B_Otaku のクルマ日記


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2019/5/15 (Wed)  モデル末期だらけの日産車<2>

今回はサルーンとしては最激戦区であるDセグメントについて纏めてみる。

日産 スカイライン (V37) 2014年2月発売
スカイラインはトヨタ クラウンと並んで最も伝統ある国産車の一つだが、どうもこのところパッしない。現行モデルは既に5年が経過しているからモデル末期となる。そして200GT-tのエンジンは何を隠そうメルセデス製であり、Cクラスと共通となっている。そのCクラスは日本ではBMW 3シリーズに大いなる差を付けて輸入車トップの座に君臨しているのだが、スカイラインは全く鳴かず飛ばす状態だ。

なおこのクルマも米国ではインフィニティ Q50として販売されているし、国内でも写真右下のようにグリルにはインフィニティーマークが付いている。
  ⇒ Nissan Skyline 200GT-t 試乗記 (2014年6月)

トヨタ マークX (X130) 2009年10月発売
このクルマの名前を聞くと、ええっ~、まだ売ってたのぉ~、という気持ちだが、ハイ売ってたんです。今や絶滅危惧種の RWD ハイオーナーセダン。勿論プレミアムブランドではマダマダ主力車種だが、一般向けとしては完全に終わっているからトヨタとしても新型を投入しないのだろう。それでも未だ売っている事を考えれば、其れなりの需要もあるのだろうが。
  ⇒ Toyota Mark X 250G Relax Edition 試乗記 (2011年6月)

レクサス IS (E30) 2013年5月発売
トヨタブランドのマークXは放置状態だが、こちらはプレミアムブランドとしてCクラスや5シリーズとの対抗上でもやめる訳には行かない。とはいえ既に5年経過しているから近いうちに新型の情報が出てくるだろう。
  ⇒ LEXUS GS350 F Sport 試乗記 (2013年1月)

トヨタ カムリ (V70) 2017年7月発売
RWD のマークXは放置だが、こちらは米国での販売トップだけあって順調にモデルチェンジされている。そして "ついで" に日本でも販売している訳だが、カテゴリーが米国独特の中型 FF 車というカテゴリーだから日本でファミリーカーに使うには大き過ぎる。
  ⇒ TOYOTA Camry 簡易試乗記 (2017年8月)

メルセデス・ベンツ Cクラス (W205) 2014年7月発売
言わずと知れたこのカテゴリーのベンチマークであり、日本国内では3シリーズを抑えて、このクラスのトップを維持している。BMW よりもスタイルが良いという事や、買い得グレードを設定するなど、常に BMW をリードしてきた成果だろう。
  ⇒ Mercedes Benz C180 & C200 試乗記 (2014年9月)

BMW 3シリーズ (G20) 2019年3月発売
本来このカテゴリーではダントツだった3シリーズも、今やCクラスの後塵を拝すという状況で、それでもまあ極最近 FMC された事で今年は何とか挽回できるかもしれない。そうは言っても下の写真を見れば、最新型の3シリーズよりもモデル末期のCクラスの方が格好が良い、と感じるのは気のせいだろうか。
  ⇒ BMW G20 320i 試乗記 (2019年3月)

なおこの2車の販売推移は 2019/5/7 日記「輸入車の販売推移<2>にて。

実は日産にはカムリのライバルであるアルティマが、米国で2018年の売上では6位と充分に成功しているし、昨年 FMC されているが、現在日本では販売されていない。売る気が無いのか、右ハンドルを作っても投資が回収できないと見ているのか、ハタマタ日本市場は眼中に無いのか。

次回は小型車 (C/Dセグメント) について纏める。

 


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2019/5/13 (Mon)  モデル末期だらけの日産車

このところの BMW はタイミングもあるのだろうが新型車目白押し状態だし、メルセデスベンツも BMW と張り合うように新型車を投入している。それで国産車はというと、意外にもマツダが頑張っているとか、ホンダやスバル等も其れなりに新型車を投入している。そしてトヨタはといえば、これまた定期的にモデルチェンジを実施している。

さてそれでは日産はというと、このところ新型車が出たという覚えが無い。いや気のせいかもしれないので、以下各セグメントについて調べてみた。まずはハイオーナーサルーン (Eセグメント) から。

日産 フーガ (Y51) 2009年11月発売
発売から既に10年近くが経過していて、幾らなんでもこれは古過ぎる。フーガは米国ではインフィニティ Q70 として販売されているが、こんな状況でEクラスや5シリーズと張り合う事が出来るのだろうか?
  ⇒ NISSAN FUGA 370GT & 370GT Type S 試乗記 (2009年11月)

