B_Otaku のクルマ日記 特別編

ご注意:この記事は特別編です。毒舌やら嫌韓やらで満ち溢れています。
したがって、この方針に賛成の読者のみ閲覧可とします。


2015/5/20(Wed)
必殺仕事人

弱者の晴らせぬ恨みを報酬をもらって晴らす裏仕事を描いたテレビドラマ「必殺シリーズ」は1972年9月からの必殺仕掛人から始まり、その後数多くのシリーズが制作された。この必殺シリーズの一つである ”必殺仕事人” のDVDの広告が最近ネット上で頻繁に表れている。この必殺仕事人は1979年から始まったもので必殺シリーズ第15作目をDVD化して、チョットした解説本とともに定期的に発売するもので、出版はあるテーマについて分冊したものを定期的に発行する分冊百科といわれる方式で有名なディアゴスティーニ社の日本法人による。なお、同様に毎回少しずつパーツを付けたシリーズを全て購入して最終的に作品を完成させるパートワークというのもこの会社のお家芸だ。最近では噂のドローンなんていうのもあるようで、毎回ドローンの部品が少しずつ付いていて全57回で完成するというお馴染みの手法だ。

 必殺仕事人DVDコレクション     スカイライダードローン

それにしてもドローンなんて幾ら何でもタイムリー過ぎないか? 首相官邸にドローンが落ちていて大騒ぎになったのは4月後半なのに、このディアゴスティーニのドローンは第一号が 2月24日号って言うことは、少なくとも2が月も前に発売されている! ということは、出版の準備を含めれば結構前から計画されていた訳で、偶然かも知れないが何やら妙な胸騒ぎがする。あの ”事件” は元々不可解な事が多すぎて、なにやらまた例のハザール人の自作自演の陰謀では? 何て勘ぐりたくなってしまう。

ここで話を本題に戻して何故に今仕事人なのかといえば、出来ることなら今でも仕事人に依頼したい、なんて思うような事実が今の世の中には多すぎる、とうことだろう。まあ実際にそんな組織があったり依頼ができたる訳もなく、せめてドラマで気晴らしでもしようということか。

仕事人の主人公である故藤田まこと演じる中村主水の表の顔はウダツの上がらない町方の同心だが、この同心というのは言ってみれば足軽であり武士としては最下級で確かに町方同心、いわゆる ”八丁堀の旦那”は袴を履いていないしカミシモも付けていない 。その町方同心の上司は与力であり、こちらは中級武士だから現代で言えば警察署長クラスだ。ということは同心は警部クラスで、与力の上司である町奉行は東京 (江戸) でいえば警視総監ということになる。

それでは、銭形平次でお馴染みの岡っ引きはというと、これは正式なものではなく同心が個人のポケットマネーで雇っている小物であり、言ってみればチンピラだ。しかし、安給料の同心がどうして自腹でチンピラを雇えるかといえば、それは大商人などから賄賂をとるからであり、賄賂は当然違法だがそれで江戸の治安が上手く言っている訳だから幕府は黙認していたということだ。この法律上は違法だが事実上はそれがスタンダードになっているという手法は現代に至っており、例えば交通法規、特に制限速度なんて言うのは片側2車線の立派な国道て、中には立体交差で殆ど高速道路みたいな道が法定速度の60q/h 制限で、実際には誰もその速度を守っていないから黙認状態だが、しかし建前を言えば違反だから偶に道路の端に隠れていて速度超過のクルマを抜き取り的に検挙してみたり、前述の国道バイパスでは一般車に偽装したいわゆる覆面パトカーで獲物を捜して速度違反で検挙してみたりという訳で、これは権力側からすれば実に具合の良い方法であり、徳川幕府の治世能力の高さを思い知ることになる。

これでわかったと思うが、ネズミ捕りなんていうのは八丁堀の旦那が指示して、その配下の岡っ引き、要するに小物がカツアゲをやっている訳で、そう思えば色々な現実が理解できる。

下に掲げた項目は何れも最近のものだが、まあどうなってんの、という状況だ。

・警察官舎で強姦した疑い、巡査を逮捕 長崎(朝日新聞) 05月16日 21:12
・巡査を死亡事故で書類送検=捜査車両で男性はねた容疑―岐阜県警(時事通信) 05月16日 10:42
・【逮捕】巡査長がスカートの中を盗撮(ABC NEWS 関西ニュース) 05月09日 12:37
・女性のスカート内を盗撮 兵庫県警の巡査長を逮捕(産経新聞) 05月09日 09:22
・路上で女子高生の体触った疑い 警視庁巡査長を再逮捕/大宮西署(埼玉新聞) 05月02日 11:23

これは警察組織の劣化なのか、それとも以前からこんな事は当たり前で最近はネットの発達などで隠しきれなくなったのか? それとも警察内部にもこれではいけないという真っ当な考え方をしている与力クラスがいて徐々に実態をオープンしているのか、何れにしても前述の江戸時代からの伝統を踏まえれば、岡っ引きが犯罪を犯すのは当然というものだ。因みに江戸時代の岡っ引きは正式のものではない、とういうことは岡っ引きが犯罪を犯せば即 (有名な小伝馬町の) 牢屋入りであり、その牢内で岡っ引きだったことが判ると凄惨なリンチの末に虐殺されるという、これまた暗黙のルールみたいなものがあったそうだ。なお小伝馬町の牢屋は未決囚の拘束施設であり、今で言う拘置所に相当する。

それでは、その 牢屋の番人とか、死罪の決定した罪人の処刑などは誰がやるかといえば、これは専門に雇われていて身分は "非人" である。江戸時代とはいえ処刑などという行為は例え相手が極悪の犯罪人とはいえ、生きている人間を何の抵抗も出来ない状態で殺すわけだから、これは人間のすることではない。という考えから、人に非ず、で非人という身分が存在したということだろう。

今回は結構マジは内容になってしまったが、この手の話はマダマダ先があるのだが、今回はこのくらいにしておこう。