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ニッサン オッティ RX (2005/7/16) |
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※この試乗記は2005年
7月現在の内容です。 |
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![]() 最上級グレードのRXはインタークーラーターボを搭載する。エアロパーツを装着した外観はフロントグリルを除けばミツビシのeKスポーツと同じ。 |
スリーダイヤがニッサンマークになったくらいで、これまた、eKスポーツと同じリヤビュー。 |
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あなたが結構な資産家もしくは高額所得者で、ファーストカーとしてメルセデスのSクラスやBMWの7シリーズを所有し、セカンドカーにはSL55やM6!、そこまでではなくてもEクラスや5シリーズとSLKやZ4を所有していたしよう。ところが、チョッとした買い物で近所のスーパー等に行くのに、別にEクラスで行っても問題はないが、出来れば足代わりの気楽なクルマがあれば、なんて思うだろう。こんな条件で選ぶのは普通はゴルフGTIとかミニクーパーとか、プジョー306何ていうのもメジャーかもしれない。しかし、考えてみれば、306だとしても、スーパーの駐車場でボッコリとエクボを付けられて、折角のフレンチブルーが台無しになると、次からは駐車場所も選んで、入り口より遠くとか、周りにボロいクルマが居ないことを確認して駐車したのに、買い物が終ってクルマに戻って見たら、隣にはボコボコのスターレットなんがが止まっていたりして、そのたびに心臓に負担がかかるなんてことはないだろうか? う〜ん、軽自動車ねぇ。言われて見れば、社会に出てから軽自動車には殆どご無沙汰だった。でも、ある面、軽自動車と言うのは青春の思い出でもあった訳で、まず、その辺から入っていく事にしよう。 B_Otaku と軽との触れ合いは小学生の頃に遡る。当時通っていた小学校の先生がマツダ360クーペで通勤していた。全教師数十名のうちでクルマ通勤は唯一その先生一人だけだった。でも、このマツダクーペは蛙のような顔と、お世辞にもカッコ良いとは言えないプロポーションで子供心にもセコさを感じたが、それでも自家用車を持つこと自体が大変だった時代だから、その先生は今で言えば学校にポルシェ911で通勤するくらいの希少性だったのかもしれない。 |
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同じマツダでもキャロルと違い、ユニークな軽量ボディの360クーペ。1960年発売。 |
水冷4気等エンジンをリアに搭載するマツダキャロル。普通車並みのエンジンと4ドアボディの代償は重すぎる車重で、一般に遅い軽自動車の中でも群を抜いて遅かった。 |
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次の軽自動車との触れ合いは高校生の時だった。当時は未だ軽免許というのがあり、16歳で取得できたから、高校1年生でクルマを運転出来たことになる。我々の年代は丁度、この軽免許が廃止されるタイミングで、たしか夏までに取得すれば、晴れて高校1年生でも4輪車を運転出来たのだった。B_Otaku の場合は、軽自動車というものが好きでなかったから、特に軽免許を取らなかったが、仲の良い友人が免許取得と同時に中古のスバル360を買ってもらい、翌年には当時出たばかりのホンダN360(通称エヌサン)に買い換えた。スバル360は如何にも我慢グルマという感じだったのに比べて、エヌサンはもっとクルマらしく、特に友人のクルマはN360Sというスポーツタイプで、黒のバケットシート(風)や回転計がついていた。 このエヌサンはB_Otaku が18歳で普通免許を取得した3年生の時に、土曜の午後から交代で運転して能登半島まで往復したので、軽としては一番思い入れがある。ホンダといえばF1やS800等のイメージで凄く速いクルマを想像するが、そこは所詮360だから、例えば1100のカローラには動力性能で遠く及ばなかったが。 |
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スバル360は軽の老舗だが、晩年はホンダN360のスポーティ路線に対して、設計の古さが目立って若者からの人気の無さが痛かった。写真は、末期モデルとしてスポーツに振ったヤングSSで頑張った割には受けなかった。 |
オヤジ臭くてかっこ悪い代名詞の軽自動車のイメージを変えたホンダN360、通称「エヌサン」。ダッシュボード中央のシフトレバーをシャカシャカとシフトする。シンクロではなくバイクと同じコンスタントメッシュで、慣れないとギアは入らない。 |
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その後は軽自動車を運転する機会は殆どなく、10年に一度程度のチョイ乗りという経験だった。最近ではダイハツコペンに試乗したから、軽でもターボなら1級国道の速い流れにも十分に付いて行けるのは知っていたが、コペンは2シーターのオープンスポーツだから、まあ別格と考えれば、今回のオッティが初のマジな軽自動車試乗記と言えるだろう。 今回の試乗車はオッティRXというモデルで軽とは言っても、インタークーラーターボ付きの上級モデルで2WD(FF)で本体価格は137.5万円(消費税込み)、これにオプションのレカロシートが5.25万円で車両価格は約143万円と、果してこれで軽自動車というものの評価基準にして良いのかと疑問も残るが、メルセデスのサードカーという前提だからまあ良い事にしよう。 オッティは皆さんご存知と思うがミツビシからのOEM供給で、内容的にはeKワゴンと変りはない。試乗車はターボモデルなのでeKスポーツと事実上同じで、相違点はフロントグリルとリアのエンブレムくらいか? |
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インタークーラーターボ付きのエンジン。軽自動車を見慣れないと、こんな小さなエンジンで走ることが出来るのが不思議だ。 |
