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2020/5/29 (Fri) Toyota Corolla vs Prius <3>
ボンネットフードを開けてエンジンの比較を行う。
カローラ (セダン、ツーリング、スポーツ) のハイブリッドモデルは何れも 2ZR-FXE 4気筒 1.8L 98ps/5,200rpm 142N-m/3,600rpm のエンジンに 1NM 72ps 163Nm の電気モーターを組み合わせシステム出力 122㎰ を発生する。
ではプリウスはといえば、エンジンもモーターも全く同一のユニット、システムを使用している。まあ言い換えれば、カローラ系がプリウスのシステムをそのまま移植しているという事だ。しかしエンジンルーム内を見れば、その外観は全く違うようにも見える。がよく見ればエンジン上部を覆うカバーが違うだけというのが判る。
これって若しかして、割安のカローラを検討中のユーザーに対して、それはやっぱりハイブリッド専用設計のプリウスの方がお値段を高いですが、やっぱり性能が違うますよ、とか言ってプリウスを売りつける‥‥とか?
なおカローラ系にはガソリンエンジン車として 2ZE-FAE 18L 自然吸気、140ps/6,200rpm 170N-m/3,900rpm を搭載したモデルもあり、それならハイブリッドよりも40万円程安いから、余程の距離を走らない限り金銭的には得となる。
ではハイブリッドを選ぶメリットは‥‥うーん、まあ電気モーターによる低回転側のトルクの太さだろうか?
なおカローラにはツーリングとスポーツに 1.2L ターボエンジンとマニュアルトランスミッションを装着した1.2 ターボモデルがあるが、そのスペックから判るようにこれはスポーツ志向なモデルだ。しかし、いくらターボとは言え1.2L では大した性能では無く、P/W レシオは自然吸気 1.8L よりも劣るくらいだ。この1.2L ターボモデルについては簡易試乗記で取り上げているので、興味のある読者はそちらにて‥‥。
⇒ TOYOTA Corolla Sport 1.2 MT簡易試乗記
⇒ TOYOTA Corolla Touring 1.2 MT簡易試乗記
タイヤ・ホイールについては当然グレードや販売時期 (モデルイヤー) によって異なるが、カローラ系ではボトムグレードにスチールホイールホイールが採用されている。対するプリウスは全てのモデルでアルミホイールを標準としている。下の写真は何れも中間グレードのもので、またプリウスでは最近の MC で多少デザインが変わっている。
タイヤサイズはカローラでは両車とも主要グレードでは 215/45R17 だが、ボトムグレードでは 195/65R15、205/55R16 なども存在するのはワイドバリエーションのカローラ系ならではであり、特にセダンでは業務用の実用モデルやレンタカー用などとしても使われるという実情もある。
そしてブレーキは‥‥
両車とも前後共にフロントには極普通の片押しシングルピストンキャリパーを使用している。カローラでは現行のモデルから凡てが4輪ディスクブレーキとなった。そしてプリウスは初代モデルから既に4輪ディスクブレーキを採用していた。
なおキャリパーのシリンダーハウジング (ボディ) は色具合からみてカローラは鋳鉄製、プリウスはアルミ製のようだ。
次回からはインテリアを比べる事にする。
つづく