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※この試乗記は2005年
2月現在の内容です。 |
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![]() XJやXと異なる外観。ジャガーのセオリーは守られ ているのだが、最近の人はこれがジャガーと思って くれるか? |
ルーフに向かって大きく絞られたサイドにより、 後席は頭上のみならず側面にもウインドーが 迫ってくる。 |
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ジャガーSタイプはメルセデスEクラスやBMW5シリーズと同じEセグメントのアッパーミドルクラスのサルーンでラインナップは2.5、3.0、4.2と、この面でもEや5似ている。1999年に発売されて当時は同じフォードグループのリンカーンとプラットフォームを共用したことで世間からはボロクソ言われ、実際に内容もお粗末だったようだ。その後2002年に部品の85%を一新した事実上のフルモデルチェンジとも言える改良により、現在では極めて評価の高い車種となっている。そこで、予てからEや5と比較のためにも一度乗ってみたいと思っていたのが、やっと今回実現した訳だ。 |
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リアは決して広くないし。この写真でもルーフに 向かって大きく湾曲したドアが判る。 |
![]() ドアを開けた瞬間に、レザーとウッドの独特の 室内が現れる。 |
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試乗車は3.0でショールームには2.5が展示されていた。価格は2.5が580万円(消費税含む)、3mily: Century; mso-hansi-font-family: Century">0が690万円で、これは525iハイライン(630万円)や530iハイライン(740万円)、E240(636万円)やE320(766万円)に比べて割安の設定になっている。 フロントドアを開けて、ドライバーズシートに乗り込むと目の前に広がる磨きあげられたウォルナットのパネルと上品なアイボリーとグレーによる2トーンの内装が目に入る。ドイツ系の高級車とは異なる雰囲気だが、最大の違いは、実は車内に充満する匂いだ。ドイツ車のレザーにある、なんとも皮臭いというか、決して快適では無い匂いに比べて、ジャガーはなんとも気分の良い香りが、それも微かに感じられる。流石は英国車で、この雰囲気だけでも好きな人には堪らないし、好き嫌いを超えて、これを嫌う人はまず居ないだろう。 |
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![]() この写真は2.5で3.0との大きな違いはステアリングホイールがオールレザーなことと、 写真では判別できないがパワーシートにメモリーが付かない。 シートや内装の材質は基本的に同じだから、ベースグレードとは言え見た目の安っぽさは全くない。
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ドアを閉めると、5シリーズのように重いドアがガッチガチの支柱にズシッと当たって閉じるような剛性感の塊のような感じではなく、国産車に近い感覚だ。 シートの調整は右サイドのレバー式スイッチで行い、この形状や動作はEクラスや5シリーズはもとより国産のクラウンやフーガを含めて、ほぼ同じだから説明書などを見なくとも操作できる。ステアリングもコラム左横のスイッチで上下・前後に調整できるが、シートの前後を合わせてからコラムを前後させると、ステアリング位置は最も前に出した位置がベストポジションだった。先週乗ったマジェスタのステアリングが一番手前に調整しても未だ近すぎたのと対照的だ。ジャガーとマジェスタではオーナーの足の長さが違うのか?? シートの座り心地は非常に良い。何と言うか、体全体を上手くサポートし、肩の付近が浮いてしまうようなことが無い。さらに硬さも実に程良く、これなら長時間座っても疲れないだろう。BMWも5シリーズのハイラインともなれば結構座り心地は良いが、個人的にはジャガーのシートの方が体にフィットした。 ジグザグゲートのシフトパターンに従ってDレンジに入れて、さて、パーキングの解除はと言うと、実はDレンジに入れた段階で自動的に解除されるらしい。パーキングをオンするのはシフトレバー手前にある小さなレバー式のスイッチを引き上げる。 スロットルを静かに踏み込むと、流石に3ℓのエンジンは静かだが、確実なレスポンスで反応しながらクルマを加速する。このクラスの3ℓ車と同様に、街中を走るには十分すぎる動力性能を持ち、踏み込めば6速ATの反応も最近の水準どおりで全く不満はない。エンジンの音は意外と車内に聞こえてくるのはジャガーのイメージとチョット違い、クラウンは勿論、530辺りに比べてもメカニカル音は意外と大きいが決して不快ではない。ただし、BMWの6気筒エンジンのフィーリングには敵わないのは、まあ我慢するしかない。 |
