B_Otaku のクルマ日記 抜粋版

このページはポルシェパナメーラの紹介部分を抜粋したものです。
見易さを考慮して通常と異なり時系列は上⇒下となっています。
          

   
  
 
2009/9/11(Fri) ポルシェ パナメーラ その1


ポルシェ初のサルーンであるパナメーラがいよいよ日本にも上陸した。今回から数回に渡ってパナメーラを紹介する。まずはエクステリアから。



第一印象は、とにかくデカイ!全長4,970×全幅1,930×全高1,420というビッグサイズの圧倒的な迫力だが、スタイルは911のイメージそのもので、馬鹿デカイ4ドア(実際は5ドアだが)のカレラという感じだった。写真でも判るように、この角度から見れば誰が何と言おうがポルシェに間違いないというスタイルをしている。ポルシェのデザイン力と拘りには、感心するばかりだ。



リアのチョッと猫背ぎみのラインなども現行911系のイメージを引き継いでいる。後ろから見てもポルシェそのものという徹底ぶりだ。なお、写真のリアスポイラーは通常はボディ内に畳まれているのもポルシェの定石どおり。

パナメーラは何とハッチバックを採用している。これだけの高級サルーンで5ドアというのも聞いたことが無い。日本人の金持ち向け車に必須のゴルフバッグ4個は載るのだろうか?
このゲートを閉めるには下の写真の↑部分のスイッチを押と、スーっと音も無くスムースに閉まってくれる。同じ動作でも先日乗ったボルボXC60と比べると・・・・いや、比べるのは反則だから止めておこう。












このパナメーラ、エクステリアを見た第一印象で既にノックアウトされてしまった。

−−<つづく>−−
 

2009/9/12(Sat) ポルシェ パナメーラ その2


今回は走る(エンジン)と止まる(ブレーキ)について見てみよう。



パナメーラSとパナメーラ4SはV型8気筒 4,806ccエンジンにより
400ps/6,400rpmの最高出力と500N・m/3,500〜5,000rpmの最大
トルクを発生する。このエンジンは基本的にはカイエンSと同じもの。



パナメーラターボは同じくV型8気筒 4,806ccだがツインターボの過給により
500ps/6,000rpmの最高出力と700N・m/2,250〜4,500rpmの最大
トルクを発生する。このエンジンもカイエンターボと基本的には同じもの。



フロントブレーキは6ポット、リアは4ポットのお馴染み対向ピストンキャリパーを装着している。恐らくこれもカイエンと同じものだろう。写真はターボのため赤いキャリパーだが、Sはシルバーとなる。
左の写真はフロントフェンダーサイドのエアアウトレット。

なお、ホイール&タイヤは
Sおよび4S
フロント
8J×18+245/50ZR18
リア
9J×18+275/45ZR18
ターボ
フロント
9J×19+255/45ZR19
リア
10J×19+285/40ZR19
の組み合わせとなる。

さて、次回はいよいよインテリア編としよう。パナメーラのインテリアは従来の高級車の概念とは全く異なるので、請うご期待!

−−<つづく>−−
 

2009/9/14(Mon) ポルシェ パナメーラ その3


いよいよインテリアを見てみよう。



単なる高級感とは異なり斬新な中にも911と共通する雰囲気もあり、見た瞬間にこれは良いと感じる。



前後席とも完全なバケットシートを採用している。シートの座り心地はカレラに似ていて高級サルーンの概念とは異なり硬い座面とガッチリとしたサイドサポートなど、スポーツカー的だ。しかも、この座り心地は後席も同様となる。レクサスLSに代表される国産高級車のようにオットマンシートに寝っ転がってマッサージ機能を使いながら・・・・というコンセプトとは全く正反対だ。



シートの座面は細かい通機穴のついたレザーを使用している。サルーンとしては低い着座位置もカレラ等と比べれば流石に高目だ。パワーシートの操作ボタンとパネルは艶消しクロームという懲りようだ。



正面が大径回転計で左が速度計を配した5連メーターというのもカレラと同一だが、集合メーターの配置は多少異なる。中央右がディスプレイで、右端が水温(上)と燃料、左端が油音(上)と油圧の各集合メーターとなっている。
速度計のフルスケールは350km/hで等間隔メモリだから、市街地では使い物にならないが、実際には正面の回転計下部のデジタル速度計を使うから問題ないのは、他のポルシェ各車と同様。着座ポジションも目の前の景色も全てがポルシェの定石どおりだから、ポルシェユーザーには全く違和感が無い。