![]() リアゲートを開けると多少のスペースがある。街乗りなら、スーパーの買い物程度が入れば十分だから、こえで良いのだろう。 |
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![]() リアシートも大人二人が乗っても、十分なスペースがある。 |
![]() 最上級スポーツモデルの試乗車はフロントにオプションのレカロ製シートが装着されていた。コペンもレカロだったから、軽のスポーツタイプではトレンドなのか? |
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運転席に座ってドアを閉めると、確かに広くは無いが、慣れれば我慢できない程ではないし、何より街乗り前提なら問題はないだろう。気になるのはセンターのメーターで、慣れないと見辛いし、オマケに速度がデジタル表示だから、これは慣れるまでにはチョッと使い難い。 |
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センターメーターは慣れないと使い辛い。足踏み式パーキングブレーキやコラムシフトにより、左右シートの間に何もないので、この車幅でも狭すぎることはない。ドライビングポジションもペダルが寄っていたり、ステアリングが変な方向を向いていたりということは無いので、軽としては上出来か? |
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パーキングブレーキは足踏み式で、踏むごとにオン/リリースを繰る返すタイプだ。しかし、チョッと前までは足踏み式のパーキングブレーキと言うのは高級サルーンの代名詞だった筈なのに、今では軽自動車にも採用されているのには驚いた。 ATのセレクターレバーはコラム式で、これは各ポジションに節度がなく、思いどうりのポジションで止まらずに行き過ぎたりした苛立つ。おまけに、ポジションの表示はセンターのメータパネル内の回転計の右側にあって、これがまた見難い。こういうところは所詮軽と思ってしまう。 |
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コラム式のATセレクタは動きに節度がなく、目的のポジションを通り過ぎてしまう。今どのポジションかは回転計右の表示灯以外に確認しようが無い。レバー根元あたりにメカ式の表示が欲しいところだ。 |
![]() ドアにはカップホルダーと取り外し式のゴミ箱?が付いている。 |
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走り出すと、低回転から結構なトルクがあり、特に意識しなければ、これが660ccのエンジンとは思えない程に実用性は十分だ。2車線の1級国道のバイパスで、速い流れにも十分付いて行ける。フルスロットルを踏むと、軽としては贅沢な4速ATは、まあまあのレスポンスでキックダウンし、その後は7000rpmまで吹け上がる。この時の音は決してウルサイという程ではないし、ヴィーンという音も安っぽさはあるものの、それ程気にならない音質だから、MR−Sなどのように4000rpm以上はうるさくて回したくない、等ということがないのは立派だ。 軽い車重から想像できるようにステアリングは軽くて結構軽快だ。中心付近の不感帯も少なく、これまた十分合格だ。FFとはいうものの、結構ニュートラルなコーナーリングをするし、何よりこの時に最大のメリットは幅が狭いので、安心してコーナーに進入できることだ。 あっ、イケナイ、イケナイ。今回は下駄代わりとしての評価だったのに、いつの間にか玩具としての評価になってしまった。 気持ちを引き締めて、ブレーキに話を進めれば、これはハッキリ言って効かない。一生懸命踏んでも、食いつき感がなく、クルマはスーッと行ってしまい、少し減速度が高い程度でも本気で踏む必要がある。これは、踏力が大きいという表現とは違い、要するに効かないブレーキという奴だ。ノンアス系のパッドの場合、初期の当たりが付いていないと効きが悪いことが多いが、試乗車は400km以上走行しているから、それも無いだろう。この問題に対しては、ミューの高い、アフターマーケットのスポーツパッドに変えれば、解決する可能性は大だから、気になる人はチャレンジする価値はある。 |
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標準で、アルミホイールに165/55R14タイヤを装着する。 |
フロントは軽には珍しいベンチレートタイプのローターを使用している。 |
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軽はガーガーとうるさくて、パワーは無いし、速い流れについて行くのも一苦労、という心配はターボ付きの上級モデルに乗る限りは取り越し苦労だった。車内の質感や、操作類の安っぽいフィーリングなど、多少の我慢が必要な部分もあるが、車種によってはレカロシートまで付いているし、何より多少危うい操舵性がマニア心をくすぐるから、150枚の諭吉がホンの小遣い程度の人は、検討の余地はあるだろう。正直言って予想外の結果で、伊達に1.5リッターファミリーカー並みの値段ではないと感心する。やはりクルマと言うのは値段なりの内容なのだと再度納得してしまった。 もう一つ、この手のクルマのメリットは手放す時、案外高く売れることだ。リッターカーなんて買ったらば、売るときは二束三文だから乗り潰すしかないが、軽は一般的にリセールが良いし、特にターボモデルは期待できる。 では、B_Otaku
がこれを買ったら、真っ先に何をやりたいかと言えば、ヤ○セあたりに乗り付けて、おたくにベンツってえの置いてある?何て言ってみたいものだ。何も言わずにAクラスを見せられるか、全く無視されるか、ハタマタ追い出されるか? でも、悲しいかな、B_Otaku は150万円なんて大金で下駄(と言うより玩具)を買うほど裕福ではないのだ。 |
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