B_Otaku のクルマ日記

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  2009年8月
 
2009/8/28(Fry) レガシィは5ナンバーに限る


既に3ヶ月程前になるけれど、6月に車を車検に出した時の代車の話をしてみよう。

サービスとの打ち合わせも終わり、ディーラーを引き上げる時に駐車場に用意していある代車を見ると、白い先々代レガシィ(BH)が置いてあった。このディーラーで代車は何回か借りているが、 今まで一番機会が多かったのがガンメタのBHワゴンでグレードはGT−B E−tuneだが、今回のは別の車だった。



とに角、乗り込んでみると装備はいつものガンメタよりも高級で、シートの材質もハーフレザーだったりするが、座り心地は相変わらず良くない。でも、気のせいかガンメタ車よりは座面の表皮が滑りにくくて座り心地も少しマシな気がする。 走り出した第一印象はガンメタ車よりトルクが細い感じで、少し踏み込んでみるとヤッパリちょっとトルク不足だがレスポンスは悪くない。そういえばボンネット上にあるインタークーラーのエアーインテイクが視界に入らない? ということは、NAモデルだろう。そう考えれば、低域トルクは細いものの、踏み込んで回してみれば結構良く回るし、加速性能自体もターボGTより少し遅い程度だ。ほう、流石はマニアの定番だけあって、NAでも充分じゃあないか、と感心する。ところが、自宅に着いてリアのエンブレムを見たらば、何と  だった。

発売時の価格はGT−B E−tune が300.8万円でGT30が302.8万円とその差は殆どない。それで、自分で買うならどちらかと言えば、これはもう間違いなくGT−Bだ。何が違うと言われれば、フィーリングと答えるしかない。レガシィGTの2Lターボは日本車のエンジンとしては希に見る傑作だと思うし、 だからこそ欧州車から国産車への出戻りオーナーの定番車となっていたのだろう。そして、BHの良さは5ナンバーサイズであることで、たった数センチ車幅が狭いだけで、これ程運転がし易いということは、日本の道路が本来このサイズで設計されているからだろう。 実際に数年前はリアにビルシュタインのエンブレム のついたBH(要するにGT−B E−tune)を 路上で頻繁に見たから、結構売れていたはずだ。そういう点では先代のBPは乗り味自体はBHより改善されているとはいえ、 ほんの3.5㎝広がっただけでも、その乗り易さは低下していた。これが現行BRともなると全幅は1,780mmとなり、BHに対して8.5cmも広がってしまった。こうなると、はっきり言って別のクルマで、 マニアが憧れたレガシィではない。言ってみればスカイラインがR34からV35になったようなもので、R34以前のスカイラインとは全く別のカテゴリーのクルマになったのと同じことだ。
   
スバルにしてみれば、国内(と一部欧州)のマニア受けするよりも、膨大な市場である北米のユーザーを大事にするのは当然でもあるが。。。

 



2009/8/26(Wed) 先代BMW Z4(E85)


試乗記でも述べたように、BMW Z4の新型は、先代に比べて高級化したころから、値段も其れなりに上がってしまった。

どのくらいの値上がりかといえば
3Lモデル:3.0i (610万円)⇒sDRIVE 35i  (695万円)
2.5Lモデル:2.5i (455万円)⇒sDRIVE 23i (523万円)

新型はiDRIVEが標準だったり、ルーフがハードトップとなったりという事を考えれば決して割り高では無いのだが、そうは言っても予算というものがある。

ところが、最近偶然通りかかった、さるBMWディーラーの新車置き場に、ナンバーの付いていないピッカピカの2.5i(E85)を発見。恐らく在庫車だろう。そこで、他のディーラー関係者に聞いてみたら、E85は各ディーラーとも多少の新車在庫を持っているそうだ。だから、旧型でも良いとか、寧ろ幌の方が好きだ、なんていう場合にはE85の在庫車を狙えば、大幅値引きで手に入れられそうだ。
その気のあるユーザーは一度ディーラーマンに聞いてみたらどうだろうか?





