ヒュンダイのプレミアムブランドであるジェネシスを代表するセダンが G80 で、発売は 2017年だった。そして今回４年目にしてフルモデルチェンジとなった事になる。実はこのクルマ、初代モデルは 2009年に発売されたヒュンダイ ジェネシスで、要するにこの時点でジェネシスはヒュンダイの高級セダンの名称だった。

そしてヒュンダイは2015年、ジェネシスのプラミアムブランド化にあたって、ベントレーの首席デザイナーとして活躍していたドンカーボルケ氏をデザインセンター長 (専務) として電撃的に迎え入れたのだった。この事もあり、2017年の新型車ジェネシス G80 のスタイルはそれまでのパチもの路線から大きく進化する事となった。

そこで３代に渡るジェネシス G80 (初代はヒュンダイ ジェネシス) について比較してみる事にした。

なおジェネシスには更に上級の G90 が存在するが、こちらは未だフルモデルチェンジは行われていない。

先ずは今回の新型 (3代目) と先代 (2代目) を比べるとフロント部のデザインは殆ど変わらず、言ってみればキープコンセプトだ。対する初代は一目で判るメルセデスベンツのパクりというかパチもの丸出しで、まあ如何にも韓国らしい。ボルケ氏を急遽招き入れた事で、これだけ大きく変わったという事だろう。

なお韓国メディアでは車の開発は数年かからるから最近の新車がボルゲ氏の作品だと言っているようだが、最終デザインの変更程度なら今の技術では2年で十分に可能だろう。

ではリアは如何だろうか。勿論先代に対してはキープコンセプトだが、初代はこの角度では何と BMW のパクリという感じだった。またファストバックに近いルーフラインはアウディっぽい。

ところで新型と先代のホイールベースは同一の 3,010㎜ で、全長と全幅もほぼ同じ。まあモデルチェンジサイクルが4年ではプラットフォームは流用だろうし、更に言えばこれはビッグマイナーチェンジに近いものだろう。加えて最上位セダンの G90 も標準ボディのホイールベースは同一だから、まあこの辺も流用だろう。なお G90 にはストレッチリムジンもあり、これは‥‥勿論大統領専用機として使われている。まあ他国でヒュンダイのリムジンを買うモノ好きはいないだろうが。

ではインテリアは如何だろうか。

ダッシュボードは先代に対して全く新しい型を起こしたようで完全に新形状となっている。またATセレクターも完全に電子化されている。これに対して初代は、まあエクステリア同様で何やら何処かの何かのパクリ丸出しだ。

実はヒュンダイのデザインを画期的に改善したドンカーボルケ氏だが、4月末で同社を辞任している。あれっ、これってヒュンダイが破綻する前に逃げてしまったのかな？そりゃあそうだろう。この機を逃したら退職金をもらいそこなう可能性は大きいから、まあ逃げるよねぇ。

なお何時ものように詳細は下記にて。
  ⇒ https://www.netcarshow.com/genesis/2021-g80/

トヨタといえば無借金経営で有名だが、そのトヨタが銀行に1兆円の融資枠を設定したと日本経済新聞が3月27日に伝えている。

その理由は勿論世界的に拡大し続けている新型コロナウイルス感染症の影響への対策だ。トヨタは無借金経営と共に、最近は毎年2兆円を超える利益を出しているのに、何故に借入枠を設定したのかと思ってしまう。何しろトヨタの手元資金は6兆円にもおよびという。

実は借り入れ枠を設定したといっても別に借金をした訳でも無く、必要ならいつでも現金が調達出来るという事のようだ。というのも6兆円の資金が現金で金庫に保管されている訳も無く、債券やら金 (ゴールド) やらその他の資産に分散してあるのは当然であり、緊急の時に即座に現金になる訳では無い。

さて、それではもう一つ。何故にトヨタはそれ程までに緊急の現金の準備まで考えているのだろうか？ それは自社よりもサプライヤーへの緊急支援だろう。自動車という商品はあらゆる工業製品である部品の集合であり、これらを供給するサプライヤーが1社でもコケて供給が止まれば、製造ラインも止まってしまうのは、最近の韓国メーカーの中国製ワイヤーハーネス供給停止によるライン停止を見れば一目両全だ。

しかし天下のトヨタでさえ融資枠を設定する今の情勢で、日産はどうなのだろうか？

これについては既に4月9日に複数のメディアにより『みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、日本政策投資銀行に対して、コミットメントライン（一定額まで借りたいときに資金を借りられる融資枠）の設定を含む合計で5,000億円規模の融資を要請したと』と、報じられている。

トヨタの1兆円に対して半分の5,000憶円だが、経営状態はトヨタとは比べるべくも無い状況で、5,000憶で足りるの？ 何て気持ちにもなるが‥‥。

因みに手元資金はトヨタの6兆円に対して、日産は1兆4千万円だという。