言う事で本題に入りステアリングホイールとメータークラスターから。

カローラのメータークラスターはオーソドックなデザインで、基本的にガソリン車とハイブリッド車で共通となっている。ステアリングホイールは中間グレードのS以上が本革巻きでベースグレードの G-X はウレタンとなる。

ところが、プリウスの場合はステアリングホイールの向こうには‥‥何もない。プリウスは初代からの伝統でセンターメーターなのだった。そしてこれは慣れないとかなりの違和感を感じる。 ステアリングはトップグレードのAプレミアムが本革、中間グレードの AとSが合成皮革、そしてベースグレードのEはウレタンとなる。

そのメーターをみると

カローラは左に回転計、右に燃料&水温の自光式コンビメーターで速度計は中央のマルチインフォメーションディスプレイにデジタル表示される。そしてこれはガソリン車とハイブリッド車で基本的に変わりはない。ただしそれはトップグレードの WxB のみで、中間グレードの S ではセンターのマルチインフォメーションディスプレイが大径のアナログ速度計となり、ベースグレードの G-X ではトヨタの安物でお馴染みのコントラストが低くて見辛いアナログメーターとなる。

プリウスは前述のようにセンターメーターであり、全てが液晶パネルで機械式メーターは無い。そして速度はデジタル表示であり、回転計は無く、如何にもハイブリッド車という各種情報が表示されるし、表示モードも多い。

ハイブリッド車 (HV) ではイグニッションスイッチという感覚では無く、あくまでシステムスイッチであり、そのためスイッチの表記は "POWER" というのが一般的でカローラでも HV ではそのようになっているが、ガソリン車では "ENGINE STAR/STOP" となる。従ってプリウスでは当然ながら全車が "POWER" と表示されている

そのパワースイッチの場所はステアリングコラムに対してカローラが左、プリウスが右だが、まあこれはスタート時のみだからどちらでも問題はない。

高齢者のペダル踏み間違い事故が話題となっている今日この頃、ペダル配置は重要だが、この2車の配置は殆ど変わらない。アクセルペダルも吊り下げというショボさだし、ペダル全体が左に寄っているから確かにブレーキとアクセルを踏み間違い易いだろう。

ところが実際に報道されるこの手の事故は何故かプリウスが圧倒的に多いのだが‥‥。

最近のサルーンではセンターコンソールの後端にリア用のエアアウトレットを付けるのが定番だが、この2車には付いていない。これはやっぱり大衆向けのCセグメントと言う事だ。

という具合に6回に渡ってカローラとプリウスを比較してきたが、HV 同士の場合、今やプリウスに利点はあるのだろか? 確かに価格は高いのだが、プリウス独特のセンターメーターや電子式 AT セレクターなど、むしろ安全性を考えればデメリットの方が大きそうだし、プリウスの内装がカローラを上回っているとも思えない。

結局プリウスというと何だが先進的であり、大衆車丸出しのカローラには恥ずかしくて乗れないがプリウスなら環境に配慮しているみたいで、プチセレブの奥様が乗っても恥ずかしくは無い、なんていう20年前の感覚を今でも引きずっているだけではないか。実際カローラハイブリッドのシステムはプリウスと共通であり、クルマとしての内容的にもカローラと大きく変わるところは無い状況になっている。

と、まあ言っては見たが、結局は購入するオーナーが決めることであり、他人がとやかく言うのは余計なお世話。プリウスが買いたければどうぞ、というしかない。ただし高齢者には HV 自体を勧めないが、取り分けプリウスは止めた方が良いだろ。でもプリウスに乗る高齢者って、多いんだよねぇ。

 






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2020/7/5 (Sun)  米国小型車販売台数 2020年前期

米国の小型車販売台数は毎月 Automotive News にて公開されるが、今年は4月(3月販売分)のデーターが発表されず、その後も第1四半期の結果の発表は無く、更には5~6月の発表も無かった。そして今回久々に発表されたのは今年の第2四半期 (4~6月) と前期 (1~6月) 分だった。

結果を下表にまとめてあるが、Mercedes-Benz USA と Jaguar Land Rover N.A. は1週間遅れの発表となるとして、今回は含まれてない。

さて、その結果を見れば、特に第2四半期の落ち込みが酷く、前年比で-30~-40%という結果で、これは言うまでも無く新型コロナウイルスによる経済活動の停滞が原因だが、リーマンショック時のような株価の暴落に始まった不況とは違い、今回はウイルスによる突然の経済活動停止という、全く経験した事の無い事態であり、一体何時まで続くのかも判らず、しかしこれでは自動車業界は全滅してしまう。

勿論自動車にみならず、あらゆる業界もこれに似た状態であろう。

こりゃ全く困った事になったものだ。

 


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