B_Otaku のクルマ日記

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2010年6月16日〜30日 ⇒ 6月1日〜15日
 
2010/6/30(Tue) スバル インプレッサ WRX STI 4ドア


7月1日発表と言われている、スバルインプレッサ WRX STIの4ドアバージョンは、既に欧米向けには公式写真やプレスリリースが発表されている。なお、同時に5ドアバージョンのSTIも発表されていて、4/5ドアのSTIがラインナップされるのはスバル では初となる。







以下、発表された内容の概要をまとめると

スペシャルチューニングとして、フロントのアルミ製下部Lアームは重量軽減をもたらしている。主なシャーシーチューニングとして、車高を下げ、フロントには新しくピローボールブッシュを採用し、リアはサブフレームとより硬いブッシュでダブルウィッシュボーンサスペンションをサポートし、これによりトーとキャンバーをより正確に保持している。
前後のサスペンションには2010年モデルよりもバネレートの高いスプリング(フロント15.6%増、リア53%増)とより強力なスタビライザーバー(フロント20から21mm,リア18から19mm)を使用している。標準の18インチアルミホイールもより軽量化され、オプションの18×8.5インチホイールはBBS製の鍛造アルミで更に軽量化されている。
ブレーキはインプレッサWRX STI専用のブレンボー製4輪ベンチレーテッドシステムで電子式ブレーキ力配分装置(EBD)を装着している。
4気筒ボクサーエンジンはターボ過給とインタークーラーにより305HPを発生し、6速MTと組み合わされる。またSI−DRIVEによりインテリジェント、スポーツ、スポーツシャープの3つの 走行モードを持っている。

と、まあ、英文のプレスリリースから 要約したので、例によってメーカーが自画自賛しているが、国内発売中の5ドアSTIが308psだから、 4ドアが追加されても、エンジンに変わりはなくサスが少し改良された、というところだろう。

ところで、国内発売される4ドアバージョンの一番適した用途といえば ⇒
  

 
 


 
2010/6/29(Tue) ヒュンダイ ix35


ヒュンダイの新型SUVであるix35は、既に韓国内では昨年秋から販売されていたが、今回は欧州でも販売が開始された。
しかし、このクルマ、例によって何かに似ている。



スタイルが似ているだけでなく、ラジエターグリル中央の”H”マークだって、ちょっと見ると見間違えそうだ。こんなの有りか??

そして後姿は・・・・・・。



うーん、まあねぇ。
因みに上段はニッサンムラーノで下段はix35。
欧州向け仕様のエンジンは2ℓ 166ps、20.1kg・mのTheta-Ⅱと1.6ℓ 140ps、17.0kg・mのGamma GD iの2種類。 なお、ヒュンダイの直噴エンジンはGDIではなくGDi!。まあ、言ってみれば、その昔名コメディアンである「エノケン」のショーだと思って言ってみたら「エノケソ」だったみたいなものだ。
ミッションは6MTと6ATで2WDと4WDがあるようだ。しかし、ix35というから3.5ℓ搭載かと思ったら、違ったようだ。それにしても、このix35という名前も、どこかの有名モノに似ているような気がするが・・・・・・。

 
 


 
2010/6/28(Mon) スバル インプレッサXV


スバル インプレッサをクロスカントリーというかSUV風味に仕立てたXVが新発売された。



写真で見ると判るように、立派な後付オーバーフェンダー・・・・・の割にはタイヤが小さく、イマイチ不釣合いな機がするが・・・・・・そんな事を言うと、スバリストの復讐が怖いので決して言わない。
外形寸法は全長4430×全幅1770×全高1520mmで、これは標準の2.0iSと比べて全長が+15、全幅が+30、全高が+45mm拡大されている。ただし、XVの全高はルーフレールの分を含んでいるので、最低地上高155mmはどちらも変わらないから、サスで車高を上げてはいないようだ。