既に旧型とはいえ、長〜いボンネットの伝統的スポーツカースタイルは独特の魅力があるし、決して色褪せていない。


 



2009/8/22(Sat) スズキのミッドサイズセダン


スズキの対米用ミッドサイズセダンの「キザシ」が発表された。 そこで、他社の北米用セダンの国内販売モデルとスペックを比較してみる。
 
    SUZUKI TOYOTA HONDA MAZDA
      KIZASHI CAMRY 2.4G ACCORD 24E ATENZA 25EX
寸法重量乗車定員
全長(m) 4.650 4.815 4.730 4.735
全幅(m) 1,820 1,820 1.840 1.795
全高(m) 1,480 1.470 1.440 1.440
ホイールベース(m) 2.700 2,775 2.705 2.725
駆動方式 AWD FF
車両重量(kg)   - 1,500 1,500 1,420
乗車定員(   5
エンジン・トランスミッション
エンジン種類   I4 DOHC
総排気量(cm3) (2,400) 2,362 2,354 2,488
  最高出力(ps/rpm) 200/- 167/6,000 206/7,000 170/6,000
最大トルク(kg・m/rpm)   22.8/3,600 23.7/4,300 23.0/4,000
トランスミッション   CVT 5AT 5AT
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式 ストラット ストラット ダブルウィシュボーン ダブルウィシュボーン
マルチリンク ストラット ダブルウィシュボーン マルチリンク
タイヤ寸法 前/後 - 215/60R16 225/50R17 215/50R17
価格
車両価格 - 250.5万円 270.0万円 250.0万円
備考   4WDラインナップアリ   4WDラインナップアリ

こうして比較するとキザシの全長が少し短い以外は寸法的にはライバルと同等で、直4 2.4ℓエンジン搭載というのも他車と同等だ。違いとしてはトランスミッションがCVTであることくらいか。AWD(4WD)の駆動方式については、他車もラインナップされているから特にキザシの特徴ではない。

キザシは米国では冬に、国内では春に発売という。
ところで、国内で発売された場合果たして売れるかという点では、ブランド志向の日本市場ではスズキの中型車は売れないだろうと言われている。 確かにそうだが、よく考えてみれば、この手のデカいドンガラの対米向けセダンはトヨタのカムリでさえ売れないのだから、スズキだろうと、何処だろうと売れない事に変わりはない。
元々日本の実情を無視したサイズや、排気量の割りにパワーは無いし、振動も多い4気筒の2.4クラスエンジンなど、如何考えても国内のミディアムクラスのユーザー嗜好とはかけ離れている。そういえば、欧州車の雰囲気ムンムンのスズキ スプラッシュの売り上げはどうなのだろう。未だ走っているのを見たことが無いが・・・・。





従来のスズキといえば、極端な原価低減政策から大手の部品メーカーからは購入せずに中小メーカー製を採用していた。しかし、キザシはKYB製のダンパー、akebono製の4輪ディスクブレーキを採用していると伝えられている。まあ、米国のミドルクラスで重要部品がトラブルを起こしたら、その後処理に大金が必要となることを考えれば、多少予算を追加しても定番メーカー製部品を使用したほうが結局は得ということか?とはいっても、クルマ自体が本気であることは間違いない し、スズキといえば脳裏に浮かぶ、安かろう悪かろうでは無いようだ。



2009/8/20(Thu) クイズの答え


8月12日のクイズの答えは・・・

特徴的なチョコレートブラウンの幌と微かに写っている車内には、同じくブラウンのシートにアイボリーの縁取り(パイピング)が。
これはもうミニ コンバーチブルしかないでしょう。





ただし、クーパーかクーパーSの区別が付かないので大サービスでボンネット内の写真も出してしまった事もあり、結局は前回程ではないにしても、正解者多数となってしまった。
そうです、エンジンからNAのミニクーパー コンバーチブルが正解です。クーパーSはエンジンのカバーに立派なミニのマークがあります。

それにしても、ミニの内装は余りにもポップ過ぎるから、人によっては選択肢にすら入らないだろう。白髪でこのクルマに乗って、ピッタリと決まるセンスは、チョッと難しいかも。
 