トヨタ クラウン (S220) 2018年6月発売
センチュリーを別格とすればトヨタブランドの最上級車であるクラウンは、国産車年も No1 の伝統と共に定期的な FCM により現行の S220 は 15代目!として6年でキッチリと FMC された。その昔の国産車は概ね4年での FMC という短いスパンであり、クラウンもそれに従っていた。しかし今では日本車の完成度も高まり、モデルライフも長くなっている。その面では今のヒュンダイが正に昔の日本車と同様で短いサイクルで FMC を実施し、しかもその度に先代モデルとは似ても似つかないデザインに全面変更となったりするのも昔の日本車と同様だ。
  ⇒ Toyota Crown 2.5 Hybrid RS 試乗記 (2018年8月)

メルセデス・ベンツ Eクラス (W213) 2016年7月発売
このクラスの世界的ベンチマークであるEクラスは元来モデルスパンが長く (W124は10年) 、まあそれだけ完成されていたのだが、最近は流石に他社の追い上げもあり、7年周期くらいになっている。
  ⇒ Mercedes-Benz (W213) E200 試乗記 (2016年8月)

BMW 5シリーズ (G30) 2017年1月発売
Eクラスと共にこのクラスの人気車種の5シリーズだが、流石にこのセグメントでのメルセデスの強さは半端では無く、一時期 W211 で電子ブレーキ (SBC) の不具合というオウンゴールにより両車の販売が同等まで行ったが、その後はやはりEクラスが本来の強さを取り戻し、どうしても追い付けない状態が続いている。
  ⇒ BMW 523i 試乗記 (2018年2月)

なおこの2車の販売推移は 2019/5/7 日記「輸入車の販売推移<3>にて。

レクサス GS (L10) 2012年1月発売
トヨタのプレミアムブランドであるレクサスの日本での展開は、当初目論んだドイツ車ユーザーの取り込みは失敗し、特に GS に於いては同社のクラウンと競合してしまうなど中々厳しい状況にある。また GS は米国でも決して人気が有るわけでも無く、しかしクラウンとのプラットフォーム共有を辞めた事からモデルチェンジも出来ず、既に末期モデルだが FMC の噂も聞こえてこない。
  ⇒ LEXUS GS350 F Sport 試乗記 (2013年1月)

アウディ A6 (C8) 2019年3月発売
アウディといえばドイツプレミアムブランド御三家の一角を占めたてたのだが、日本での販売は振るわず、いや米国でも他2社とは差を付けられている。その A6 が8年ぶりのモデルチェンジを実施して、丁度新型が販売され始めた頃となっている。先代モデルは 2011年発売だったから、フーガよりは新しいかった訳で、ヤッパリ日産は終わっているか?

次回は日産のDセグメントであるスカイラインとライバルについて纏める予定だが、このスカイラインも既に5年が経過して、モデル末期となっている。
  ⇒ モデル末期だらけの日産車<2>

 




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2019/5/12 (Sun)  Toyota JPN Taxi <補足>

昨日新規に掲載したTOYOTA JPN Taxi 簡易試乗記では、何時ものように写真については 4月4日からの日記を参照する事としているが、実はこの時はフロントドアを開けた写真が撮れなかった。しかし試乗をする際に撮影した事から今回フロントインテリア関連の写真を補足として追加する。

ドアを開けて感じるのは屋根が高い事で、特に乗客の乗るリアは移動が容易なようににフロントよりも更に高くなっている。フロントがリアよりも多少低いのはリア用のエアコンがフロントの頭上に配置されているからだ。

なおリアドアは実際の使用では左側のスライドドアを使用し、写真のように右側を開く事は殆ど無いだろう。

ドライバーズシートはフルマニュアルで表皮はビニールレザー (人工皮革ではなくビニール) と経済性と耐久性を考慮している。

ダッシュボードは必要最小限であり、その質感はプラスチック丸出しだが、ここも実用第一という事だ。

ダッシュボード右端にはエアコンの操作パネルがあるがこの位置に有るのは珍しい。

速度計は大きめのデジタル式で、それ以外の情報は右側の小さな液晶パネルに表示される。とはいえ極めてシンプルだ。

流石にタクシー専用として開発されただけあって一般車とは根本的に設計思想が異なるが、この実用に徹底したコンセプトが有る面、一般車には無い魅力を感じさせる。

 


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