ラインナップは1.5i 2WD(5MT:178.5万円、4AT:183.75万円)、4WD(5MT:195.3万円、4AT:200.55万円)と2.0i 2WD(4AT:197.4万円)、4WD(4AT:214.2万円)となっている。
このなかで、マニアが喜びそうなのは1.5iのMT車だろう。ただし、標準の1.5iが5MTで149.1万円だから、MTを好むようなマニアが約20万円ものエキストラコストを払ってまで、SUVもどきを買うかという疑問はあるが。
 


 
2010/6/27(Sun) BMW320i のMC


BMWの主力中の主力ともいえる320iが一部改良された。





外観上は大きな違いは見当たらないが、今回の最大の目玉はエンジンが従来のN46B20B(写真上、156ps、20.4kg・m)から新型のN43B20A( 写真下、170ps、21.4kg・m)へと変更されたことで、 欧州では一足先に搭載されていた新型直噴エンジンが、ようやく日本向けにも搭載された。



下の写真のハイラインパッケージ(以下H/L)では、レザーシートのステッチがより太く、目立つ色を使い、ドア側のアームレストにも厚いレザーが使われている。5シリーズが新型F10から、多少なめした革を使っていたのに対して、こちらは従来の厚くてシボのハッキリしたタイプが使用されている。
H/Lの場合は、従来型に対しての高級感は大幅に向上していた。



価格は320i(6AT)が445万円、同H/Lが480万円 で、これはマイナー前に対して標準グレードは同一、H/Lは+3万円となり、事実上の据え置きとなっている。ツーリングも同様に改良され、価格はそれぞれ 465万円と500万円(H/L)となる。しかし、ツーリングの場合、H/Lで500万円もするが、先ごろ発売されたX1なら18i H/Lでも399万円だから、何と100万円も安いことになる。そのX1は大変な品不足で、どのディーラーに行っても展示車すら無い状態だが、なるほど売れるのも当然か。
ところで、この新型320iの乗り味は未だ試してはいないが、聞くところによると、14psの差とは思えないほどのパワフルだそうだ。対して、X1 18iは2つ前の150psと差を付けてはいるから、その分が安いというのが、BMWJのストーリー なのだろう。
 


 
2010/6/26(Sat) プジョー RCZ


2007年のフランクフルトショーで 308RCZコンセプトと して発表されたスポーツクーペの市販モデルがプジョーRCZである。



フロントスタイルは明らかに最近のプジョーだが、全体のフォルムは何となく アウディTT臭いのが気になる。





RCZは、既に日本でも予約を開始していて、6AT RHD仕様が399万円。マニア向けの6MT LHDが425万円となる。
エンジンは1.6ℓ ツインスクロールターボにより200ps/5800rpm、255Nm/1700rpmを発生する。他に本国では1.6ℓターボ 156psと2ℓ 163psディーゼルがラインナップされるが、日本向けは恐らく200ps仕様だろう。
 


 
2010/6/25(Fri) ホンダ 北米オデッセイ


北米向けの新型オデッセイが発表された。オデッセイといっても国内向けとは全く別物のクルマで、2000年頃にはラグレイトという名前 で日本でも販売されていたこともあった。北米での販売台数は概ね月に1万台だから、立派なベストセラーミニバンといえる。



新型の外寸は全長5,121×全幅1,994×全高1,735mm、ホイールベース3,000mmという立派なサイズで、先代よりも更に大きくなっている。







シートは3列で、最後部(3列目)は足元が先代より25mm拡大されている。



エンジンはV6 3.5ℓで燃費は市街地でも8.1km/ℓ、高速ならば11.9km/ℓと、この大きさを考えれば充分な経済性といえる。この北米オデッセイは米国ホンダにて製造され、今年の秋より発売される。  

