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プジョー 407SW sport 2.2
(2005/7/30) |
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アルファロメオ156

BMW320i

VW GOLF GTI

ボルボ S40
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とに角カッコの良い外観。日本車が絶対に敵わない美的センスがある。試乗車はワゴンだったが、なんともスタイリッシュなワゴンだ。
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リアから見ると、サイドのウエストラインが後方に向かって大きく上方に上がっているのが判る。
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最近街でプジョーを結構見かける。どちらかというと小さいモデル、206とかを多く見かけるし、運転しているのは若い女性だったりする。確かにプジョーのコンパクトモデルはオシャレさから言っても若い女性向きかもしれない。そのプジョーのDセグメントである406がフルモデルチェンジにより407となった。そこで、今回B_Otaku
の試乗記としては始めてのプジョーを取り上げることにする。
プジョーが日本で本格的に売れ始めたのは国内販売が86年から始まった205、それもハイパフォーマンスモデルであるGTIが人気となってからだ。それ以前のプジョーと言えば、年に数十台という情けない現状だった。205GTIは勤め先の若手が乗っていたし、学生時代からの悪友も一時期乗っていたので結構身近だった。乗ってみれば確かに当時の国産ホットハッチとはレベルの違う楽しさがあったが、元々この手のクルマが好きではないB_Otaku
としては、少なくとも自分で買いたいとは思わなかった。
その後のプジョー人気では89年から日本に導入された405、それもハイパフォーマンスモデルのMI16が一部のマニアの間で人気となった。名前から想像できるように16バルブのDOHC化された4気筒1.9ℓエンジンは160psを発生した。このクルマにハマルと抜け出せなくなるのか、今でも膨大な維持費を使って、乗り続けているプジョーマニアの話を結構聞く。 そして406が96年に国内発売される。その406の中ではピニンファリーナのボディをまとったクーペが異色だが、これぞプジョーマニアの終着駅的なクルマだ。その優雅なスタイルはドイツ車には無い独特のものがあるから、この感覚が好きな人には理想的なクルマだろう。すでに407が現実的になった2年ほど前でも、このクーペはそれなりの注文があったようだ。確かに、クーペは407にはない406独特の良さを持っている。
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プジョー人気が始まるきっかけとなった205GTI。
欧州では83年にデビューしていたが、日本では86年から発売された。マニアの間では、特に前期型の1.6ℓに人気がある。後期型では1.9ℓとなった。
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今でも乗り続けるマニアが結構多い405MI16。
205GTIの後期型と同じ1.9ℓの4気筒だが、DOHC16バルブ化により205の110psに対して160psを発生する。日本導入は89年。
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プジョーのクーペは日本車にはない独特の雰囲気を持っている。これは307CC。
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これぞプジョーマニアの究極とも言える406クーペ。ピニンファリーナ製の美しいボディは極めてエレガントだ。
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407はエンジンが2種類(2.2と3.0)、ボディがセダンとワゴンの2種類で、今回試乗した407は、ステーションワゴンの2.2ℓ版だ。試乗車は電動レザーシートとキセノンランプ(HID)が付いたスポーツというグレードで(なぜレザーシートがスポーツなのかは別として)価格は420万円、因みにベースグレードは380万円で、セダンはワゴンよりそれぞれ20万円安い。
フロントは先代の406に代わって、大きく開いたエアインテークが特徴的で、今後のプジョーのアイデンティティになるようだ。こういうデザインは日本ではとても出来ないだろう。フランスにしても、イタリアにしても、デザイン感覚ではラテン系独特のものがある。
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こちらはセダンの3ℓ。2.2ℓとは外観上の大きな違いはない。
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フロントから見たスタイルの斬新さに比べて、リアは大きな特徴はないが、ワゴン同様にウエストラインは後方に行くに従い大きく上方に上がっている。
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4気筒2.2ℓは158ps、22kgmを発生する。写真のようにボンネットの中はスカスカだ。
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V6気筒3ℓは210ps、29.5kgmを発生する。2.2と比べてボンネットの中には満杯となる。動力性能を考えれば、やはり3ℓが欲しい。
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RHD(右ハン)のも拘わらず、ブレーキのマスターシリンダは左にある。ブレーキフィーリングが悪いのはこれが原因。
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プジョーのシートは205GTIの頃からドイツ車的というかレカロ的なものとは違う、それでいて欧州車らしく、日本車のシートとは比較にならないほど疲れ難いのに驚いたものだ。今回の試乗車のシートはレザー表皮で、勿論座り心地は良いが、個人的にはベースグレードに装着されている白/黒チェックのファブリックシートが、如何にもフランス的なオシャレ感覚を感じて好ましく思うが。
内装の出来や質感も良くなったと感じるのは、その昔205GTIの折角洒落ているのに、やたら質感がチャチな内装が脳裏を過ぎるからか?
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りアのドアは開口部が少なく、この位置からはシートのバックレストが見えない。
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試乗車は上級グレードのためオプションのレザーシートが装着されていた。むしろベースグレードに装着される、白と黒のチェックのファブリックシートの方がオシャレに見えるのだが。
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ワゴンのラッゲージルームは幅方向の突起がなく、結構広く使えそうだ。
