B_Otaku のクルマ日記


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2019/9/19 (Thu)  ヒュンダイ以外の韓国自動車メーカー<2>

今回は韓国の自動車メーカー双龍について纏める事にする。ヒュンダイ以外の韓国カーメーカーではルノーサムスン、韓国GM と何れも外資系だが、実はもう一つ双龍(サンヨン ,Ssang Yong)というメーカーが存在する。双龍は準大手メーカーでジープのライセンス生産の経験もあり、今でも SUV が主力となっている。

経営的には何度か破綻していて、現在はインドのマヒンドラ&マヒンドラ社が株式の70%を保有している。

コランド (Korando)
初代は1983年に発売されていて、ロングホイールベースの4ドア版はいすゞ ビッグホーンのノックダウンだった。名前の由来は「Korean Can do」の略語ということで、う~ん、それを言うならKorean can imitate じゃねぇ。

現行モデルは2019年2月に韓国内で発売された最新モデルで、ライバルをルノーサムスン QM5 (日産デュアリスの兄弟車) とする中型 SUVである。スタイルは最近の SUV の標準的なもので、韓国外で敢えてこのクルマを買うメリットってあるのだろうか?

レクストン(Rexton)
サンヨンの大型 SUV で初代モデルは2001年に発売され、現行モデルは 2017年発売の2代目である。

実はレクストンは韓国軍の指揮巡察および作戦遂行に使用する野戦指揮車として採用されている。それってレクストンベースの軍用仕様って事? って思うだろうが、ざーんねんでした。民間品そのもの! 世界広しと言えども後方連絡用なら兎も角、前線の野戦指揮車に民間用の SUV をそのまま使うという例は他国では見当たらない。おっと、特別な部分があった。ボディカラーがオリーブ色になっているようだ。

ムッソ (Musso)
レクストンのピックアップトラック仕様。韓国内ではレクストン スポーツと呼ばれているモデルの欧州名。

チボリ (Tivoli)
チボリはB~CセグメントのクロスオーバーSUVで、XLV は Exciting Lifestyle Vehicle の略で、欧州向けのロング仕様。2015年に発売されて現在に至っている。

双龍はインドの資本投入で何とか生きながらえているが、赤字は徐々に増えている状態という。

結局大手のヒュンダイグループが市況の悪化と労働争議で大幅減益であり、また海外資本のルノーサムスンと韓国GMは韓国からの撤退の様相を見せている今の韓国自動車業界は危機的状況であり、双龍が何時まで続くかは見モノでもある。尤もインドのオーナーは韓国を撤退してインドでの生産を行う、という事もあり得る。




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2019/9/18 (Wed)  天皇陛下即位のパレード車が完成

10月22日、天皇陛下の即位を披露するパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」で使う車が完成した。トヨタ センチュリーを特注で改造したモノ (写真下) で、今月中に納入されるという。

実はこれについては、2018年12月4日の日記大嘗祭のパレード車で御料車であるセンチュリーロイヤルをベースにした推定のコラージュをアップしてあった。

それで結果はというと、推定では特注品であるロイヤルをベースにして、ホイールベースを少しストレッチしたために、ドアが観音開きになっていた。実際に乗り降りを考えれば観音開きが正解なのだが、今回納入されたクルマは ”一般用の” センチュリーベースのために、リアドアも前ヒンジのままだった。

でもまあ、我ながら結構良いセン行っていた、と自画自賛しておこう。




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2019/9/17 (Tue)  トヨタ「エスティマ」日産「キューブ」生産終了<1>

エスティマもキューブも一時期は一世を風靡したクルマだが、そういえば最近は鳴かず飛ばずというか殆ど忘れ去らていた2車だが、これらが相次いで生産中止が発表された。まあそう言われても「あれ~っ、まだ作ってたの?」何ていう気持ちだ。

初代エスティマが登場したのは 1990年というまさにバブル真っ盛りの頃であり、曲線を生かしたフォルムとアンダーフロアミッドシップという独特のエンジン搭載位置、そして3ナンバー専用のワイドボディという結構な高級モデルだった。

従って日本での売れ行きは当然大した事は無かったが、これが劇的に売れたのは1992年に追加された5ナンバー枠のエスティマ エミーナ (トヨタ店) およびルシーダ (ルシーダ) で、当時これを買った友人は納車まで半年も待たされたのを覚えている。それで実際にそのクルマを運転してみたらば、パワーは無いし床下のエンジンは煩いし、重量バランスが良い筈のハンドリングも大した事は無い、という代物でガッカリしたのを覚えている。

下の写真を見れば、確かにあの時代の街中では頻繁に見かけた覚えがあるから、結構売れたという事だ。

2代目は 2000年に発売されたがスタイルは継承しているものの、このクルマのベースはカムリだったからエンジンはフロントで駆動は前輪という極一般的なものとなった。

実は前述の友人が後にこの2代目に乗り換えたのだが、実際に運転して見ると初代に比べて大幅に洗練されていたが、その乗り味は普通のトヨタ車だった。まあファミリーカーとしては中々良く出来たクルマだったかもしれない。

3代目は2006年に FMC されたのだが、既にこの時期になると今更感のあるクルマ、という感じで興味も完全に薄れていた。それで手持ちの写真を調べてみたが、何と見つからなかったし、試乗した事も無かったようだ。

そして今回、エスティマが9月一杯で生産が終了するというニュースを見て、そういえばエスティマっていうのがあったなぁ。まだ作ってたんだ、というのが正直な気持ちだった。一時期はベストセラーカーだったエスティマも、時代が変わってその役目も終わったという事で、これでまた一つ平成の代名詞が消えていく事になる。

おっと、思ったより長くなってしまった。キューブについては次回に回す事にする。

 


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