話は変わって、本のネット通販について。
本というのは手にとって中味をパラパラッと見て、「これは面白そうだから家でジックリ読みたい」と思ったら購入するものなのだが、最近はネットでの書籍販売も盛んになってきた。 この時困るのは中味を確かめられないことで、届いてみたら何とつまらない本だったという大失敗談のある読者も多いのではないか。そこで、アマゾンの場合は作者がOKすれば”なか見”という制度で最初の10ページくらいをイメージデーターで読むことができる。 そして、このサイトでも何回か紹介した黒野修資氏の 「年収100万円減でも一生豊かに暮らす方法」に”なか見!検索”が追加された。前回紹介した時は内容が判らないので購入に躊躇した人も多いだろうが、今回は最初の部分を読んでみて、これは面白そうだと思ったら購入すれば良いので、失敗は少ないだろう。 勿論、「最初の10ページは凄く面白かったから買ってみたら、後の部分は全然面白くなかった!どう責任を取ってくれるんだ」なんていう場合も無いとはいえないが、まあ大丈夫でしょう。
 


 
2010/6/23(Wed) BMW 新5シリーズ ツーリング


すでにサルーンは日本でも発売された新5シリーズ(F10)のツーリングも発表された。歴代のツーリングはサルーンから1年以上後に追加され、その感は旧型が販売されるのが常で、これはメルセデスのワゴンについても同様だった。ところが、今回はF10サルーン発売と同時にE60ツーリングは販売終了となり、早い時点での新型の発表となった。

歴代5シリーズツーリング、下の写真で左からE34、E39、E60、F10。



Bピラー以前はサルーンと全く変わらないのは何時ものとおり。


後姿も堂々としている。やっぱりワゴンはこのくらいの大きさが本来だろう。



5シリーズだけあって、ラッゲージスペースは十分の広さがある。


室内はサルーンと共通のようだ。ところで下の写真を見ると、ペダルが3つあるような?


やっぱり、6MTだった。535iの6MTなんて何と羨ましい。
しかし、オフィシャルフォットに出ているということは、欧州では寧ろMTが当たり前なのだろう。


EセグメントのワゴンといえばメルセデスEクラスが定番だったこの世界で、モデルチェンジの度にステイタスが上がってきた5シリーズツールング。日本到着が待ち遠しい読者も多いだろう。Eクラスか5シリーズか?悩むだけでも楽しいものだ(本当は高値の華で買えなくても)。

話は変わって、元やくざの親分が半生を綴った 「憚りながら」がノンフィクション部門ではダントツの一位を獲得しているようだ。実はB_Otaku も読んだが、これは実に面白い。最近の何十年かの政治・宗教と闇の世界の絡みが判るし、成る程と納得する場面が多々あった。これはマジにお勧めできる。えっ? もう、とっくに買って読んでいる、って。流石は元同業者! いや、冗談ですよぉ。



 


 
2010/6/22(Tue) VW ジェッタ


フォルクスワーゲン(VW) ジェッタと聞いて脳裏に浮かぶのは、たぶんゴルフにトランクを付けただけなのに結構割高のセダン・・・・なんていう、あまり有難くないイメージではないだろうか。しかも、この”ゴルフセダン”は名称がジェッタだったり、ボーラだったりと一定しないし、それでも最近は日本でもジェッタという名前で売っているようだが、まあ何とも中途半端な印象を持ってしまう。





ところで、米国でのWVの販売はといえば1970年代後期に発売したゴルフ(米国名:ラビット)の結果が全く振るわず、その後長い間VWにとっては、日本車が売れまくるのを指をくわえて見ているしかなかった。そして、久々に米国でヒットしたVW車は、なんとニュービートルだった。これを機に、再度販売を開始したゴルフも結局はメジャーになることは出来ず、このクラスでは寧ろセダン版のジェッタが主流となっている。
ゴルフはご承知のように既にⅥへとFMCされているが、ジェッタについては未だ新型にはなっていなかったが、この程ゴルフに追従してジェッタも新型となった。今回のジェッタは、勿論主要コンポーネントはゴルフⅥと共有しているが、ボディは全く別の専用設計となっている。今まではゴルフのオマケ的な扱いだったジェッタでもあるが、BRICsを含めた世界戦略を考えれば、Cセグメントのセダンは必須となるだろうから、今回は専用に設計したのも頷ける。