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最大の関心事である乗り心地は、想像とはかなり異なった。試乗車は走行距離が250kmの下ろしたてで、当然ダンパーの当りが付いて無い点を考慮すべきだが、それにしても、殆ど振動がなく、路面の凸凹を全く伝えない究極の乗り心地を想像していると、チョット意外な結果となる。勿論乗り心地は非常に良いのだが、路面の凸凹はハッキリ感じる。その代わり、ボディの動きは全くフラットで、足腰のシッカリ感はドイツ車並で、全体のフィーリングは十分に慣らした旧型5シリーズ(E39)のようだ。 ステアリングの操舵力は極めて軽い。この点では先週試乗したマジェスタに近いが、大きな違いは、軽いが確実なフィーリングでレスポンスも結構良い点だ。マジェスタが肘をアームレストに乗せた右手の指だけで運転するのが似合うのに対して、ジャガーは同じく軽いにも関わらず、チャンと両手で10時10分の正統的な運転が似合うから不思議だ。このクラスは5シリーズもアクティブステアリングにより非常に軽いから、ジャガーSが特に軽すぎるとも言えないだろう。流石に5シリーズのクイックさには敵わないが、あれは特別だし、人によっては違和感を感じて嫌う場合もあるから、むしろジャガーSの特性の方を好む人も結構いるだろう。 シッカリした足腰のサスペンションと、軽いが確実なステアリングとなれば、結構なコーナーリングも期待できる。試乗は片側2車線の空いた道で、場所によっては頭上に高速の高架橋があったりして、意外と1車線が狭かったり、橋脚が並んでいて心理的に減速したくなる場面が多かったが、ジャガーSは正確なステアリングと安定した挙動で、チョット慣れれば、この走りにくい場面でも安心して可也の速度で巡航できる。この面でも、メルセデスやBMWと同等と言って良いし、この感覚こそが国産の上級車に欠けている点なのだ。 試乗コースには残念ながらワインディング路はなかったが、片側2車線のために広い交差点の右左折で、対向車がガラ空きのタイミングを見計らって、コーナーRに対しては結構な速度で直角コーナーを試してみたが、実に安定した挙動でロールも少なく、ステアリング特性もニュートラルに近い絶品のコーナーリングを見せてくれた。この手のスポーツセダンではBMWと共に最良だろう。 ブレーキはこれまた非常に軽い。一般に軽くて、食い付くように効く欧州車の中でも極め付といえる軽さだ。街中では爪先でチョコッと踏むだけで十分な減速度がでるから、これは慣れないと使い辛いかもしれない。ステアングといい、ブレーキといい、どうもジャガーのポリシーは極めて軽い操作力を良しとするのか?この点では、やはり年寄りクルマなのか?この軽さを否定できない年になってしまった自分を再認識されられた。 |
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2.5の標準は6.5J×16ホイールに205/60 R16タイヤの組み合わせとなる。 |
![]() こちらは試乗した3.0に標準の7.5J×17 ホイールに235/50R17の組み合わせ。 |
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試乗を終えてから改めてリアシートに目を移すと、決して広くないスペースと、ボディ上半身が大きく絞られたことにより、サイドウインドは頭の側面スレスレまで迫ってくる。フロントバックレストと膝の隙間もボディサイズから見れば決して広くはない。やはり、このクルマはドライバーズセダンであり、偶の後席の住人はお客さんではなく自分の家族ということか。 ジャガーSに試乗したことで、このクラスはメルセデスEクラス(E320)、BMW5シリーズ(525i、530i)、アウディA6(2.7Tクワトロ、だたし旧型)と欧州の代表車種を網羅したし、国産もクラウン、フーガ、レジェンドと試乗した。その結果から言うと、国産車も以前に比べてかなり良くなってきた。しかし、欧州のプレミアムブランドには結局、何時まで経っても追いつけない辛さがある。それは極僅差だとも言えるが、やはり大差にも感じる。人夫々だから、その差が判らなければ判らないままの方が幸せだし、知らないのなら知らないままの方が幸せだ。そして、これらの輸入車オーナーを国産車と変わらないのにブランドのために見栄を張って倍の値段をだしているバカな奴らと思って居れば良い。それが一番幸せだ。 だが、しかし、不幸にもその違いを知ってしまったら?今回の試乗で、またまた知ってはいけない物を知ってしまった。もし、5シリーズを検討しているのなら、是非ともジャガーSタイプに試乗することを勧める。信頼性や耐久性、サービス体制や維持費などの不安材料に事欠かないが、本当に気に入れば、それを乗り越えても手に入れる価値はあると思う。ただし、それが元で家庭崩壊しても一切責任は持てないが・・・。 |
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