B_Otaku のクルマ日記 特別編
 ご注意:この記事は特別編です。毒舌やら嫌韓やらで満ち溢れています。
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2018/12/21 (Fri) タクシー病院突入「踏み間違いない」被告主張

2016年12月、福岡市の病院にタクシーが突っ込み10人が死傷した事故での公判で、元運転手は「神に誓って、アクセルとブレーキは踏み間違えていない」と述べた。この事故は病院の350m手前から直進していたタクシーが途中の一時停止で止まれずにそのまま病院に突っ込んだというもので、元運転手はブレーキが効かなかったと供述している。

この一時停止の辺りから急加速した目撃もあったから、何らかの理由でエンジンが吹け上がったと考えるのが妥当だろう。そしてタクシーの運転席の足元には純正のマットの上に市販の社外品マットが固定されずに2重に敷かれていた。このマットがアクセルペダルを押さえ込んだのが原因とも推定されている。

ところで、この事故のニュースを聞いた時にタクシーの車種が一番気になったのだった。タクシーとして一番メジャーなコンフォートならばコンベンショナルなバキュームサーボの油圧制御ブレーキであり、ブレーキが全く効かないと言う事は先ず考えれらない。しかし最近はプリウスのタクシーも増えていて、この場合はブレーキはバイワイヤであり電子的な不具合でブレーキが効かなくなる事も考えれる。ただしそれでも最小限のブレーキ力は残るような構造にはなっているが‥‥。

それで写真を見ると、これは間違いなくプリウスだった。

話を戻して、上記のようにアクセルがマットに引っ掛かった為の暴走だとすれば、プリウスのブレーキシステムが特有のモノである事とは関係無く、これはコンフォードでも可能性はある。それでは何故にブレーキが効かなかったのかといえば、それは効かなかったのでは無くエンジン(とモーター)のトルクに打ち勝つには目一杯ブレーキを踏む必要があるのだ。どのクルマはエンジンによる駆動力よりもブレーキ力の方が上回るように設計されているが、それにはブレーキをフルに踏む必要があり、その踏力は数十キログラム程度が必要となる。という事は成人の体重位の踏力であり、その為には腰をシートにピッタリ付けて足をテコのように使う必要があり、実はこれには正しいドライビングポジションと多少の訓練が必要とる。

それではマットに引っ掛かったのでは無くプリウスの電子制御が狂ってしまいエンジンは吹け上がり、電子ブレーキも効かなくなったとしたら如何だろうか。警察では車両を調査したが不具合は無かったと言っているが、CPU によるソフトウェア (プログラム)の制御というのは絶対という事は無いし、通常システムをリセットすれば正常に戻ってしまう。これを読んでいる多くの読者はパソコンのユーザーであろうと思うが、パソコンで複雑・高度なアプリケーションを動作中させると場合によってはフリーズしてしまうとか、そこまで行かなくても何だか変な動作をするという経験が有るのではないか。

そしてもしもプリウスでプログラムがフリーズしたら‥‥これは絶対に無いとは言い切れない。

そこで下の画像を見てもらいたいが、これはプリウスの取り扱い説明書の一部だ。ここではもしもシステムが暴走した時の為の対処法が書いてある。これは知っておいても損は無いだろう。

なおプリウスの場合、ペダルからの機械的リンクの先には普段は使っていない小型のマスターシリンダーがあり、システムが故障したり作動停止した時にはこのシリンダーで直接ブレーキ力を発生できるが、そのブレーキ力は 1/3 程度であり、目一杯踏んで何とか停止出来る程度だ。だから一般のドライバーではブレーキが効かなくなったと思ってパニックになってしまうのが普通だ。ニュースによってはプロのドライバーなのに云々とあるが、タクシードライバーの多くは決して運転は上手く無いし、クルマの知識も一般人程度だ。

と、ここで今年の2月に歩道の男性をはねて死亡させた元東京地検特捜部長の石川達紘弁護士を警視庁が書類送検したというニュースを見つけた。それで本人は容疑を否認しているという。今頃、しかも在宅起訴。死亡事故でしかも否認していれば逮捕と長期拘留が常套手段なのだが、警視庁としては強大な権力を持った国賊集団に気を使ったかビビったかの忖度だったのだろう。なお事故当時の報道では本人はアクセルとブレーキを間違えたと言っていたようだが、それを翻しての無罪狙いか? そりゃ幾らなんでも無理があり過ぎる。

この事故については2018年2月20日 日記特別編「Lexus 予防安全機能作動せず?」で取り上げているが、この時は未だ詳細な状況が判らなかった。そこで色々調べて見たらば目撃者の話が出てきた。それにると 『事故を起こす直前、石川被告が運転する車は交差点近くに停車していた。そこで女性と待ち合わせし、 石川被告が運転席からトランクを開け、女性が荷物を積み込もうとしたところ、車は急発進。300~400mほどの直線を猛スピードで走行したあげく、ハンドルが右に切られてガードレールを乗り越えて歩道に突っ込んだ。 路上にブレーキ痕はなく、アクセルをずっと踏んだままだったと思われる。』という内容だった。

乗っていたのは レクサスLS500 で、暴走を防止する自動ブレーキ等を備えていた筈だが、操作によっては上手く作動しない事もあるのは当然で、これは飽く迄もサポートするもので最終的にはドライバーの責任となるのは当然だ。まあ成りあがりの悪徳役人が身分不相応な生活をするからそういう事になるのだろう。

と、ここで終わる積りだったら、何とゴーン氏を特別背任の疑いで再逮捕というニュースが入ってきた。これゃもう特捜部は玉砕覚悟の特攻戦に出たのか? まあ見事玉砕してもらいましょう。