2009/8/18(Tue) レクサスのコンパクトハッチ


レクサスより次期発売のコンパクトハッチのイメージスケッチが公開された。



コンセプトカーは9月のフランクフルトショーで発表されることになっている。車名は既に商標登録されている「CT」となるらしい。

CセグメントのプレミアムハッチバックといえばBMW1シリーズとアウディA3が思い浮かぶが、CTもこれらをライバルとするのだろう。グレード展開は200h、300h、400hといわれているから、全てレクサス得意のハイブリッド車となる ようだ。確かにレクサスが欧州のプレミアムブランド(いわゆる御三家)と勝負するには伝家の宝刀であるHVで勝負するのが最も有望 ではある。そういう意味では、既に発売されたHSからレクサスの方針が見えたようだし、逆にCや3のパチモノ的なISなどは近い将来には自然消滅するかもしれない。
 



2009/8/17(Mon) 次期インフィニティM(フーガ)


日産の北米向けプレミアムブランドであるインフィニティのEセグメント車である”M”の次期モデルの公式写真が公開された。







インフィニティMといえば日本ではフーガ、そしてこのフーガは国内ユーザーにスタイルが嫌われたこともあり、 売れ行きは芳しくない。しかし、今度の新型は良さそうだ。
この新型は2010年秋に2011モデルとして発売される予定だ。
エンジンはV6 3.7ℓ 330HPと400HPオーバーのV8 5.6ℓがラインナップされるようだ。そして欧州向けにはルノー製の265 HP V6ディーゼルエンジンが搭載される。
次期モデルからは欧州を含む32のマーケットに投入され、ライバルは勿論BMW5とメルセデスE、そして一応アウディA6。前回の日記で記したようにインフィニティMは、米国では既に 販売台数ではA6に勝っている。

日本でも来年の秋には新型フーガとして発売されるだろうから、現行フーガは勿論のことクラウンユーザーも1年間じっくりと待ったほうが良いだろう。そしてEや5と比べたら、それはスカイラインとCや3の関係と同じで、これら欧州車ユーザーが国産の同セグメントに乗り換えるのは容易ではない かもしれないが、地道な努力が将来の販売に結びつく事は間違いない。
 



2009/8/15(Sat) プレミアムサルーンの販売台数 in US


昨年秋のリーマンショックを引き金に始まった世界大恐慌はそれまで絶好調だった自動車の販売も一気に下降させてしまった。そこで、米国に於けるプレミアムサルーンの販売台数の推移を調べてみよう。

下の表はお馴染みのブランドの1〜7月までの販売台数を今年と去年で比べたものだ。
 
       (X1,000)  7 mos.
      7 mos. 7 mos. percent
      2009 2008 change
D Segment        
  Mercedes-Benz C class 30.2 43.6 -30.8%
  BMW 3 series 50.9 71.2 -28.6%
  Audi A4/S4 21.2 26.8 -20.9%
  Lexus IS 19.7 31.0 -36.4%
  Infiniti G 25.8 41.4 -37.7%
  E Segment        
  Mercedes-Benz E class 18.3 25.1 -27.3%
  BMW 5 series 23.3 27.6 -15.7%
  Audi A6/S6 3.6 6.7 -45.8%
  Lexus GS 4.1 10.4 -60.3%
  Infiniti M 5.7 9.7 -41.8%
  F Segment        
  Mercedes-Benz S class 5.7 11.2 -49.4%
  BMW 7 series 4.3 8.2 -46.9%
  Audi A8/S8 0.8 1.6 -53.2%
  Lexus LS 5.7 13.0 -56.0%
  TOTAL   219.2 327.5 -33.1%

販売の落ち込み具合は08年に対して平均−33.1%で世間で言われている30%減というのは正しいようだ。セグメント別にみれば流石に上級のFセグメントは落ち込みが激しく昨年の約半分しか売れていない。Eセグメントでは定番のEクラスと5シリーズの落ち込みは少なめだがA6(アウディ)、GS(レクサス)、M(インフィニティ)は大きく減らしている。そして、Dセグメントでは何故かA4の落ち込みが少な目なのと、国産の2ブランドの落ち込みがやや多い。