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セダンのトランクも、このクラスとしては標準的だ。と、言ってもゴルバックは積めないかもしれないが、日曜日に「部長ナイスショト!」とゴマをスル必要のある連中は、このクルマの存在すら知らないだろうから問題なし。
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407は全てのグレードにナビが標準装備されている。ナビ以外にも、本皮のステアリングホイールやシフトノブ、オートワイパー、バックソナーなどの上級装備が全グレードに標準装備されている。やはり日本では安いベースグレードを出しても売れないどころか、値段が安い=安物と思う層がいることを輸入も元も重々承知だからか?
運転席に座って最初に感じるのが、フロントガラスの上部中央にあるレインセンサーで、これが非常に目障りだ。
さらに、白地に細い黒文字の速度計は、見た目はオシャレだが、目盛が奇数(10、30・・)表示されていて、慣れないと視認性は可也悪い。こんな事はプジョーマニアなら何と言う事はないのかもしれないが・・・・。
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ドイツ車とは一味違う内装。ナビは全グレードに標準装備される。昔に比べてはプジョーの質感は随分良くなったものだ。
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奇数の数字が書かれた速度計は慣れないと見難い。
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フロントウインドウに張り付いたレインセンサー(写真赤矢印)は運転中に非常に目障りだった。こんなので保安基準が通るのか?というレベルだ。
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マニアルモード付きのATとしては一般的なパターンのセレクター。しかし、今時4ATでは役不足だ。
マニアックな走りにはMTが欲しいが今のところ設定がない。
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リアの床中央はセンタートンネルがないので、中央に座っても足の置き場に困らない。FFだから当たり前なのに何故かこういうクルマは少ない。
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走り出した第1印象は、低回転側でトルクフルなエンジンにより、走り出しはスムースで結構静かで印象が良い。ところが、それ以上踏んでも、大したトルクはないし、さらにキックダウンを期待して深くスロットルを踏んでも、試乗車の4ATは一向にシフトダウンする気配がない。
速度が低めなら、目一杯スロットルを踏むと、やや遅れてシフトダウンすることも有る。そこでMTモードにして、マイナス側にレバーを引いても、なかなかシフトダウンをしない。何れにしても、この特性では穏やかに流れに沿って走るしかない。そう言えば十年程前にシトロエン エクザンティアに乗った時も、こんな感じだったから、フランス車のATはこういう特性なのか?
ただし、試乗した2.2ℓがワイドな4速ATを装備するのに対して、3ℓモデルは6ATを装備するから、エンジンのパワーの差以上にミッションの性能差で、全く違う走りをするかもしれない。 動力性能がイマイチな代わりに、乗り心地と安定性は流石というレベルにある。とに角乗り心地が良く、路面の凸凹を非常に良く吸収する。試乗車は未だ走行距離数百キロと、如何考えてもダンパーの当たりは付いていない状態でも、これだけの乗り心地と走行安定性を両立しているから、慣らしが済んだころには一体どれ程良くなるのだろうか?俗に言う「猫足」は伊達ではなかった。 操舵性も適度に軽いステアリングと、FFとしては十分に癖のない特性から、普段の使用には全く問題がない。ただし、前述したようなATとエンジンの特性だから、コーナーを攻めるような、マニアックな運転には全く適さない。折角の素直な操舵性能が勿体ないが、残念ながら今のところ406のようにMTモデルの設定はない。 それでも一度スピードに乗ってしまえば、その安定性からスピード感覚は無く、メーターを見ると結構な速度になっているのは流石に欧州車だ。こんな時に注意が必要なのは、前述の見難い目盛の速度計で、よく出来たサスで快適にドライブをしていたら前方で赤い棒を持ったオ○ワリが、アナタを脇道に誘導なんてことにならないよう気を付けよう。 次にブレーキだが、これはハッキリ言って良くない!ペダルを踏み込むと遊びが大きく、しかも効き始めがグニャッとしていて、如何考えてもブレーキ機構に問題があるようなフィーリングだ。と、思って試乗後にボンネットを開けて納得、なんと、マスターシリンダは左にあった!すなわち、右側にあるブレーキペダルと踏むと、左側もあるマスターシリンダまでの1m以上の距離をリンクで機械的に結んでいるわけで、フィーリングが悪いのは当たり前だ。この手の構造は、他にアルファロメオ156などのRHDにも見られるが、アルファの右もブレーキフィーリングが悪いので有名だ。プジョーマニアが判で押したようにLHDのMTに乗るのは、トロイATとLHDは急ごしらえのブレーキ機構で使い物にならないことを知っているからだろう。
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標準装備の215/55R17タイヤ。
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フロント、リヤとも同一サイズは当然としても、セダン/ワゴン、2.2/3.0に拘わり無く同サイズのタイヤで、しかもホイールも全く同じ。
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国産車は勿論、ドイツ車にも無いスタイリッシュなボディと、抜群の乗り心地を安定性と両立した評判の「猫足」サスなど、他社では得られないものを持っているプジョーだが、今回の2.2ℓは決して薦めようとは思わない。407のメリットを堪能するにはV6の3.0が必要だろう。これならパワーも有るしATも6速だから、2.2で問題になった動力性能は解決するだろう。しかし、ブレーキは3.0も同様だったから、この点はLHDを選ぶしかないが、現在407は「右」しか設定が無い。1〜2年後にはマニアックなモデルも追加されるかもしれないから、慌てることはないが。
デーラーで聞いたところによれば、国内登録されるプジョーの1/3は女性の名義らしい。これに、名義は父親や夫だが現実には娘や妻が使っている場合も多いだろうから、プジョーの半分以上は女性ユーザーと思っていいだろう。なるほど、206なんてセンスの良い女性が乗っていると実に似合う。フランス製のブラント物アクセサリーと思えば、こんなに目的のハッキリしたクルマも珍しい。そういう意味では、大きさ的に女性のプライベートカーには大きすぎる407は、ターゲットが絞り難いだろう。一家に一台のファミリーカーに亭主はBMW320やC180が欲しいが、奥さんの強力な好みに合わせてプジョーにするなんて場合には、せめて3ℓを選ぼう。
でも、まあ、ミニバンを欲しがるカミサン連中よりは、遥かにセンスの良い奥さんを誇りに思って、407を買うことにしよう。でも、320欲しいよねっ!!
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