SUZUKI SWIFT XG 前編  ⇒後編
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初代スイフト(2000年発売)は軽自動車のKeiをベースにした普通車で、その内容も売れ行きも大したことは無かった。ところが2004年に発売された2代目は、初代の軽自動車ベースとは打って変わって真っ当な小型ハッチバック車 となっていた。 そして今回の3代目はデザインとしては何と徹底したキープコンセプトで、チョッと見ただけでは新旧の区別がつかないくらいに似ているが、実際には全く違うプレス型を使用している。これ程までに先代のイメージを残したFMCをしたコンパクトカーはBMWミニくらいだろうか。それほど、海外でのスイフトは確立した存在なのだろうか?

  

その殆ど変わらないエクステリアではあるが、一番の相違点はリアハッチの開口部が大きく上に上がった事で、見るからに荷物を積みにくそうな雰囲気で満ち溢れている。 この開口部をアップした理由をディーラーで聞いたらば、先代のようにリアハッチの下端が低いと、バックでぶつけた時にドアまで補修が必要で、修理代がバカにならないと嘆く例が多かったために、今回はバンバー交換だけで 済むように配慮した結果だそうだ。スイフトユーザーは初心者もしくは運転が不得意なユーザーが多いということだろうか。

スイフトのボディは何故か 表面の光沢が変だと思って良く良く見れば、塗装の表面は細かい凸凹のある、いわゆるゆず肌というやつだ。左の写真でボディに写った周りの景色のラインがギザギザしていて、写りが変なのが判るだろうか。 ライバルの マーチと比較してみると、よく判ると思う。だだし、最近は他社の塗装も公害防止のために塗料の配合を変えたことから、ゆず肌気味なことは事実ではあるが、これはチョッと酷い。試乗車が初期の生産モデルであることが原因なら、今後のモデルは心配ないだろうが、ハテ?



インテリアの第一印象は”欧州風”という感じで、シートの表皮は欧州的なファブリックだし、内装も質素でVWポロなどと共通な雰囲気ではあるが、高級化した最近のVWに比べればハッキリ言ってチャチで安っぽい。その欧州車的シートに座ってみれば、見かけだけでなく座り心地も硬めでシッカリしている。ただし、寸法的には小さめだしサポートだって何となくイマイチのような気がするし、長時間乗っても疲れないという程には出来が良いわけでも無さそうだ。

 

スイフトは基本的にオーディオレスだが、試乗したベースグレードのXG(2WD:124.4万円、4WD142.3万円)のみはメーカーオプションで 左の写真のFM/AM付のCDプレイヤー(2.1万円)が装着できる。スイフトには他に中間グレードのXL(2WD:131.8万円、4WD149.6万円))と上級グレードのXS(2WD:147.5万円、165.4万円)がある。 さて、このスイフトの買い得感はどんなものだろうか?ということで、ライバルであるマーチとのスペックおよび主要装備品の比較をしてみよう。なお、参考にこのクラスの世界的ベンチマークとなっているフォルクスワーゲンポロのベースグレードも比較してみた。
 
    �@ �A �B �C �D
      SUZUKI
SWIFT
SUZUKI
SWIFT
NISSAN
MARCH
NISSAN
MARCH
Volkswagen
POLO
      XG XS 12X 12G TSI
Comfort line
 

車両型式

  DBA-ZC72S ← DBA-K13 ← DBA-6RCBZ

寸法・重量・乗車定員

全長(m)

3.850 ← 3.780 ← 3.995

全幅(m)

1.695 ← 1.665 ← 1.685

全高(m)

1.510 ← 1.515 ← 1.475

ホイールベース(m)

2.430 ← 2.450 ← 2.470

駆動方式

FF ← ← ← ←
 

最小回転半径(m)

  4.8 5.2 4.5 ← 4.9

車両重量(kg)

  990 ← 950 960 1,100

乗車定員(名)

  5 ← ← ← ←

エンジン・トランスミッション

エンジン型式

  K12B ← HR12DE ← CB
 

エンジン方式

  I4 DOHC ← I3 DOHC ← I4 SOHC
Turbo

総排気量(cm3)

1,242 ← 1,198 ← 1,197
 

最高出力(ps/rpm)

91/6,000 ← 79/6,000 ← 105/5,000

最大トルク(kg・m/rpm)

12.0/4,800 ← 10.8/4,400 ← 17.8/4,100

トランスミッション

CVT CVT
(MTモード付)
CVT ← 7DCT
(MTモード付)
 

燃料消費率(km/L)
(10・15/JC08モード)

23.0/20.6 ← 26.0/22.6 ← 20.0/−
 

パワーウェイトレシオ(kg/ps)

10.9 10.9 12.0 12.2 10.5

サスペンション・タイヤ

サスペンション方式

前 ストラット ← ← ← ←

後 トーションビーム ← ← ← ←

タイヤ寸法

前/後 175/60R15 185/55R16 165/70R14 ← 185/60R15

ブレーキ方式

前/後 Vディスク/ドラム Vディスク/ディスク Vディスク/ドラム ← Vディスク/ディスク

装備・価格  ●標準装備 ○メーカーオプション

アイドリングストップ

× × ● ● ×
 

カーテンエアバッグ

× ● × ● ●

ディスチャージランプ

× ○ × × ×
 

オーディオ

  ○ × × × ○
 

全席3点式シートベルト

× × ● ● ●
 

エアコン

  フルオート フルオート マニュアル フルオート セミオート
 

アルミホイール

  × ● × × ×
 

車両価格

  122.4万円 147.5万円 123.0万円 146.9万円 213.0万円
 

備考

  4WD:142.3万円 4WD:165.4万円 4WD:140.5万円 4WD:164.3万円  

巷ではマーチに比べてスイフトが圧倒的に買い得だという意見が多い。確かにマーチの3気筒エンジンはスイフトの4気筒に比べて安物感はあるし、マーチは12Gでもアルミホイールが付かない。またスイフトXSは全 てに、その他は4WD車にリアディスクブレーキが付いている。その代わりにマーチは全席に3点式シートベルトが付いたり、アイドリングストップが 全車に標準だったりもするが、アルミにリアディスクなど目に見える部分ではスイフトが勝っている。 さらには、前述のようにスイフトの塗装は酷いゆず肌という事実もある。

エンジンの始動はインテリジェントキーを所持して、ダッシュボード右端のスタートボタンを押すという、最近の国産車では標準的な方法による。

そして、いよいよ走り出すのだが、この続きは後編にて。

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