一番興味のあった動力性能については、同じエンジンを搭載したZ4 2.0の結果から、十分な動力性能を持っているであろうことはある程度想像していたが、同じエンジンを積んでいる523iがちょっと期待外れであったこともあり、乗ってみるまでは何とも言えない状態だったが、今回の試乗で新320iは十分な動力性能であることが確認できた。
そして操舵性もBMWの主力モデルらしくスポーティーなものだったから、これは人に勧めても恨まれることは無いことが確信できる。しかし、同じエンジンを載せて、どう見ても制御プログラムのみの違いとしか思えない328iの強烈な加速性能と本格的スポーツカーにも勝るような操舵性能と比べると、本来はあれだけの実力のあるクルマを、販売価格を安くするためのトレードオフとして、わざわざ性能を下げるという商法にはどうしても引っかかるものがある。
一年ほど前のC200試乗記の最後で、特別編としてC200対320iを予告したが、モデル末期の320iではC200に歯が立たないという結論に至り、新320iが出るまで待つことにした。そして、C200の出来の良さに真っ青となったBMWが急遽予定を繰り上げて新3シリーズの日本国内販売に踏み切ったが、最初に販売されたのは328iのみで、本命の320iは事実上半年遅れの発売となった。
とはいえ、328iとC200を比較してCクラスも終わった・・・・なんていう頓珍漢な 評価をするほどにはアホではないので、そのチャンスを待っていたのだが、やっと320iに試乗できたことで遅ればせながら320i vs C200という特別編をお送りしよう。
ここから先は例によってオマケだから、言いたい放題が気き入らない人達は、読まないことをお勧めいたします。
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