全ての操作スイッチをコンソール上に配置して、センタークラスタはディスプレイのみというデザインは初めて見ると斬新だ。今後、他社が追従するかもしれない。PDKの操作レバー自体も当然ならがカレラなどと同一となっている。



キーシリンダーに挿入して捻るというオーソドックスな方法をとるのもポルシェのポリシーだろう。このクルマのダッシュボードはレザーにステッチが入っていたから、カレラでもお馴染みのレザーセレクションをオプション装着しているのだろう。

−−<つづく>−−
 


 
2009/9/16(Wed) ポルシェ パナメーラ その4


今回は室内の細かい部分について補足する。



上の写真はLHDでインテリアカラーはブラック。このクルマにはオプションのBOSE製オーディオシステムが装着されていて 、展示車ではCDの再生を行っていた。そして音質はといえば、カーオーディオとしては相当にハイレベルで、とりわけナビ一体のオーディオとしては最高の部類と太鼓判を押せる。
カーオーディオというのはオーディオ機器を高級品にしても器(ボティ)がしっかりしていないとロクな音はしないが、流石はパナメーラ、ボディの剛性はバッチリなのだろう。



RHDモデルでも997/987のようにペダルが左に寄ることは無い。パナメーラの場合はフロントエンジンだから センターコンソールの下に幅の広いミッションがあるから、必然的に右寄りとなったのだとは思うが。



ルームミラー上方天井にはルームライトの操作パネルがある。何やら色々なスイッチがあるが、チョッと見ただけでは何だか判らない。


ザ・ビートルズ・ボックス



コンプリート・ビートルズ

  リマスターCD公式ガイド


後席中央のリアセンターコンソールに左右それぞれエアコンの噴出し口と調整用スイッチが並んでいる。



リアコンソール手前はウッドパネルの蓋を開けるとシガーライターと12V電源のコネクターなどが現れる。

−−<つづく>−−
 

2009/9/18(Fry) ポルシェ パナメーラ その5


最終回としてパナメーラのスペックをまとめておく。
 
    Porsche Porsche Porsche Merceses Benz
      Panamera S Panamera 4S Panamera Turbo S600 Long
 

車両型式

  - - - 221176

寸法重量乗車定員

全長(m)

4.970 5.230

全幅(m)

1,930 1.870

全高(m)

1,420 1.870

ホイールベース(m)

2.920 3.165

駆動方式

FR 4WD FR
 

最小回転半径(m)

  5.1 6.0

車両重量(kg)

  1,880 1,940 2,010 1,630

乗車定員(

  4

エンジン・トランスミッション

エンジン形式

  V6 DOHC V6 DOHC TURBO V12 DOHC TURBO

総排気量(cm3)

4,806 5,513
 

最高出力(ps/rpm)

400/6,500 500/6,000 517/5,000

最大トルク(N・m/rpm)

500/3,500-5,000 700/2,250-4,500 830/3,500

トランスミッション

  7PDK 5AT
 

0〜100km/h加速

(sec) 5.4 5.0 4.2 -

サスペンション・タイヤ

サスペンション方式

ダブルウィッシュボーン -

マルチリンク マルチリンク

タイヤ寸法

前/後 245/50ZR18
275/45ZR18
255/45ZR19
285/40ZR19
255/45R18
275/45R18

ブレーキ方式

前/後 Vディスク/Vディスク

価格

車両価格

1,374.0万円 1,436.0万円 2,061.0万円 2,105.0万円

備考

       

メルセデスともBMWとも違う高級車として、パナメーラの需要は其れなりにあるのだろう。最上位モデルのターボは2,000万円超えという ことからライバルとして仕様を比較したのはメルセデスS600を選んだが、キャラクターからするとベントレーコンチネンタル 辺りが本来のライバルかもしれない。
まあ、パナメーラを完全な個人ユーザーとして自腹で買うことはないだろうから、自ら経営する企業(若しくは個人事業主)の経費で買うのが普通だろう。営業用だか、往診用だか知らないが、2ドアのカレラよりは確実に経費で落とし易いとは思う。まだご覧になっていないお金持ちは、是非とも現物に触れてみることをお勧めする。パナメーラ、メッチャ良いですぜ。

−−<おしまい>−−
 


 
2009/9/25(Fry) Porsche Panamera Debut Fair


明日と明後日はパナメーラのデビューフェアーが全国のポルシェセンターで行われる。
興味があるのに未だ見ていない読者は是非ともお近くにあるポルシェセンターへ行ってみてはいかがだろうか?

このクルマ、写真よりも実物を見たほうが、その凄さが判りますぞ〜。





カタログは例によってA5判のハードカバー、150ページの立派なやつが既に用意されていると思うので、興味のある方は是非とも貰ってこよう。