先ずは、新型ジェッタのエンジンを中心としたラインナップについてまとめてみた。
 

燃 料

形 式 過 給 最大出力 欧州仕様 北米仕様

ガソリン

I4 1.2

Turbo

105ps  

 

I4 1.4

Turbo

122ps  

 

I4 1.4

Turbo+SC

160ps  

 

I4 2.0

 

115ps  

 

I4 2.0

Turbo

200ps

 

I5 2.5

 

170ps  

ディーゼル

I4 1.6

Turbo

105ps  

 

I4 2.0

Turbo

140ps
        ○ 設定あり

1.2、1.4そして2.0の多くは日本でもゴルフやポロで御馴染みのエンジンだ。
そして、北米でジェッタのライバルとなるであろうCセグメント車の仕様一覧表をまとめてみる。
 
    Volkswagen Toyota Honda Nissan Hyundai
    Jetta Corolla Civic Sentra Elantra

全長(m)

4.640 4.539 4.503 4.567 4.506

全幅(m)

1.780 1.760 1.753 1.791 1.775

全高(m)

1.450 1.466 1.435 1.511 1.481

ホイールベース

(m)

2.645 2.601 2.700 2.685 2.649

駆動方式

FF

エンジン種類

  I4/I5 I4

総排気量(L)

2.0/2.5 1.8/2.4 1.8 2.0/2.5 2.0

最高出力(HP)

115/170/200 132/158 140 140/177/200 138

車両価格

$15,995- $14,445-20,150 $15,655-21,005 $15,420-20,080 $14,115-17,845

米   国    2010年1〜3月

25,917台 63,740台 53,627台 24,004台 23,881台

販売台数   2009年1〜12月

108,427台 296,874台 259,722台 82,706台 103,269台

備 考

    Navi付は
-$23,805
   

カローラとシビックの2強が他を圧倒していて、第2集団3車は良い勝負をしている。
ヒュンダイは他社より割安感を出して勝負しているが、この程度の価格差でもエラントラを選ぶ米国人の感覚も我々からすれば理解に苦しむ。おそらく、実売価格は更に安いのかもしれない。





そしてジェッタの動画も発表されている。


 


 
2010/6/21(Mon) 電気自動車の走行音


今年末に日産から発売予定の電気自動車、リーフには低速域(25km/h以下)でクルマの走行(接近)を知らせる電子音を発生させる装置を搭載することが発表され 、その音は下記の動画サイトで発表されている。





後退時の音は何となくトラックのバックブザーっぽいが、前進時の音はハイテクっぽくて中々良いじゃあないか。

なお、この装置は、今年の秋に発売されるフーガハイブリッドにも搭載されるという。



 
2010/6/20(Sun) 第一汽車 中国の自動車メーカー 10


第一汽車は、その名のとおりに中国No1の国営自動車メーカー集団で、フォルクスワーゲン(VW)との合弁である一汽大衆、豊田との合弁である一汽豊田を中心にマツダベースの中国自主ブランドの一汽海馬、そして既に紹介した中国政府の要人専用車である紅旗(最近は一般用もモデルもある)から構成されている。 さらにはダイハツと提携している一汽夏利、マツダとの一汽嬌車も傘下に収める大集団である。

一汽大衆
中国におけるVWは既に紹介したように上海汽車でも生産されている。第一汽車がVWと合弁で製造会社を立ち上げたのは1991年だから、85年からサンタナを創っている上海汽車に比べればVWに関しては後発となる。
一汽大衆での生産車種は中国乗用車販売ベスト5入りの捷達(ジェッタ、7.48万元〜)、ベスト15入りの宝来(ボーラ、10.78万元〜)、速騰(新型ジェッタ、14.88万元〜)、その他は高爾夫(ゴルフ、11.88万元〜)、迈騰(パサート、18.98万元〜)がある。
なお、ジェッタでも売れ筋の捷達は写真のように随分と旧型で、売れている理由は低価格ということだろう。


一汽大衆ではアウディも製造していて、A6は早くから中国専用のロングボディを製造していた。その甲斐もあって、高級車の分野では DおおびEセグメントでそれぞれA4とA6がダントツの一位をキープしている。