次にブランド別でみれば、メルセデスはまあ手堅く平均的な落ち込みだが、それより少し前までは独壇場だった筈のEセグメントのEクラスが 何とBMWの5シリーズに逆転されているし、これぞメルセデスというべきFセグメントのSクラスも7シリーズにもうし 少しのところまで接近されている。

アウディユーザーが言う「海外でのアウディはBMWやメルセデス以上の人気だ」という件は米国を見る限りでは間違いのようで、日本の実情と同様でBMWやメルセデスには遠く及ばないようだ。それでもDセグメントのA4は其れなりに検討しているようだが、A6とA8では全く勝負に成っていない。
そして国産の2ブランドはDセグメントではソコソコ良い勝負をしているが、Eセグメントとなると5シリーズとEクラスという2強の隙間で商売をするしか無いのだろう。レクサスの場合は最上級 のクラスでLSが健闘しているのは日本人としてはうれしい限りだ。

ところでプレミアムセダンといえばジャガーとボルボを忘れているじゃぁないか、と怒られそうだが、恐慌前の08年1〜7月で
ジャガー X : 0.4千台、X F: 5.3千台、XJ :1.5千台
ボルボ S40/V50: 7.2/1.2千台、S60/V70: 6.7/12.8千台 S80 :7.7千台  
ジャガーのXは日本では失敗作とみなされているが米国でも同様だろう。XFとXJはそれなりの良さもあるから、マイナー商品としては充分に健闘しており、少なくともアウディよりは売れている。
ボルボは日本同様にV70が売れ筋のようだし、大きさからはFセグメント並みの上級車であるS80が8千台近く売れている。やはり米国人はデッカくてトロいクルマが好みのようだ。しかもS80はV8モデルでも約$5200という安値も売れている原因だろう。でも、こんな低価格のボルボをプレミアムブランドに分類するのはチョッと無理があるが。

レクサスはハイブリッドという伝家の宝刀がある強みだろうか、LSがSクラスと対等の勝負をしている。ただし、S600が14.7万$に対してLS600hLが10.6万$と買い得なことも売れている原因だし、どう考えても購買層は別であろうとも想像は つく。これに対してアウディA8 LW12(W12気筒、6ℓ)は12万$とレクサスよりも高いし、HVという先進性には歯が立たないしで、売れないのも当然かもしれない。
 



2009/8/12(Wed) クイズ 第二弾


前回のクイズはチョッと易しすぎたので、今度は少し難易度をあげたつもりだけれど、この手のマニアからすれば簡単なのかもしれない。
とに角下の写真がZ4と共に次回試乗記の予定車で、さーてお判りの方はメールにて。




ただし、上の写真だけではグレードを特定できないので、オマケとしてエンジンの一部をサービスいたします。


 



2009/8/10(Mon) クイズの回答


今回のクイズはちょっと易しかったようで、排気量までピタリと当てた回答を多くいただく結果となった。
まずはメーターを見れば、シルバーのリングや2つの大径メーターの内部に小径メーターを組み込むスタイルをみれば、明らかにBMWと判る。




このメーターをよく見ると右下の小径メーターは水温計ではなく油音計が装備されている。そしてBMWサルーンでお馴染みの瞬間燃費計はZ4には無い。クイズの写真をよ〜く見ると温度表示が水温計にしては高すぎるのが微かに判るような写真にしておいた。



そして、クイズの写真では左端に微かに写っているダッシュボード上のナビのディスプレイからZ4であることが判明する筈で、今回簡単に判ってしまったようだ。
さらには、メーターパネル中央下のディスプレイにD7と表示されていた筈で、これは7速DCT搭載の35iの証拠となる(23iは6速AT)。



という訳で、正解は「BMW Z4 sDRIVE35i」でした。
 



2009/8/6(Thu) 次回の試乗記は


下の写真が次回試乗記に登場のクルマです。



さ〜て、これを久々のクイズとしましょう。
このクルマがお判りの方は例によってメールにて。
 

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