NISSAN DAYS Highway STAR 前編
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日産の軽自動車といえば他社からOEM供給、要するにスズキなどの現行車種のフロントグリルの一部などを少し日産風にしたものを日産ブランドで販売していた訳で、一部ではこれを批判する声もあったが、OEMによる販売というのは他の業界、とりわけ電機業界では当たり前のことであり、日産もこれにより大きなリスク無しに軽自動車販売に参入できたわけだ。以前はミツビシからのOEMだったが、最近ではスズキが主流となっていて、例えばMOCO=MRワゴンやルークス=パレットなどが結構売れていたようで、MOCOに至っては本家のスズキよりも販売台数が多かった、なんていう状況だった。

その日産が今回初めて自社開発した軽自動車がデイズ(DAYZ)であり、カテゴリーとしてはMOCOなどと同じハイトワゴンに分類されるクルマだ。とはいえ、デイズはミツビシとの共同開発であり実は新型ekワゴンとの双子だったりするのだが、共同開発ということで日産も最初から開発に関わり、コンセプトも日産独自のものが織り込まれているだろうから、他社の現行品に日産マークを付けて買ってくる、というのとは訳が違う。

そのデイズには大きく分けてスタンダードの標準モデルと上級スポーティー版のハイウェースターがあり、ハイウェースターというのは言ってみればダイハツのカスタムに端を発した上級シリーズで、今やスズキもホンダも同じ事をやっている。そして、ハイウェースターというシリーズ名は言うまでもなく日産のミニバンでは上級モデルのエルグランドからセレナやラフェスタなどにまで、幅広く設定されているのはご存知だろう。

それで、今回のデイズについても標準モデル(写真ではアイボリーのクルマ)とハイウェースターを比べてみれば、エクステリアでの最大の相違点はフロント周りであり、特にラジエターグリルは全く異なり、ハイウェースターは例によって派手はクロームメッキを施されてガッツな雰囲気を出しているから、大の男が運転しても決して恥ずかしくない。なんて書くと、じゃあ普通の軽は恥ずかしいのか、とか突っ込まれると、まあ姐ちゃんやオバちゃん向けで大の男からすれば恥ずかしいクルマもあるよな〜というとこどだろうか。ただし、デイズのスタンダードモデルは決して恥ずかしい部類ではないから、ハイウェースターでなくても問題無いだろう、とは思う。

今回の試乗車は、そのハイウェースターの中でも2WDでは最上級となるHigway STAR Gというモデルであり、価格は137.9万円でこれにナビが付いているから160万円くらいと、マーチの多くのグレードよりも高価な軽自動車だ。

軽自動車のアウターサイズは軽規格から自ずと決まってしまい、とりわけ全幅と全長はどのメーカーも横並びとなってしまうために、その中で如何に他社に打ち勝つかということで、ここはデザイナーの腕の見せどころだが、実際に目の前で見るデイズのスタイルは軽としては最もスタイルが良く、軽の惨めさは全く感じられない。

最近は驚くほどの進歩をした軽自動車だが、全長を規制されていることから流石にリアのラッゲージスペースは狭く、これはどの経でも同様だが、それでもリアシートが前後したりバックレストを畳めたりと色々工夫はしてあるから、特にリアシートを前に倒した状態ならば自転車でも積めてしまうくらいだから、実用的にはむしろ普通車、それもフルサイズのサルーンにも勝るくらいだ。実際、フーガに自転車を積むのはちょいと大変だ。

ドアを開けると、軽自動車とは思えない程に重厚な室内が見えるが、これは試乗車がハイウェースターだった為に軽らしくないブラックの内装色が大いに影響しているからで、標準モデルの場合は内装色がアイボリーとなるために、軽自動車らしいポップな印象となる。なお、内装色はハイウェースターも標準モデルもそれぞれブラック、アイボリーの各1色のみとなっていて内装色の選択肢は全く無い、というのも、どうも腑に落ちないが‥‥。

そしてシート表皮も当然ながらシリーズで差別化されていて、ハイウェースターのシートは欧州風のスポーツファブリックであるのに比べて、標準モデルでは何となく軽っぽくなるが、それでも軽としては決して悪くはない。まあ、最近は軽の内装も進歩しているし、下手をすると化石のようなCセグメント小型セダンが ジャパンオリジナルの安物ベロアを使っていたりするのに比べて何倍もマシだったりする。

ドアのインナートリムもシートと同様で、ハイウェースターは一部にシート座面の表皮と同じクロスを使ったりしている。その他でもドアノブのメッキとかパワーウィンドウの操作パネルの表面処理とか、まあ定番の差別化手段を使っている。


この手の軽は高さ方向の余裕が物凄いし、その為にグラスエリアが広くて見易いし、オマケに小さいから取り回しはすこぶる良い。そしてインパネはハイウェースターは当然ながらブラック基調で精悍なのに対して、標準モデルは前述のように明るくてポップとなる。

センタークラスターは軽のハイトワゴンらしくオーディオスペース(試乗車はオーディオ一体型ナビが付いていた)の下にはエアコンコントロールパネルとシフトレバーが横に並んでいる。そしてエアコンはハイウェースターではオートとなり、しかも話題のタッチパネルを採用している。まあ、タッチパネルだからどうしたというモノでもないが‥‥。そして標準モデルはマニュアルエアコンで、話題のタッチパネルと比べれば何ともチャチなダイヤルが付いているが、機能的にはこれで充分だし、言ってみればむしろ軽らしい。

  

こうしてインテリアを見る限りではハイウェースターということもあり、内装の高級感は軽自動車とは思えないくらいで、この辺は軽専門の安物メーカーとは違い、高級車もラインナップする綜合メーカーである日産の良い面が出ている、なんていうと、スズキのファンやディーラー関係者、果ては鈴木自動車自体が怒るといけないので、このくらいにしておこう。

ということで、続きは後編にて。

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