一汽豊田
中国でのトヨタ車生産は広州豊田でもカムリ、ヤリス(ヴィッツ)、RAV4を生産しているが、こちらは売り上げベスト5に入っている華冠(旧カローラ、9.98万元〜)の外に、卡網拉(新カローラ、13.48万元〜)、皇冠(クラウン、32.68万元〜)、鋭志(マークX、21.68万元〜)、威馳(ベルタ、8.95万円〜)、普拉多(プラド、52.2万元〜)、蘭德酷路沢(ランドクルーザー、74.1万元〜)、普鋭斯(プリウス、25.98万元〜)という大所帯だ。


それにしてもランクルのベース価格74.1万元(978万円)というのは驚いてしまう。それに比べてクラウンの32.6万元(430万円)やマークXの21.68万元(286万円)というのは妥当な値段だ。


取り分けV6 2.5ℓ FRセダンであるマークXの21.68万元という価格は直4 2.4ℓ FFの現代 雅尊(アゼーラ=グレンジャー)の21万元と同価格だから、マークXが戦略的な価格を設定していると思える。そして、クラウン3.0の39.08万元も現代 雅科仕(ジェネシス)3.8ℓの67.7万元に比べて圧倒的に安い価格を付けている。なお、4.3ℓのクラウンは81万元に対してジェネシスの4.6ℓも81万元と同額だが、まあ排気量が0.3ℓ大きいといっても、クラウンとジェネシスでは本来比較にならない筈だが、中国人はどう考えているのだろう。と、思って5月11日の日記を見直したら、中国のEセグメント車の販売実績 でクラウンは堂々の第2位だった。

一汽嬌車
長安汽車が馬自達(マツダ)2(デミオ)、3(アクセラ)を製造しているのは紹介済だが、一汽嬌車では馬自達6(アテンザ、17.08万元〜) および馬自達6睿翼(新アテンザ、17.68万元〜)、を製造している。


一汽海馬

マツダと提携していた海馬(Haima)汽車が第一汽車に吸収されたことで一汽海馬となる。現在マツダとの提携は終了しているが、海馬ブランド車はマツダ車がベースとなっている。 確かに写真を見れば海馬3は旧型アクセラで5角形のラジエターグリルまでマツダのままだ。福美来は更に1世代前の 旧ファミリアセダン がベースで海馬3の10.38万元〜に対して福美来は7.68万元〜と低価格だ。


流石に中国国営自動車集団のなかでもNo1だけあって、提携先の多いことや、製造車種が全て王道を行く売れ筋というのには恐れ入ってしまう。 実は今回紹介した以外にもグループ企業が多数あり、これが複雑で数も多く、全てを紹介できていない。これらについては、今後折りに触れて紹介して行こうと思う。

というわけで、10回に渡って連載した来た中国の自動車メーカー特集も、No1の第一汽車まで遡ってきたことで、一先ず完了とする。  
 


 
2010/6/19 (Sat) 東風汽車 中国の自動車メーカー 9


東風汽車は 別名第二汽車と呼ばれるように、中国ナンバー2の国営自動車製造クループで1968年に設立された当時は第二汽車製造廠と呼ばれた が、1992年に製造しているトラックのブランド名であった東風汽車と改名した。東風汽車有限公司は日産との合弁会社で日産ブランドの乗用車を生産し、更にその子会社には大型商用車を製造する東風日産ディーゼルがある。
また、東風グループには東風本田汽車、東風標致(プジョー)汽車、東風悦達起亜汽車がある。

東風汽車有限公司
日産の現地生産車はやたらと車種が多くて、軒逸(シルフィ)、天籟(ティアナ)、騏達(ティーダハッチバック)、頣達(ティーダセダン)、 骊威(リヴェナ)、奇駿(エクストレイル)、逍客(キャシュカイ=デュアリス)の7車種を生産している。 なお、骊威については6月15日の日記を参照願うとして、実はこのリヴェナが中国生産の日産車のなかで ベスト20入りという、最も売れ筋車となっている。 中国市場の場合、売れ筋は殆どがCセグメントセダンであり、MPVでの販売上位というのは珍しい。



東風本田汽車
既に述べたように中国では広州汽車でも本田車は現地生産されている。東風での生産は思域(シビック)、CR−V(流石にこれは中国標記でもCR−V)、思鉑睿 (SPIRIOR=アコード)の3種類で、一番の売れ筋はCR−Vとなる。なお、 広州本田のアコード(雅閣)は日本ではインスパイアで、日本のアコードはSPIRIOR(スピリア、思鉑睿)と呼ばれる。


東風標致(プジョー)
中国で生産されているプジョーは308をベースにした中国専用モデルである408(6月3日の日記で解説)の外に207、307もあるが、何れも販売ベスト20には入っていない。

東風雪鉄竜(シトロエン)
C2,世壽(C4)、C5、凱旋、毕加索(ピカソ)等を現地生産している。

東風悦達起亜
東風集団の湖南悦達汽車と東風汽車が各25%、ヒュンダイグループの起亜自動車が50%を出資して起亜赛拉図(セラト)、福瑞廸、鋭欧(リオ)その他全7車種を生産している。この中では赛拉図 (K7)が乗用車販売ではベスト15位以内に入っている。


今や東風汽車を支えているのはニッサンであり、両社はいわば運命共同体となっている。本田については一番売れ筋のアコードが広州汽車であり、ニッサン車は車種は多いが、これまたベスト10入りの売れ筋がない辛さもある。

なお、東風汽車のオリジナルブランドとしては2種類のミニバンを製造し、乗用車のオリジナルとしては風神 ブランドで2種類のBセグメント車を製造している。
 


2010/6/18(Fri) フォルクスワーゲン ニュークロスポロ


昨年フルモデルチェンジされたポロの派生車であるクロスポロも欧州では新型が発売された。



タイヤは215/40R17で5スポークアルミホイールと組み合わされる。
エクステリアデザインの特徴としては、バンパーおよびボディ下端に未塗装の樹脂を使用していることで、無骨なイメージを強調している。またB、Cピラーはブラックアウトされている。







欧州版のエンジンはガソリンが、1.2ℓNA 70psと1.4ℓNA 85ps、そして1.2ℓターボ 105psの3種類。1.2ℓターボ版は0〜100km/h加速が9.9秒、最高速度188km/hの動力性能を発揮する。トランスミッションは6MTが標準で85ps版には7速DSGも用意される。そしてディーゼルは1.6ℓで75ps、90ps、105psの3種類が用意されている。90ps版にはオプションでDSGも用意される。
日本で発売される場合は、ハッチバックのポロと同様に1.2ターボ+DSGとなるだろう。
 


 
2010/6/16(Wed) 中国のバイク政策


2車線とはいえ立派な国道で、朝の通勤時間帯に前を走る原付バイク。そのお陰でクルマの流れが遅くなりやっと追い越して、やれやれ。



しかし、先の交差点で信号待ちの間に、狭い左側の隙間を今にも擦りそうに前に出て行く先ほどの原付。 くそったれ!と叫びたくなるのも束の間、信号が青で車が流れ出すと、3台先まで擦り抜けた原付が、またまた車の流れを乱す。結局原付のお陰さまで、クルマの流れは目茶句茶に なる。
これが4車線となるとどうなるかといえば、これまた2車線の真ん中を突っ込んでくる。運が悪ければ突然前で転倒でもされて事故に!・・・・ちくしょう、 原チャリなんてこの世から居なくなれば良いのに、と思うドライバーも多いことだろう。

ところが、中国の多くの都市では原付の走行(と登録)を禁止している。理由は当然、交通の流れを乱すし、事故のもとだから。おおっ、凄い。一党独裁の官僚政治も良いことあるじゃあないか。

それだけではない。 大都市部では微軽トラック(軽トラ)と乗貨両用車(軽1BOX)も走行と登録が禁止されている。理由は勿論、遅くで邪魔で危ないから!
 



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